篠栗八十八ヶ所巡り 三日目

6月9日(金)
あっちこっちに曲げるからボロボロになった巡拝図でまずは説明しておきましょう。今日は72番から東を全部回ります。以上です。

午前7時過ぎにJR城戸南蔵院前駅到着。睡眠時間は3時間以上。勝ち確な朝だ。

だが改札を抜けてからすぐに予想外の事態に遭遇した。身分証だけを取り出した状態の認知症のおじいさんを、高校生の息子を車で駅まで送った後の女性が対応しているという場面だった。
大きな問題にならなかったのは、その女性がとても優しく、そしてしっかりとした方だったから。携帯は家に置いてきたらしいが公衆電話で警察に連絡を取って、どこから来たのかがわからないというおじいさんのために「コーヒーがいい?お茶がいい?移動してきて喉乾いたでしょ、遠慮せんで!」と飲み物を買って渡して、家族はいない・自分一人というおじいさんが不安にならないように「警察が来るまで一緒におるけん大丈夫よ」と安心させていた。
見ず知らずの老人相手に、おまけに忙しい朝に、とっさにこの親切かつ的確な行動を取れる人がどれだけいるだろうか。本当に素晴らしい人格者で感動した。
自分にはご苦労さまですと頭を下げることしかできなかったけど、こうした想像もしていなかった出来事からの出発になった。


この世は冷たい人々ばかりではない。そんな優しい人が暮らす(もしくは近くにいる)篠栗の三日目を歩き始めよう。

鉄琴を鳴らしながら歩くと日本人なら誰しもが知る曲が奏でられるメロディーブリッジ。

山の方にはまだ朝霧が残っている。

遍路としては初めての南蔵院にはまだ行かず、東側へと進んでいく。

さあ、今日も打っていこう。

7時27分 / 第八十一番札所 二瀬川観音堂(千手観世音菩薩)

お堂に着いた時から、守堂者のおばあさんがこの納経所で待ってくれていた。そして「朝早くから…」と労ってくれて、納経する姿を見守ってくれた。今まで見られながら押印するということがなかったから少し緊張したけれど。

朝から交流が生まれて嬉しい。守堂者という仕組み・存在が寺院の関係者以上に近い距離感で巡礼者を迎えてくれる。

篠栗と飯塚にかかる八木山峠。福岡市方面へと通勤する人たちもいるので交通量はとても多い。平日の今朝は特に。

峠の急カーブへとは曲がらず、直進したところにへんろ道。

自然を満喫しながら、朝から少し登ります。

前日に雨が降っていた影響で岩肌がツルツルと滑るし、苔も生えていたので警戒しながら歩いた。蜘蛛の巣もこの日はちらほら。

札所ではないが、雰囲気のある境内だった。

何気ない場所も紫陽花が咲いてくれているだけでこんなに華やかに。梅雨の花景色。

人工物なのにとてつもない畏怖を感じた。

そうか、札所か。

7時48分 / 第七十五番札所 紅葉ヶ滝薬師堂(薬師如来)

納経はこちらの分も上の札所で行ってくれるようだ。

紅葉ヶ滝という名前が既に風格があるけれど、これまでと比べてもトップクラスに息を呑むような札所だった。いや、かっこよかったな。決してお堂が寺院に劣っているとは限らない。

水分量の多い朝には苔がより一層映える。

階段を上がって目に飛び込んだ瞬間に驚いたのは着飾られた大量の水子地蔵菩薩。女性の悲しみや祈りが形となっているようだ。

7時54分 / 第三十四番札所 紅葉ヶ滝宝山寺(薬師如来)


ボタンを押すと現れた奥さんに二箇所分の納経をお願いすると黒糖飴を貰った。

主に都市部だが、山賊がいたような時代の治安にまた戻りつつあるな。平穏への道はそう難しくなさそうで実現しないのだから難しいのだろう。不可能に近いほどに。

このお寺でも「早いですね!」と言われた。「できるだけ早めに回っておきたいので…!」初日も7時から歩き始めていればきっと余裕だっただろう。

少しずつ登る日。大した距離ではないが。

松陰先生の言葉もあった。

人口一人あたりの仏閣の数では篠栗はきっと全国上位だろう。高野山には敵わないだろうが。

この跡はモグラか…?

8時7分 / 第五番札所 郷ノ原地蔵堂(地蔵菩薩)

ちょうどお参りを済ませる頃に守堂者のおじさんが犬を連れて「ちょっと遅れてすみません」とやって来た。いえ、僕らが早いだけなので!

花と緑の篠栗遍路。女遍路ちゃんは既に秋にまた来たいと申しております。


そう離れていない間隔で札所が詰まっている。どんどん参ろう。

なんだか香ばしいぞ…。

Wow…lovely…。ここまで振り切ってたらなんかもう逆にいいなと思わせてくれた愛染堂。

8時15分 / 第五十番札所 郷ノ原薬師堂(薬師如来)

次の札所はほぼ真裏。



8時20分 / 第八十五番札所 栗林山祖聖大寺(聖観世音菩薩)

巡拝図では有人の赤丸だったが、もう納経は書かなくなったようだ。朝のお勤めをしている僧侶の姿が見えるし、今忙しそうなのは間違いないが。

お勤めをしていた方とは別の僧侶(父親?)が出てきて、「お参りですか?」と聞かれた。彼も滝の方へと進むようだ。

五剣の滝。かつては修験者の行場の一つだったらしく、ここの地名郷ノ原の由来は行の原とのこと。

次はふくろうでららしい。フクロウの置物が沢山あるのかな。

八木山峠に山賊が横行していた時代、黒田公が治安維持のために止住させたという長浜武敬家の墓地への入口か。あるいは一般の長浜さんか。

このもう少しですよ、からわりかし距離あったの覚えてるからねフクロウさん。

生き物いっぱい。なぜか今回の旅の間は「手のひらを太陽に」が何度か勝手に頭の中に流れてきている。

このお寺も風鈴だ。思いがけずいろんな映えと出会うな。

間違いない。自分の場合は生き甲斐を見つけられないまま遠ざかった気がするが。

8時38分 / 第十二番札所 千鶴ヶ滝千鶴寺(虚空蔵菩薩)

予想通りフクロウだらけ。

納経箱があったのでセルフで押そうかと思っていたらおじいさんが現れた。対応できない時の念のために置いているのだろう。

納経帳を受け取る際にふくろうせんべいを頂いた。可愛い。そして美味しかった。クッキーに近い甘いせんべい最高。

ここのシャボン玉マシーンは人に反応して動くタイプだったんだけど、その場にいた蜂がシャボン玉に興奮して暴れ回るからめちゃくちゃビビった。もはやトラップ。

あれよね、お寺滞在を楽しんでもらおうというおもてなしよね。

ええ、可愛かったです。

滝の上にこんな覗き窓があったのか。


言うほどハートか…?

しばらく道なりで別の集落を目指す。

篠栗の諏訪神社にあまり印象はないが、広大な社有林を保有しているようだ。

自転車に乗った中年女性一人とすれ違った。大きなカゴの中には空きペットボトルが入っていたがゴミ拾いでもしていたのだろうか。それとも他に目的があるのか。

ようやく見えてきた。

あ、ここ来たことあるわとすぐに気付いた。四国遍路が終わった後に南蔵院を訪れて、その上の方まで勢いで登ってきた時に来たお堂だ。

9時14分 / 第八十八番札所 大久保薬師堂(薬師如来)


上の通夜堂のような建物を含めたここ88番札所のお接待を先に見ていたから、これが基準になっていたというか、無人でも四国と同じようなお接待が篠栗にはあるんだなと想像していたんだよね。落とされるお金の桁が四国とは違うし、そもそも善意で設けられるものだから、失望するのは違うと思うけど。

9時22分 / 第五十八番札所 大久保観音堂(千手観世音菩薩)

剣(?)の札所番号印。不動明王が持つ倶利伽羅剣みたい。

前回は滑らせにきていた竹の落ち葉。今日は雨を含んでずっしりと重い。

天狗が出てきそうな雰囲気だ。

9時39分 / 第六番札所 小浦薬師堂(薬師如来)

ボタンで朱肉と黒肉が切り替えられるスタンプ台。ちょっと欲しくなった。持ってても使う機会はほぼないのに。

このお堂兼休憩所は立派すぎるけど、お堂の前にバッグを置ける台やちょっと休憩に使えるベンチを置いてくれていたりといったそんな気遣いがいつも素敵だなと思うし、助けられているし、感謝している。

ぬかるみがないのはいいが、雨で重たくそして深い落ち葉の道はかなり歩きづらかった。

そんな状況と幾重にも曲がりくねった下り道。

橋の下にはスズメバチの巣があるとのこと。危険なので立ち止まってはいられない。

崩れた木。

簡単ではない道ですが歩いております。同行二人、いやそれぞれにお大師様が付いてくれているのなら同行四人で。

下りてきた。見えているのは南蔵院の前を通る国道201号線。

10時7分 / 第十三番札所 城戸大日堂(大日如来)

二行の黒印は珍しいな~初めてじゃないかな?とか浮ついているから左下で事故るのさ。

ここからは南蔵院の境内へ。八割はアジア系観光客。

10時16分 / 第三番札所 城戸釈迦堂(釈迦如来)

入り口からすぐ左へ曲がったところにあるこちらのお堂はかつては遍路宿経営者だった守堂者が管理していたが、宿をたたむのをきっかけに南蔵院管理へと移ったらしい。

納経帳と巡拝図を購入したたまやというお店。

次の札所の奥に別のお土産屋さんがひっそりと建っていて、そこのおばあさんから手招きをされて、しいたけ茶をお接待でいただいた。しいたけ…!?と最初は思ったがスープのような味で美味しかった。お寺の中ではあるけど、納経帳の受け渡し時以外で直接のお接待を受けるのはこれが初めてだ。

10時27分 / 第三十一番札所 城戸文殊堂(文殊菩薩)

会話をしていて自然とほっこりする優しいおばあさんだったけど、なにしろお土産屋さんが目立たない場所すぎて、南蔵院を訪れた方はどうか寄ってあげてください。お願いします…。

篠栗霊場の総本寺である南蔵院は当初は城戸川端堂という小さなお堂でしかなく、廃仏毀釈の流れで存続も危ぶまれていたが、高野山から南蔵院を招致することで生き残り、移転と共に篠栗へと移り住んだ住職の布教や地元の方々の熱意で、南蔵院を中心とする篠栗霊場は日本三大新四国霊場へと選ばれるまでになった。
その南蔵院は今や福岡を代表する観光地の一つでもあり、年間130万人の参拝者が訪れるとされる有名寺院。

10時33分 / 第一番札所 岩陰山南蔵院(釈迦如来)

でもまあ、その1番(+45番)札所の納経を茶髪のお姉さんにしてもらうことになるとは予想していなかった。あれだよね。きっと書道経験者だよね。わからないけど。
これまで納経は高齢者と中年の男女、若い女の子2人はいたから、あとは若いお兄さんにもどうせならしてもらいたいな。いや、それなりに若めの僧侶なら既にいたか。どなたでも歓迎なんですけども。
こちらにいた僧侶の方からは去り際に「お疲れ様です」と声をかけてもらった。遍路に対してお寺ではそう言ってくれることが多いな。

宝くじ当選祈願者が多い理由はまた後ほど。

10時41分 / 第四十五番札所 城戸ノ滝不動堂(不動明王)

外国からの観光客も多いゆえに厳しくしてるんだろうけど、南蔵院は写真撮影禁止場所が多すぎて逆にどこが許可されてるのかがわからない。映え目的で参っているわけではないし、悪気もないことはきっとどなたかがわかってくださるだろう…。

三蛙はわかるが、なぜアンパンマンもいるのかはわからない。

故郷の味、だんご汁。

10時48分 / 第六十番札所 神変寺(大日如来)

元々は奥の院に次ぐ難所に建てられていたが様々な経緯の末、涅槃像の左側に置かれた小さなお堂(仏壇)が現在の神変寺。
下の階段から登ってきて、視界に飛び込んだ瞬間に「はぁっっ!!!!!!!!!!!」と驚きの声を上げていた日本人のおばさんがこの場にもいたように、誰もが目を疑う大きさの涅槃像はブロンズ製では世界最大。そしてこの涅槃像を建てた途端に住職が宝くじ高額当選を繰り返したという理由が宝くじ当選祈願者の多さにも繋がっている。
まあ、なんていうか、エピソードが面白すぎるし、見た目のインパクトもデカすぎて、もはや何がなんだかわからない。好きだけどね涅槃像。

なぜか昼食前に購入するというやらかしをしたキリンレモン。今すぐちょっと飲みたかったのさ。

女遍路ゆきちゃんにもあげたこの小僧さんようかんがかなり美味しくて、「まるで小城羊羹並みに美味しい!」という感想だったのに、製造を確認してみたら佐賀県小城市になっていたという見事すぎるオチ()

お土産売り場付近にいる間に車遍路のおばあさんグループを見かけたりした。同日に回っている人も必ずいる。

南蔵院を出て、道路を渡った先にある吉田屋さんで昼食を取る。

座敷席の窓際は先客がいたので…

こちらのテーブル席に座った。

BGMがクラシックなのはちょっと合っていないけど、緑の近さも古民家の雰囲気も良き。

はい、だご汁定食。完璧としか言いようがない。また食べに行きたいくらい美味しかった。

頼むつもりだったかき氷はまだメニューに載っていなかったが、代わりに注文した食後のミニぜんざいも優勝。

朝早くに出て、午前中通してスムーズだったがゆえにもう半分は超えていて、こうしてお昼をゆっくりと過ごせた。

さあ、再開だ。国道沿いにある三箇所を打ってから、南へゆこう。

12時10分 / 第七十一番札所 城戸千手観音堂(千手観世音菩薩)

弥谷寺足手観音堂とも呼ばれるこちらのお堂は、遍路宿が食事処に変わったことで、2006年に現在の位置に移ったらしい。

二階堂のCMに登場しそうな風景。

ぐあsjがあか!!!待ち構えていないからいきなり通っても上手く撮れないってもんさ。

12時20分 / 第七十四番札所 城戸薬師堂(薬師如来)

今はもう開けていないお休み処・おせんべいのお店。

納経道具は…いずこ…。

病奪り薬師御祈願所の方に置かれていた。

吉塚うなぎ屋という中洲にある名店のうなぎ供養塔。

次の札所は見えるが…

道路を渡る前に納経を済ませておこう。

こうして祀られているお堂もある開祖の藤木翁。

12時31分 / 第七十二番札所 田ノ浦拝師堂(大日如来)

南へ行きたいがおそらく直接の道はないので、南蔵院の先から回っていく。

おsgさkg@あs!!!!

よし、もうこれで充分だろう。これで撮り鉄を名乗っても許されるはずだ。次は線路立ち入るぜ。

飲み物を買うために寄ったお土産屋さんでゆきちゃんは「今日は暑いですし、鹿とか出るんで気をつけてくださいね」と言われていた。

まだ曲がれない。

大量の白いワンピースに見えて怖かったが、ペット系のお店のタオルだった。

ようやく曲がれた。この先に札所だ。

12時47分 / 第五十六番札所 松ヶ瀬地蔵堂(地蔵菩薩)

どうにかなってほしい。いろんなことが。

本物と見間違うほどの蛇。

12時54分 / 第二番札所 松ケ瀬阿弥陀堂(阿弥陀如来)

淡島大明神安置所とも書かれてあるが、堂内左側の淡島さまはかつて婦人病(性病)に効験ありと博多の花柳の人々から信仰を集めていた歴史があるとのこと。
パパ活だの何だので梅毒やらがまた流行っているらしいから再び脚光を浴びる日も訪れるかもしれない。

可愛い木製の干支。

さすがに30度近くまで気温が上がる日は体感でもしっかりと暑さを感じる。でもここからは登りだ。

こんな人の通らなさそうな場所によくこんな立派な階段を作ったなと驚いた。山側の集落から駅への最短ルートだったりするのだろうか。嘗ての需要や如何程。

八木山バイパス下のトンネルを進む。灯りは一切ない。


更に登りは続いていた。あまり高低差のない平坦な道だと予想していたが、午後はちゃんと修行させてくれるってわけだ。

このキツさのおかげで今日も達成感を感じられるという優しさかもしれない。

左から回るルートで。今日は残り三箇所だというのは紛れもない事実。

野生動物もそりゃ来るでしょうね。フンは見かけてもなかなか出くわさないままだけど。タヌキと猫くらいか。

ようやく札所だ。ようやく。暑すぎる。

13時21分 / 第二十二番札所 桐ノ木谷薬師堂(薬師如来)

あまりに暑すぎて汗が止まらず熱中症になる危険性を感じたので少し休憩を取った。
その暑さのおかげで、冷たい湧き水で顔をバシャバシャと洗い、濡らしたタオルで汗を拭く気持ちよさを感じられたのは逆にありがたかった点かな。いや、生き返るようだった。

どうせすぐまた落ちるけれど、日焼け止めも虫除けスプレーも塗り直してあと二つへ。応援団のようなコジュケイの鳴き声を聞きながら。ピヨピー!ピヨピー!


13時43分 / 第五十五番札所 桐ノ木谷大日堂(大通智勝如来)

御本尊は大通智勝如来という言ってしまえばかなりマイナーな如来。御真言も南無~とシンプル極まりない。四国55番札所南光坊からの勧請。

階段を下りていく。



おまんじゅうでも売っていそうな外観だったが…

堂内は人形が並びまくっていて日没後は想像したくなかった子安観音。不妊に悩む方が子授け祈願で参拝しているらしい。

人の信仰も面白いというか、それぞれの祈りの形はどれも興味深いな。自分は信仰ガチ勢とはいっても、畏怖や崇高の美へほぼ全振りみたいなところがあるし、何かに縋ったり拠り所としては祈りを捧げないから、まさに興味深い。
今日打った2番札所の淡島明神や水子地蔵など、篠栗霊場は大師信仰以上に民衆の祈りと密接な距離にあり続けた場所で、その点をどう捉えるかは悩ましいが、様々な意味で”身近”な信仰が面影としても現在へと残るのを感じる。現実に目に見える物では受け止めきれない想いをずっと受け止めてきた町でもあるのだろう。
まあ、誰だって身近な願いの方が自分自身の幸福にも近いもんな。例えは極端だけど、世界平和と宝くじ当選が選べるとして、どちらを選ぶかみたいな話。

札所ではないが参拝客需要は少なくないので、こうして山間に赤い階段の参道が設置されている。

とりあえず巡礼路は静かな方がいい。それだけで少し心が洗われるから。同士がいた方が楽しいのは間違いないけど、カミーノまで多くなると情緒が失われるしな。篠栗巡礼中南蔵院のような人で溢れている場所を歩き続けることになっていたら似た感情が湧いただろう。

本意ではないが、巡礼を誰にでも伝わるよう表現するなら、トレッキング+神社仏閣巡りとかになるわけで、まあそれらが好きな人にとっては「楽しくないわけなくない!?」と個人的には思ったりする。様々な要素・観点がありすぎて、一緒くたには語れないけど。

ええ、そんなこんなで、本日最後の札所です。

13時58分 / 第五十三番札所 桐ノ木谷阿弥陀堂(阿弥陀如来)

南蔵院管理になって納経も南蔵院で可能だったらしいが、現在はこの場でセルフ押印になっている。何年の十二月一日かはわからない。

今日最後の札所を14時に打てるとは素晴らしい。現実的な距離にあったなら64番も再チャレンジしたいくらいだ()

誰かが忘れていた折りたたみクッション。

手洗い用の水道はないようだがトイレもあり。

さて、南蔵院の方へと戻ろう。打ち止めだが歩きはもう少し継続だ。

10kmが何も苦ではなくなったということは歩き慣れしてきたということだろう。15kmも射程圏内に感じる。次が最終日だが。

蜜蜂供養塔と

立岩。岩にも彫られていて壮観だ。

都会のお金持ちに飼われる猫もいれば、君みたいなひとけのない場所でひっそりと生きる猫もいる。猫も人もさして違いはないのではないかと思う。最期までこの修羅みたいな現実を生きるしかないのか。どんな物語になってるんだろうね。

運転中に突然こんな場所を歩く人の姿が目に入ったならまあビックリするだろうね。

涅槃像がこちら側からも見えた。遠くから見てもその巨大さが伝わってくる。


この門が開いている道を行けば南蔵院の納骨堂経由で駅の方へとショートカットできそうな気はしたが、改札内へはまだ入りたくないので念のため元の道へと戻ることにした。

はい、写真にはちょうど写っていませんが、観光客が多すぎる南蔵院へと戻ってきました。ここでログは終了。

たまやのレストランでお疲れ様会。こちらは水信玄餅。

クリームソーダと悩んだけど、レア度で選んだあまなつスムージーフロート。少し感じる酸味が歩き終わった体に清涼感と爽快感をくれた。

今日の歩行距離が短かったというのはもちろんあるけど、初日・二日目と頑張ってきたから、こんなに余裕を持てて最後にカフェタイムまで過ごせる三日目になった。

では南蔵院前駅から帰ります。

あげもんのさかえやさんでソフトクリームを食べて帰ることも検討していたが、この日は営業していなかった。

やっぱり改札内へと続く道だったか。迂回して正解だった。

納骨堂と直で結ばれる駅のエスカレーターはかなり珍しいな。南蔵院様様の地域ゆえだろう。(調べてみたら南蔵院による簡易委託駅らしい)

次の電車まで時間があったから自分たちは逆側のホームに座ったけど、ベンチは増設した方がいいと思うな。篠栗を想っているからこそ改善点が沢山見えてくる。

今日の行程をモデルコース一日目にしてもいいかもしれない。一番札所を含んだ霊場東端のコースだし、難易度的にも始めやすい気がするから。
とまあ、これで三日目が終了。ついに次の四日目で奥の院を打ち、スタート地点付近まで戻ってきて結願を迎える予定になっている。
まだ終わっていないが、ここまで楽しい遍路になるとは予想していなかった。無事最後まで歩き終えたい。

Scroll to top