5月19日。
目が覚めてしまったのは4時半だったが、2人が起きている気配があったので、夜も集まっていた部屋に移動してみた。
「星めっちゃ綺麗だよ」とえりこさんが教えてくれて、余っていたリンゴをかじりながらその星空を眺めていた。案の定写真には上手く写らないけど。
夕方から行方不明になっていたネックレスは洗濯機の中にあるのをシンが見つけてくれた。このとき間違って洗ってしまったからではなく、前々から自分の物はえりこさんの物に比べて金から銀へと変色しているの。
爪を切ったりなんだりしていたら5時に2人とも寝た。なぜか延々と回り続けていた乾燥機も止まって、室内が本日初の暗い状態になった。自分はメモをまとめていたけど。
しばらくして自分も寝て8時半に起きた。シンも続いて起きたし、髭剃りを終える頃にはえりこさんも起きた。さかむけの状態はひどいが、カモメの鳴き声が窓の外から聞こえてくるのは心地良い。
取り出しやすくしていた雨具を完全にしまい、伸ばしていたストックも小さくしていたら、えりこさんが「刀を納めてるみたい」と笑っていた。
リフレッシュしたようでなんだか気持ち悪いから、パーカーもトレッキングパンツも洗濯すればよかったと思った。でも仕方ない。荷物の左右バランスを気にしなくていいということは最高としか思えない。ただの観光がどれだけ気楽かを思い知る。
もう寝袋で寝たくないとシンと話した。サンティアゴではアルベルゲに泊まらないといけないので、あと2日だ。
記念に撮ったストックとトレッキングシューズ。頑張ってくれた。
そして朝食。
テレビではまさかのドラえもん。
ムシアでの朝食時、テレビの番組を何にするか問題の1つの解決策 pic.twitter.com/Ozsxfks6P5
— 末宗凌 (@SuemuneRyo) 2018年5月19日
お世話になった部屋に別れを告げ、11時前に外に出た。
歩き始めると、シューズをバックパックの中にしまったからか、荷物がめちゃくちゃ重たく感じたし、パーカーを着ていたのに夏のように暑かった。
先頭を歩いて、まずインフォメーションセンターに向かった。入れ違う形で昨日のアメリカ人男性と会ったが、彼はもう一日この町に滞在するらしい。
今度はお姉さんが書いてくれたムシアの証明書。クリアファイルには再び2人の分も収納。
カウンター付近にあった教会や石などのパネル写真を見て、ここ行きたい!とえりこさんが言っていたが、実は今から向かいます。
この階段を登るのか…?と震えたが、長いけどフラットな道を教えてもらった。
これがそれ。
後ろからは(まだ歩くのかー!といった感じで)リオーーと呼ぶ声が聞こえていたが、サンティアゴ以降はほぼ自分が下調べをした情報を元に、後ろから2人がついてくるというガイドのような状態だった。シンが言うにはパンダ(の)マップらしい。
右手は代わり映えしない、どこまでも海な景色だけど、結構歩いてます。まだ歩かされるようです。
ツアーバスもいた。
こちらにも灯台。フィステーラに比べるとこじんまりしている。
2人がスタンプを押してもらっている間に自分は教会の方へ行ってみた。(クレデンシャルを埋めることをとうに諦めていたのでスタンプ欲がね…)
昨日歩いているときにも見たブルガリア人っぽいカップルが笑顔で挨拶してくれた。
地元のおじいちゃんが教会を見て行きなよとのことだったので入り口に回ったが、中には入れなかったから覗いただけ。
ちなみにこの教会(Santuario de la Virgen de la Barca)はスペインでの布教活動に苦しむ聖ヤコブの元に、聖母マリアが舟に乗って現れて彼を励ましたとされる場所に建てられた教会。
それから海岸の方へ。
シンにリアルエンドだねと言ったら、彼も同意していた。(サンティアゴでボタフメイロは見たいけど…)
えりこさんは遠くにいたり、近くにいたり、要は歩き回っていた。
この教会は2013年のクリスマスに雷による火災で一時は焼失していたようだが今は再建されている。
岩の上に寝転がる人の姿もあった。長い旅路の果て、こういった場所で旅を振り返るのもまた風情がある。何も考えずにただ過ごすのも悪くないけど。
シンは1日2回母親と電話をしているというのは聞いていたが、このときも電話していた。遠く離れていても、家族を想うって素敵だ。
彼女は何を想ふ。
この場所はCosta de Morteという呼び名もある。直訳すると「死の海岸」
打ち寄せる波の迫力などの視覚的な印象に加えて、フィステーラよりも人が少ないという静かな環境でもあったので、こちらの方が地の果てまで来たんだなという感覚は強かった。
自分の足で果てまで歩いてきたことで、本当の意味でのスペイン横断になったし、無言で海を眺めているだけで、長かった旅の終わりを感じられた。
ムシア pic.twitter.com/LxrcLjWmNk
— 末宗凌 (@SuemuneRyo) 2018年12月12日
2人が撮ってくれた写真も貼っておきましょうかね。
この岩は「Pedra dos Cadrís」と呼ばれていて、この岩をくぐり抜けると、腎臓だとか腰痛だとかを和らげる効果があるらしいが、調べれば調べるほど違う意味が出てくるし、当時はそれを知らなかったから恩恵は受けられなかった。
うん、めっちゃ楽しそうだからOKってことにしよ。
巨大な石のモニュメントもあり、
その前には、もう一つの0kmマイルストーンがあった。
ムシアにも歩いてきてよかった。
割れ目から覗いたこの世の果て。もしくは青い海。
シアトルマリナーズの帽子を被ったおっちゃんは小石を上に置いていた。イチローネタで絡もうかなと一瞬考えたけど、ただのファッションだと気まずいので話しかけはしなかった。
シュールな撮影風景。
シンがさっきのスタンプ良かったよと見せてくれたので写真を撮ろうとしたら、自分も押してもらうべきと言われたのでもらいに行ってきた。(スタンプだけの場合はドネーションなので、このときは樽の貯金箱に硬貨を入れた)
モニュメントの奥で、スペースはいくらでもあるのに一緒にくっついて、一通りふざけあった後に、誰も何も言わずにただ海を眺めていた。でも言葉はなくても、3人が3人に感謝し合っているのがわかった。
この写真もお気に入り。
コカ・コーラのCM来てもいいと思う。
12時の鐘が鳴ると、石を積み上げるという作業が始まった。
これはシン作。
完成。
自分は長くは行わなかったので、こんな素敵な写真を撮ってましたとさ。映え映え。
特に気合いが入っていて(ハマっていて)、大作を作り上げていたのがえりこさん。
これは自分作。可愛い。
数は違えどフィステーラ同様一般の観光客の姿ももちろんあった。
小学生の団体が来ると数もそう違わなくなった。
どうやら完成した様子。
えりこさんが作った石のモニュメントは他の人も撮影していた。
あの岩が犬みたいとシンが言っていて、どの岩だ…?と見つけるのに少し時間が掛かったが、でも確かにそう見える。
まだ制作に飽き足らず、次の作品を積み上げ始めた彼女自身もまるでモニュメントのようだった。シンとnever endingと話していたけど、何を想いながら積んでいたのか。
たった今自転車で到着した男性。それぞれのゴール、それぞれの想い。
ようやくえりこさんの創作活動が終わって、なぜかアルプス一万尺をやった。どちらもうろ覚えだったけど。
「カフェバーに行って、そしてバスに乗ろう」と自分が提案すると、シンが珍しく飲まない宣言をした。「なんで?バスで吐くから?ロストコントール?」「アンダーコントロール」と返ってきたけど、二日酔いだとわかって笑った。
その方の旅なのに、ほとんどの巡礼者(と呼んでいいのか?)が、聖ヤコブって誰だよってなくらいの心持ちで歩いているけど、その聖ヤコブにとって重要な場所に来られて嬉しかった。
見えているのは昨日の夕暮れ時や夜に来ようと考えていた場所。
カフェテラスには大勢の人がいたから、友達見つけた?とシンに聞いてみても返答はNoだったが、ここにいるよと握手する流れになって笑う。
最初は飲み物やデザートだけを頼んでいたけど、レストラン的なメニューもあると知って、やっぱりガッツリ食べようかという流れになったんだっけな。
海鮮料理がとても美味しかった。ご当地グルメを楽しむのもまた旅の醍醐味だ。
見た目は奇妙だけど意外と美味しくて、シンも一押しのマテ貝の料理。スペイン語だと刃物を意味するナハバス(navajas)という名前。
カフェ店内でトイレどこだろうなと思っていたら、地元のおっちゃん客が尋ねる前に教えてくれた。グラシアス。それからバス停探し。
わかりづらいバス停を見つけたはいいが、既に10人以上は待っていたので、乗れなかったらシャレにならないぞ…急いで2人を呼んでこないと…と焦った。
今朝教会付近で会ったブルガリアっぽいカップルに「サンティアゴ行きのバスを待ってる?」と念のために質問したが、そうらしい。
そのこちゃんかと思ったら韓国の小さいおばちゃんだった。さっきはアーロンっぽい男性もいたけどお互いに話しかけはしなかった。ってかムシアはみんな一緒ではないんだな。
でもブルゴスで会ったりしていた(旦那さんがコアラっぽい)夫婦がいて、彼らとは自然とおぉー!と驚いてから話す流れになったし、その再会がとても嬉しかった。彼らはフィステーラでフィニッシュらしい。カミーノ後は同じく観光するとのこと。ずっと優しく接してくれていたし、日本人だとわかると更に可愛がってくれた夫婦。
待ち時間はあったのでバルで買ってきたスイカバー。日本の方が圧勝だな…。
ムシアを出発する段階ではバスは満員にはほど遠い空席数だったという杞憂。まあでも一安心。自分の席は一番後ろの窓際で、その前に2人が座った。
14時半過ぎに出発した。ちなみにもう一つの便は朝の6時45分(もしくは7時30分)発。
嫌がらせを受けるということ。
車内は寒すぎず暑すぎずで快適で、乗り物にテンションは上がっていたけど、Tom DayやTonny Andersonを聴いていると自然と物思いに耽ってしまった。それと眠たさもあった。
歩いている巡礼者の姿が見えたりはしたが、そのこちゃんは道が違うので見つけられなかった。でも彼女のことは応援している。
約1時間半(予定)の乗車中に、途中で乗り込んでくる一般客もいて、自分たちも滞在したネグレイラで乗車率100%近くになった。
泊まったアルベルゲの前では、シンにAgain?と聞くと笑っていた。
最後尾は誰も座っていなかったが、網タイツの女の子が少年たちと一緒に乗り込んできて、彼女がオラと挨拶してくれた。多分街(サンティアゴ)へと遊びに行くのだろう。
もう少し進んだ先の町で隣の座席にも人がやって来て、浅黒い肌の4歳くらいの女の子とおじいちゃんだった。女の子は途中から抱っこされたまま眠っていて可愛かった。
歩かなかった町もバスは通ったので存分に車窓を楽しめた。(おかげで寝るタイミングを失ったけど)
そしてサンティアゴに入り、ふと目に入った温度計は29度だった。
16時半過ぎにバスターミナルに到着。結局2時間の乗車になったが何も問題はなし。
また先頭ガイドでアルベルゲへ向かった。バスセンターから駅までは距離があるが、アルベルゲは近いのでラッキー。その駅の場所もバスの中からチェックできたので良しとしよう。
Let It Beを歌いながら歩いていたら、どこかから飛んできた綿毛がふわーと目の前に浮かんでいた。
レオンで既に予約していたアルベルゲがこちら。
あのディナーのときにえりこさんが調べて予約してくれていた宿で、評価の高さに比例する綺麗なアルベルゲだった。
バックパックをフロント付近に置いてとりあえず案内を聞いていたら、案内が終わるとすぐに受付のおっちゃんがベッド付近まで持ってきてくれた。重いのにごめんなさい、ありがとう。
ベッド番号は自分が⑨で、えりこさんが⑩、シンが⑬。
外へ出るともうすぐサンティアゴ(の大聖堂)に到着する巡礼者がいたり、ソコトレンとすれ違ったり。
火事の黒煙か…?(ゆみこさん情報だと観覧車の火事らしい )
煙草屋に寄ってから、アイスクリーム屋さんへ。
なぜ君は裸なんだ。
なぜシンと同じ味にしちゃったんだ。かなり美味しかったからいいけども。
えりこさんさんがATMでお金を引き出そうとしていたけど、キャッシュカードが使えないトラブルがあったので、知っている知識で少し手伝った。代わりに持っていたストロベリーのアイスが溶け始めていたから結構食べたけど()
そして大聖堂へ向かいつつ、お土産屋物色タイム。
フィステーラゲームオーバーTシャツを探したけど予想通り見つからなかった。数多くの店を見て回ったけどどれもサンティアゴ関連ばかりだし、フィステーラのお店に行きたかった。というかあの女性店員にどこで手に入れたのかを聞けばよかった。まあ店が開いてない日だったらどのみち買えてないけど。
筒を購入しようとしている2人が、店員からDos?と聞かれていて、慌ててTres!と答えちゃった。別になくてもクリアファイルがあるから大丈夫なんだけど、2人と一緒のが欲しかったのかな。
えりこさんが良い感じのステッカーを手に入れたりと、2人とも何か購入していたけど、自分はときめいた物以外買う気が起きなかったというか、お土産はそもそもこの先のバルセロナで買うし、フィステーラTシャツがどうしても欲しかったけどなかったので、正直、あーあ…といった具合に落ち込み気味だったし、2人と違ってバスで眠れなかったから疲労もあったので、まあ、うん。
誰かしら知り合いはこの街にいるはずだけどどこだろうな。と思っていたら、2人は1人の女の子とばったり再会していた。話を聞いていたイタリア女子かな。
ここでえりこさんが買っていた宝石はアガタフロムモンタナと説明されていた。(それをなんとなくメモしていたから後で感謝された)
何か動画を撮影した天使な男たち。
トラッケ…?意味的にはトラックか…?
大聖堂前の広場は自分たちが最初に来た朝とは違い、それなりの人の量で賑わっていたというか、騒がしかったというか、余韻には浸れなさそうな喧騒だった。
この自転車男性のように盛り上がることは可能だけど。うん、良い笑顔だ。
えりこさんが買ったブレスレット。
火事は観覧車じゃなく木々からだ。
細い路地を指して、こっちの道行ってみよっかというえりこさんに、そうだねと同意して進むと、ドイツの下ネタおっちゃんがビールを飲んでいた。もうエナジーは切れたからこの先は行かないらしいけど、会えてよかった。
日本人観光客2人も近くにいて、日本語が聞こえてきたから、おおっ…と驚いた。観光客に話しかけたりはしないけど。
ネット検索しても例のTシャツは出てこないし、どこもだいたい同じ商品を売っているみたいだったから、沢山の店を回っても意味はなし。そもそもここサンティアゴだしな。
サンティアゴ名物のタルタ・デ・サンティアゴ。このときは素通りしたが、食べてみればよかったなと今は思う。
この右側の女性を覚えといてくださいな。サンティアゴとはもう関係ないけど、後日ビビることになるから。(この時点でも絶対ドラッグやってるだろってくらい目が逝ってたけど…)
えりこさんは長いことTシャツを選んでいた。仲の良い男友達に選ぶとかだったけど、今考えたら彼氏にだったのかもしれない。わかんないけど。
でも店から出てきた彼女は、なんで今買ったのかとちょっと後悔していた。まだ観光とかするのに…なんか歩き終わった解放感で…と。気持ちはわかると伝えた。
シンはチョコを買っていた。
それからしばらくはディナーができる飲食店を探していたけど、時刻が午後8時前だったのでどの店も駄目だった。
もう諦めてそこらのバーのテラス席にでも腰掛けようとしたところで、フィステーラで一緒だったイタリア人スキンヘッドチュピートおっちゃんとショートヘアの女性と再会した。この2人は夫婦かと思っていたが違って、おっちゃんだけ明日の朝に帰るらしい。英語はほとんど喋らないおっちゃんなので、イタリア人特有の強いハグを受けまくって別れた。
8時になったが結局違うバーを選んだ。(テントが風に揺られる度にギコギコ鳴っていて、重たそうな屋根部分が落下してきそうで皆が怖がっていた場所)
そこで風向きの影響で煙草の煙を被りながら、いつものように写真を送り合ったりしていたが、このときは過去の分の写真まで見せ合った。(自分は出発前にほぼ全消去してから来ていたのであれだけど)
えりこさんが出発前に家族の前でバックパックを背負って、巡礼姿をお披露目している様子は楽しそうだったし、元彼はワイルドなルックスでなんだか面白かった。シンの写真も沢山見せてもらった。
えりこさんに(明後日の列車)どうするの?と聞いて、チケットを改めて探したけどやっぱり状況は易しくないので、結局明日駅に行ってみることにした。最初彼女は申し訳ないから1人で行くと言っていたけど、どうせなら席とか近い方がよくない?と言うと、そうだね、朝早いから乗り場とかも確認しとかないとね、ということで一緒に行くことになった。
えりこさんが購入した品々。どれもアクセサリー系。
こっちはシンのチョコ。
いただきました。
取り外し中だった、通りの飾りを貰いに行ったえりこさん。10日後にまた飾るけど欲しいならあげるわとくれたらしい。
寒くなってきたし、充電もなくなってきたので帰ることにした。シャワーは浴びてないけどいいよね、汗かいてないから。それはなぜ?歩いてないから!という無敵の解放感。
至る所に楽器を演奏している人がいるし、街並みも良い意味で色気があるし、素敵な街だ。
また酔っ払ったえりこさんの肩を持って歩くシンがいつものように3才児とdisられて、残りの秒数が少ない横断歩道を渡るフリをした自分が2才と言われて、じゃあえりこさんは何才?と聞くと、自らTwenty f***in’ nine years oldと自虐ネタが返ってきたので、Grandma…と言うと笑っていた。
シャワーは浴びないのかと思いきや3人とも浴びた。大きな街はお湯に対しての安心感がある。出ない場合もあるけど。
裸の付き合いってな感じで、服を着る前にシンと話した。最初に自分が言ったことは通じなくて、ハッピー?と逆に聞かれて、ハッピーだよと返すと「なぜ?四国の方が大変だったでしょ」「エンジョイできたからさ君と。シンはどうなの?」と聞き返した。
シンは中国以外に行くのが初で、パスポートを作ったのも初で、こんなことになるなんて期待してなかった。You guysはとてもユニークだ。というようなことを言っていた。みんなそれぞれに感じていることは一緒なんだ。
ベッドに戻ってからも、午後11時になっても、起きている人が多かった。ここがサンティアゴだからだろう。ベッド近くの人も11時半頃にやっと帰ってきた。
えりシンの2人も長いこと戻ってこないから多分煙草を吸っているか、あれだったら近くのバーで飲んでいるかもしれない。2人と違ってバスで寝ていない自分は眠くて仕方がない。
最終日の明日も、サンティアゴから離れる明後日も、朝は早い。明日はサンティアゴの証明書を貰って、(見られるという保証はないが)ボタフメイロを見て、旅を完結する予定だ。
すぐに寝付けたとしても12時からでは5時間程度しか寝られないが寝よう。サンティアゴ巡礼を終える日の朝を迎えるために。