くてーた沖縄 3日目

10月25日。
チェックアウトを済ませ、バスターミナルのコインロッカーに荷物を預け、琉球王国最高の聖地である斎場御嶽へ向かうとするもなぜかバスが出ていない。
なぜ…?と疑問を抱いていたら電光掲示板に「10月25日~27日は休息日のため立ち入ることができません」と流れてきた。
どうやら年間に6日間ほどしかない休息日を当ててしまったらしい。昨日なら行けてたのに。だからバスも出ていないということか。休息日があることは知っていたけど、まさか…いや…でも…6日間を引き当てるか…?
と朝一で強制的にプラン変更。3時間ほどは計算してたから大きく変える必要があった。

まあ切り替えて、15分遅れのバスで乗り換えて、識名園という琉球王家の別邸へ。

 

 
庭園を見るのは好きだから問題なし。

内地ももちろん影響はあるけれど、より中華の影響を受けている琉球建築はより珍しく面白い。日本、中国、そして沖縄の文化が混ざり合っている。

猫がいた。

にゃんたまってやつ撮れてた。

ガイドのおじさんが「入るのはいいんだけど、うんこするといかんから」と追い払ってた。シュール。

和みますなあ。


手前に見えているのが沖縄でよく見かける台風にも強そうなお墓。亀甲墓や破風墓。

バナナが育つくらいなんだから、そりゃ暖かいわ。

識名園からそのまま歩いてきたのが識名宮。こちらも琉球八社の一つ。


隣は学校かと思ったら、図書館等も入った公民館だった。

今日は今日とて歩いております。

梨とシナモンサンド惹かれたんだけど、今からシナモン飲むしな…と後ろ髪をなんとやらの思いでパスした。

はい、CHAI NEED US(チャイニダス)というチャイ専門店へ来ました。まだまだマイブームは続いております。


クラシックチャイというメニューに追いスパイスとしてその場でスパイスを砕いて混ぜたものを飲んだんだけど、今まで飲んだ中で一番濃くスパイスを感じられて、正直やりすぎなくらいだったんだけど、一度はやりすぎなくらいを味わってみたかったから優勝。また飲みたいな。気軽には来られないけど。

もう一杯、季節のフルーツのアップルシナモンチャイも飲みたかったけど、満足してたから飲まなかった。惜しいことをしたかもしれない。

歩いていても沖縄の人の温かさを感じた。観光従事者が優しいのは当たり前っちゃ当たり前だけど、歩行者に道を譲ってくれるドライバーから温かさを感じるもんね。いろんな地域に行ったからこそ、それがひしひしと伝わってくる。
やっぱり暖かい地域の方が人も温かいと感じることが多いな。寒い地域の人が冷たいってわけではないんだけどさ。

金城町石畳道。結構デコボコで歩き辛かったけど上がったよ。

でも絶対、逆の首里城から来た方がいいよね。

こちらの村屋で少しだけ休憩。

さんぴん茶で一服。

途中で首里金城の大アカギへ寄り道。

ほとんどが焼失してしまったが、生き残った5本は戦争の生き証人でもある。

トレーニングで駆け上がる男たちの荒い息遣い…どんな団体だったんだろう。

日本の道100選。

かつて沖縄観光の定番だったハブとマングースショーは動物愛護で禁止になり、今ではもうどこもやっていない。

予定にはなかったけれど、首里城へやってきた。

ない。

皆さんご存知の通り、2019年の火災で正殿等が全焼したので、現在再建中。



でも熊本城もそうだったけど、再建中だからこそ見れるものがある。

今は完全な城跡。

悪くない。立派な石垣や門を眺めているだけで楽しめる。


園比屋武御嶽石門。王家の拝所であった1519年に築かれた門。

昨日那覇へ戻るバス車内で、女子高生のバッグに名前が刺繍されていて、その名字が喜友名だったのは沖縄を感じた。シルエットも喜友名諒に寄せてる気がする。

2000円札にも描かれている守礼門。これで紙幣硬貨に描かれる場所を全部見たことになるかな?

ずっと歩き続けてやたらと疲労を感じていたけど、次は玉陵へ。実は世界遺産ラッシュ。

こちらは琉球王家の陵墓。首里城に比べると訪れる人も少なく、ほぼ独占状態で、厳かな雰囲気に浸った。

1分遅れでバスが来ると奇跡を感じちゃうな。

国際通りの近くにある第一牧志公設市場へ。

入った瞬間に臭いな!と感じたのは漬物というか、ラッキョウのせい。

1階で購入した食材を2階で調理してくれるらしい。利用してはいないけど面白いシステムだ。

沖縄っぽさは魚介類が一番感じられるかな。


二階へ上がってみた。

このサーターアンダギー歩は人気店らしく、完売次第営業終了とのことで、午前中に来られない時点で厳しいだろうと予想はしていたけど、平日午後2時でしっかり完売していた。残念。

そこまで惹かれないから今回食べなかったけど、ポーたまも沖縄名物。そういえばこの前福岡の赤坂にポーたまのお店がオープンしてたな。

平和通り。この通りも賑わっている。

サーターアンダギーリベンジで琉宮というお店へ。


イートインで、揚げたてではなかったけどチンしたばかりのものをいただいた。左のココナッツ味がかなり美味しかったのでお土産でも購入。右の飲み物は黒糖ミルク。激甘激美味。

帰りの時間も近づいてきているが、まだ行ける。まだ行こう。遅れたバスで行こう。

波上宮。大きな鳥居だ。

沖縄県神社庁の事務所も置かれている琉球国一の宮。

参拝後は神社の裏にある波の上ビーチへ。10月でも泳いでいる人達がいる驚き。

でも気持ちよさそうだし、水もとても綺麗だった。

入ってはいないが、この綺麗な海の水に触れることができて嬉しかった。

波上宮から那覇バスターミナルへは良いバスがなかったのでもう歩いた。ほぼ最後の歩き。

八社の中の三社に参ったからもう一社で半分に届かせようか悩んだが、疲れていたし、食事の時間もあるのでやめといた。

そして那覇空港。

スカイマークずるいわ。可愛すぎる。ラッピング飛行機も乗りたいんだけど福岡発は羽田間しかなくて、今これといった用事がないというね。

観光客も自分の足も、すべてが元通りになるにはもう少し。でも遠い日ではないはずだ。

そらとぶピカチュウプロジェクトの特設ショップ。強い。シェイミは映画を観てから可愛く感じるようになった。

最後に残った1000円分のクーポンはロイズと梅干しに。自分は梅干し食べないけど。

陽が落ちていく。行きたいところはだいたい行けたし、綺麗な景色も見ることができた。満足以外の感情はない。

クーポン加盟店でチェックをしていたからこの琉球村という店で食べることにしたけど、もうクーポン使いきったんだから他の店でよかったのにな。やらかしたよね。

ちょうど客の流れのバッドタイミングに並んで、保安検査場リミットの20分前に着席だったのでヒヤヒヤだった。いや、本当に焦った。

旅の締めくくりの三枚肉そばは沖縄そば!運ばれてくるのは早かったけど、アツアツだから簡単には完食できなかった。気合で秒で食べたけどね。

さよなら沖縄。次は16年も掛からずにまた来たい。斎場御嶽もそうだし、まだまだ訪れたい場所は残っているから。

帰りの飛行機は前の座席に鼻マスクのチャラチャラカップルが来て、ツーショット写真を30枚くらい撮る間に「なんでちゃんとした顔してくれんと?」と彼女が25回は言い続けていて、最後の最後でコロナ貰うとかはやめてくれよ…と心配だったが、着陸前の夜景に大興奮してる姿はなんだか可愛かった。めったに飛行機には乗らないけど今回沖縄旅行を楽しんできたんだろう。

福岡に戻ると、博多駅でマフラーを巻いている女の子がいて、さっきまで半袖だったのに…2時間雨に打たれても平気だったのに…と衝撃を受けるくらいには寒さを感じた。
やたらと疲れたけれど、充実した旅だったと感じる。ありがとう沖縄。
そしてこれから寒い季節がやってくる。いや、もう寒い。なんとか耐え抜く。


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