いろいろと紅い京都

新大阪駅のお土産屋さんでクーポンを使いきってから、京都・嵐山へ。

まずは松尾大社から。

七五三シーズンなのでかなり見かけた。どの家族も微笑ましい。眩しいくらいに。

 
秦氏ゆかりの神社。宗像大社の女神が祀られているのが興味深い。大陸の匂いがぷんぷんする。

拝観料を払って庭園と神像館へ。こちらは平安時代を表現した曲水の庭。

上古の庭は磐座信仰を思わせる。

ガイドの方からお猿さんが出たから気をつけてと言われた道の先には登拝口。

亀の井で延命長寿の水を飲むおじいさん。長生きしてね。

不老不死の仙界をイメージした蓬莱の庭。

神使は亀と鯉。

歩いて数分の場所にある摂社の月読神社にも参った。

嵐山駅付近は混んでいそうなので、松尾大社境内にある「休憩処 団ぷ鈴」でお昼を食べた。きつねそば、炊き込みごはん。

そしてみたらし団子。想像してた味とは違って甘さ控えめだった。

住宅街を歩いていく。

渡月橋の前にポケふたホウオウ。

かっこいい。

背景の山が紅葉しているという最高の時期に来られた。だいたい桜や紅葉ってちょっとズレるのにね。幸運だ。

嵐山駅のコインロッカーで大きなバッグを預けてまた散策。

天龍寺へ。

参拝料を払ったので高い場所から見て回ります。

特に言葉は必要ないと感じる秋の美しさ。外国人たちも日本の美にさぞ感動したことだろう。

日本有数の観光客が訪れるお寺だろうが、とても満足した。人が多くて少し滅入ったけど、それを補う紅葉の美しさがあったから。嵐山は今の時期に限るのかも。

タイ人団体も竹林の小径で大喜び。

次は常寂光寺。

完璧かな。

この多宝塔への階段は思わず足を止めて見惚れるほどだった。

この辺りで自撮りは上手く撮れないというおばさんに写真撮影を頼まれた。「綺麗ですもんね」と返したけど、一面の紅葉の隙間からちょうど多宝塔が見えるところで、そのまんまとても綺麗な場所だった。

そして二尊院。

和歌が好きな人間で、西行が好きじゃない男性ってどれくらいいるだろう。歌と放浪というロマン。妻子についてはスルー。

紅葉の馬場という紅葉のトンネルのような名所。


二尊院という名前の通り、本尊が釈迦如来と阿弥陀如来の二尊だった。

階段を上ると、

湛空廟があり、その左に延びる道を進むと、

時雨亭跡があった。藤原定家が百人一首を選定したと伝わる場所。

かなり高い場所にあるゆえに、静かに作業するにはとても適していただろう。京も一望できる。

まだ行きたいところはあったけれど、充分満足していたし、この数日でまた数十km歩いて疲れていたので、ここまでにした。

お寺の前にある竹細工?のお店の名前が定家という。

このすぐ後に観光列車が通ったのに撮り逃しちゃった。

百人一首をはじめ、和歌への知識をある程度得た上で訪れるとより楽しめる。

帰り道にあった野宮神社にも行きたかったけど、「キャー!えんむすびの神社だって!行こ行こ!」みたいなご利益ピーポーばかりだったので遠慮した。

大学芋も食べたかった!わらびもちも!ああ!

京都駅に停まっていたハローキティはるか。Ka ka ka kawaii!

歩き疲れた体に糖分を。宝泉という茶寮が静かで人も多くなく、これはいけるな…!と丹波栗のパフェを頼んだ。あちこち行ったわけではないけど、今秋のグランドフィナーレ。

新幹線の待合室は込みすぎていた。でも栗パフェ食べたからね、おばあさんに席を譲るのも、数人にコンセントを差し出すのも、何も厭わなかった。だって栗パフェ食べたもん。

おたべの自販機可愛い。

二尊院の階段ですれ違ったおばちゃんが「こんなん見られて幸せやなあ」と言っていたけど、本当に最高のタイミングで訪れることができてよかった。
過去や現状を見つめるとたまに気が狂いそうにはなるけど、美しいものを美しいと感じられる時間がこの先もまだ続いていてほしい。

おしまい。


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