FUJI ROCK FESTIVAL ’23 / SAT, JULY 29

朝7時長岡駅前発のオフィシャルツアーバスで苗場へ。前回はわからなかった乗り場も把握しているので人の案内にもなる。乗り込んだ際に既に8割以上は埋まっていた車内の客はおそらく新潟駅辺りから拾ってきたのだろう。

通路挟んで隣の(70代前半くらいの)おじいさんを咳払いだとかうるさいなあ…と感じていたけど、車窓で会場が見えた時の「こりゃすげえや…」と漏らした独り言はよかった。その年で一人で訪れる場所にもまだ感動は残っているんだと。

ただいまフジロック!また一日限定だけど楽しみたい。雨は降らないで。


9時過ぎの入場から直行したのは…

ドラゴンドラというロープウェイ。名付け親は松任谷由実。

ゴンドラ内は相席だったんだけど、関西から親子三代で参加している男三人の家族で、小学生の男の子とおじいちゃんの掛け合いがもはや漫才で面白すぎたし、楽しい交流にもなった。
親子連れはよく見かけるけど三代というのは珍しいし、それが実現できる関係性も素敵だなと思った。苗場には来ていない女たちは女たちで楽しんでるんだろうし。

ロープウェイもただ緩やかに山頂へと上がっていくだけじゃなく、時にはアトラクションのように急降下していったり、川や湖やダムも見えたり、誇張なしに想像の100倍は楽しかった。
フェスでゴンドラなんて邪道だろうと思っていたけど、ただのゴンドラではないし(日本最長+所要時間約25分)、フェスだからこそここまで楽しめるという部分もあるかもしれない。

山頂駅付近にはDAYDREAMING and SILENT BREEZEという小さなステージも。

現在進行系で膨らませていた予祝ドーム。334…。

奥は田代湖。山頂ということもあって気温も20度ちょっとという真夏とは思えない涼しさで気持ちよかった。Foo Fightersもここでやってくんないかなってくらい。

10時からはCourtney Baileyという女性DJが曲を流していた。まさかの逗子出身らしい。

ミスったのをサービスで増量ということになったソフトクリーム。優勝でしかない。

謎の団体がラジオ体操をしていた。山頂は家族連れも多かったので需要アリアリ。

帰りのドラゴンドラ。朝一ではいなかったすれ違う人たちの中に「イェーイ!!!」と手を振ってくる人たちもいたので振り返したり。うん、街中で手振られても頭おかしいのかな…?ってなっちゃうけど、こういう場だともう楽しくなっちゃうよね。

 
 
 
 
 
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このドラゴンドラおすすめしたいけど、山の変わりやすい天候次第でわりと簡単に運行中止になるから(フジロック期間中も夕方前にはもう止まっていた)、乗るのなら早い時間に乗った方がいい。気温も下がってくるだろうし。

メインステージであるGREEN STAGEは今は素通り。

2番目に大きいWHITE STAGEトップバッターのChilli Beans.というガールズバンドを観に来た。

1. School
2. rose
3. duri-dade
4. See C Love
5. neck
6. lemonade
7. L.I.B
8. アンドロン
9. Tremolo
10. Vacance
11. Digital Persona
12. シェキララ
13. you n me

ライブスタートに間に合わないのはわかっていて、lemonade聴けたら万々歳と来てみたけど、曲は以前からチェックしていたので楽しめた。最後の新曲だけ未聴だったけどその曲も良かったな。福岡のDRUM Be-1という小さな箱でやってたライブ行けばよかった。もう次のツアーはZeppみたいだし。
想像していたより遥かに演奏も歌唱も安定していたけど、ボーカルの雰囲気はちょっと同性ウケはイマイチかもしれない。観客も男性比率がかなり高かったし。ガールズバンド枠って新陳代謝やたらと激しいもんね。オシャレな曲が多いのは間違いないんだけど。

ハーフパンツ+KEEN NEWPORT(熊野古道コラボモデル)を履いていたのでそのまま川に入ってみたら、山から流れてくる本気で冷たい水だったけど、この暑さでは絶頂もの

Itaca Bandという実質カタルーニャスカパラダイスオーケストラが気になりつつもメインステージに移動。前回はいろんな場所を巡ったが今回はもう張り付く。

ステージ付近まで近づこうと思えば近づけたけど、前方エリアの後ろ柵前という絶好の位置を得たので終演までほぼそこにいた。

スケートボード持ちで突然お香を焚いたりと一風変わった白人のおじさんにBENEEのライブ中話しかけられた。「彼女レオナルド・ディカプリオにちょっと似てない?」「ああ、眉とか目でしょ?」
他にもBlack FlagのTシャツを着た人に話しかけたりしていたから、フェスで知らない人と話すのが好きな人なんだろう。英語がわからない人は困惑していたが。

迷ったんだよ。トリニータのユニフォーム着ていこうかなって。まさか同じエリアにいるとは。近くにいたら話しかけたんだけど。

衣装チェンジでサムライブルーのユニフォームに着替えたBENEEさん。落ち着いたIndie Popってな曲調が多いのにステージ上でここまではっちゃける子だとは思わなかったな。いや、楽しかったし、盛り上がった。
Twitterにも書いたけど、ニュージーランド発の(ドリームポップ色もある)女性SSWの躍進はここ10年くらい本当に素晴らしい。LordeとかFazerdazeとかね。BENEEのGreen Hondaも最高。

フジロック名物、トンボ。

1. Kool
2. Find An Island
3. Soaked
4. Love Rollercoaster
5. Beach Boy
6. Moring Routine
7. Green Honda
8. Snail
9. Sports Mode
10. Glitter
11. Never Ending
12. Sheesh
13. Supalonely

続いて羊文学。ライブ中に雨降り出すかな…と心配していたが降らず(結局この日一度も降らなかった)。

1. Blue.2
2. FOOL
3. 永遠のブルー
4. 人間だった
5. mother
6. 金色
7. 光るとき
8. 天気予報
9. マヨイガ
10. OOPARTS
11. 夜を越えて

水分調達に行っていたのでリハーサルは(音は届いていたけど)見逃してしまった。
個人的に最も気に入っているStepは予想通りやらなかったが(Interlude的にちらっと流れた気はした)、若干シューゲイザー色もある彼女たちの繊細な音楽は結構好きなので観れてよかった。
というか、ほとんど邦ロックを漁ることのない自分にとって、最近気になっていたほんの数組の、そのチリビーンズと羊文学がまさか同日に来るとは。ありがたかった。
Vo塩塚モエカはMCでほとんど内容のあることを話していなかったんだけど、あれだったらもうとことんクールに振る舞ったらいいのになと思った。うん、激しく体を動かしながらギターを弾くとかも羊文学には要らない。(個人の感想)

次はAlanis Morissette。

と思ったらBENEEさんがPA前に来たのでまさかの交流スタート。

多分ベニーのママであろう女性から貰った直筆BENEEサイン入りポストカード。

写真も撮ってもらったし、後でインスタでいいねをくれたのも、もちろんプロモーション込みの行動だろうけど、先程までステージに立っていたアーティストと交流できたのは嬉しかったし、より一層ファンになった。ちょろいぜ。
でも思った以上にこの場所に留まっていたからもうちょっと話せばよかったな。「Morning Routineいつになったらリリースすんの!?」とか。

このPA前の場所は出演者・関係者がちょいちょい来て、Itaca Bandのメンバーも来たし、ライブ前だったのにCory Wongの姿もあった。ステージ上以外の姿を見る機会の方が少ないよね。貴重だった。

当然だが、アラニス前に外国人オーディエンスがどっと増えた。

1. All I Really Want
2. Hand In My Pocket
3. Right Through You
4. You Learn
5. Diagnosis
6. Reasons I Drink
7. Head Over Feet
8. Nemesis
9. Perfect
10. Ironic
11. Sympathetic Character
12. Smiling
13. I Remain
14. You Oughta Know
15. Uninvited
16. Thank U

いやー、アラニスさんえげつないくらい歩き回りながら歌ってました。もうちょっと止まって歌ってもいいのに!と思うぐらいステージ上を常に右へ左へ、時には回転しながら。
セットリストは大ヒットした3rdアルバムJagged Little Pillをメインに据えるというファンサービス。世界中からの根強い人気を感じたな。

ちょうどその3rdアルバムの頃、Foo Fightersに加入するまでアラニスのサポートドラマーをしていて、去年亡くなったテイラー・ホーキンスを追悼するシーンも。
よくフェス等で一緒になっていたらしく「デイブからバンドに誘われたらどうするの?」とアラニスからテイラーに質問したりというやり取りが当時あったらしい。

その次はELLEGARDENだった。2週間前にも熊本で観たが、Foo Fighters目当てで観に行くことを決めたフジロックの2日目にまさか追加で大好きなエルレが来るとはね。追加発表の日は「こんなことある…!?」と本気で震えた。

1. Breathing
2. Space Sonic
3. Supernova
4. チーズケーキ・ファクトリー
5. Mountain Top
6. Fire Cracker
7. Salamander
8. Missing
9. The Autumn Song
10. モンスター
11. I Hate It
12. ジターバグ
13. スターフィッシュ
14. 瓶に入れた手紙
15. Make A Wish
16. Strawberry Margarita

セットリストをほぼセルフネタバレしてるとはいえ、細美さんがMCで「ガキの頃から好きだったアラニスとフーファイターズに挟まれて…」というようなことを話していたように、その喜びが溢れているようなステージはワンマンとはまた違った良さがあった。
ただね、残念だったのが前方エリアという絶対に混雑する場所に自ら来ているのに頭のおかしい女たち…。

自分の前にいた黒いキャップを被った(30代くらいの背の低めな)女が独自なノリ方をしていて、重心後ろ向きでジャンプをしてたんだけど、そのジャンプの度に真後ろにいる自分にぶつかりそうになって、気を遣って避け続けてはいたんだけど、さすがに何曲も続いてくると疲れるし、そもそもライブに集中できないから避けることをやめたら、当然ぶつかることになるわけ。
驚きだったのがそのぶつかった際の彼女の動き。自分から後ろに飛んできているにもかかわらず、体が少し触れるたびに、高速で半回転して両腕を思いっきりこちらにぶつけてきていた。イメージ的には痴漢に全力で反撃パンチを食らわしている感じ。
周りの人も彼女のその動きに引いてたんだけど、その女が自分の前にいるという不幸で、自分が彼女の奇妙なジャンプを避け続けなければ暴力を振るわれ続けるというあまりにストレスを感じる時間が続いて、いや、もう心身ともにどっと疲れたな。
もうこれ以上は耐えられない…と感じた次のモッシュのタイミングで彼女の前に出るまでは、いや、その後も、ただただストレスだった。
せっかく楽しみにしていたフジロックで、大好きなエルレガーデンのライブが行われているのに、なんでこんな当たり屋みたいな奴から理不尽な暴力を受けないといけないの…?と。
エルレのライブ開始前にその女が知り合いと話していて、旦那がいると聞こえてきたけど、よくこんな性格の悪い女と結婚する人がいるな…と思った。ライブ会場でここまでマナーの悪い人は初めて見たかもしれない。体触れるのが嫌だったり、変なノリ方するなら前に来るなよ…と言いたかったけどまあ言ってない。絶対面倒臭いし。本人は楽しさしか感じなかっただろうけど。
ライブ=合法的に他人に暴力を振るえてストレス解消できる場所とでも思っているのかもしれないが、まあエルレもいろんなファンがいてこんな最悪なのもいるんだなと残念だった。
もし彼女が人生に生きづらさのようなものを感じていても、「それお前の性格が悪いからだからな?」と指摘してやりたい()

んで、残念なことにもう一人ヤバい女がいて、モッシュで席替えが起きた際に右隣りになったフーファイファンの女というか、おばさんなんだけど、エルレにはノリも拍手もしないのに、自分のスペースは確保しようとしていて、近くに誰かが来るとその人をこまめに肘打ちするという女だった。最初のモッシュでわざとらしい「キャア!」という声をあげていたのも気になったけど、まあ…うん…。
本当、頭のおかしい人って至るところにいるんだなと改めて思い知らされる日ではあったけど、それがフジロックの最も盛り上がっている夜というのがもう…なんか疲れたし、悲しかった。
普段の悩み事なんてすべて忘れられるような楽しいだけの時間・空間であってほしかったのに。周りの他の人たちは何も気になることのない普通の人たちだったんだけどね。

そんなこんなで動揺を引きずりながらFoo Fighters。

1. All My Life
2. The Pretender
3. No Son Of Mine
4. Rescued
5. Walk
6. Mandinka (with Alanis Morissete)
7. Learn To Fly
8. Times Like These
9. Under You
10. Breakout
11. My Hero
12. Big Me (with Patrick Wilson of Weezer)
13. Monkey Wrench
14. Aurora
15. Best Of You
16. Everlong

いや、もうね、Foo Fightersが世界一かっこいいバンドだ。
最もよく観たライブ映像は2008年のウェンブリーとかだから、さすがに年取ってキツい部分もあるかな…デイヴ・グロールも54歳だしな…写真見てもやっぱり老いたのは伝わってくるし…と若干心配してはいたんだけど、そんなの杞憂でしかなかった。

何一つ老いなど感じさせない大迫力の演奏と歌に加えて、Foo Fightersをずっと観たかったオーディエンスの熱気も凄まじく、とてつもない盛り上がりだった。
前にいたのは父親と来ていた高校生くらいの男子二人だったんだけど、その二人の抑えきれない興奮と叫びも良かったな。新譜は弱かったけどベストとかめっちゃ聴き込んでるんだろうなと感じるシンガロングだった。

テイラーとの繋がりで、アラニスとのコラボは予想していたが、曲はシネイド・オコナーのMandinkaだった。おそらく当初の予定を急遽変更して、数日前に亡くなった(多分自殺した)シネイド・オコナーを選んだんだと思う。

なぜかデイヴが「For Fuji!」というフレーズにハマって、「これめっちゃ言いやすいわ…」とか「次のタトゥーにするわ」だとか、コールアンドレスポンスに乱用されたりして笑った。

エルレもフーファイも大合唱で喉は大変なことになりましたよ。ええ。

最後Best Of YouからのEverlongって強すぎない…?アンコールがないのも逆に良い。いやー、最高にかっこよかった。頂点だFoo Fightersは、頂点。

最高の余韻と共にツアーバスが停まっている駐車場へと向かう前に、チャーシュー丼を食べたんだけど暗くて写真は撮らなかった。まあいいさ。
しっかりと対策していたかいもあり、特に問題なく一日を過ごせてよかった。足はKEEN焼けしていたけど。

さよならFuji Rock Festival ’23。最高に楽しかったよ。ふぁっknびっtち共にはそりゃもうムカついたけど。

皆そのまま乗り込んでいるほぼ満員の夜行バスでまともに眠れるわけもなく、深夜3時過ぎの長岡駅では走り回れるくらいのおかしなテンションだった。

さあ、想像してごらん。詰まるバスタブに溜まっていくフェス帰りの汗や汚れだらけのお湯を。最悪。ありがとうホテルニューグリーン長岡。

ホテルは最悪だったけど、一階に入っている純喫茶風な「レストランボブ」は良さげだったので、ほぼ眠ってないままの朝にナポリタンやクリームソーダを求めて行ったら、朝はバイキングのみですとのことで消沈。評価できる点ゼロやん。


ってことで長岡駅のスタバ新作ピーチ+ワッフルにした。目新しさはないが安定や…。

初めて乗った上越新幹線。あっという間だったけどね。

新潟駅からはバスで空港へ。

クリームソーダリベンジ!いつ飲んでも美味しいけど、夏は格別だ。やっぱり夏の旅が一番。

コシヒカリに別れを告げるカレーライス。

やたらとレトロだったゲームコーナーも貼っておこう。

初めて訪れる空港の展望台のワクワクよ。もちろん暑かったけど。

帰りはピンクのFDA。

ちびまる子ちゃんランドとは…?と疑問に思ったがどうやら静岡にあるらしい。

短かったが楽しい夏の旅だった。少しスパイスの効いた想い出として残り続けるだろう。

世界水泳とフジロックという自分にとってのこの夏の二大イベントはこれにて終了。福岡に戻った瞬間に、ああつまんない!と感じたのも仕方ない。一気に現実に戻った気分がしたし、For Fuji!が伝わらないし、どちらにも期待していてその期待を大きく上回ってきてくれたから。

台風やコロナで予定が狂うという可能性もあった中で、完璧に近いくらいの滞在になったのはラッキーだった。

同日だけでもCaroline PolachekやSlowdive、Cory Wongなんかも観たかったし、そもそもフジロック(テントでもいいから)3日間とも参加したかったし、サマソニとかも行きまくりたいけど、まあ、選んでいくしかないよね。時機と財布と相談しながら。
旅もしたいよ。国内も海外も。でもね、選んでいかないと。
一応11月の東京ドームでのColdplay(+YOASOBI)は行く予定。ここ3枚くらいまともに聴いてないし、Foo Fightersへの期待と比べたらアレだけど、迷走する前は好きだったから観ておこうかなと。同じ週にあるKitriも観るとなると、その間の何日間か何しようって感じだけど。

実はまだ膝が完治しておらず、ピーク時から比べればそりゃマシなんだけど、15%~40%くらいの痛みを彷徨う日々です。面倒臭いよね故障を抱えながらって。プランクとスクワットができないこと以外はもうほぼ気にしてないけどさ。

何を隠そう、収入はほぼなくなっているので、貯金を切り崩しながら生活しております。何をすればいいんだろう…自分には何ができるんだろう…と毎日悩んでいるけど、どうすればいいのかがわからないし、ずっと落ち込み続けてるし、困ったもんだ。役立たずなハートよ。冷静に分析すれば、幼い頃から戦い続けてボロボロになっただけなんだろうけど。
まあ、なるようになるという言葉を盲信して、とりあえずこの夏は乗り切るつもりでいます。狂ったように暑いけど、熱中症で死ぬのも違うと思うし。

ああ!旅の途中にふと感じる楽しさや「ここは絶望の果てじゃない、まだすべてを諦めるには早い」というような気持ちが日常でも襲ってきてくれたらいいのに!
平穏すら難しい。何か発信できるくらいまで、その作業ができるまで、心が回復してくれたらいいのに。何もする気が起きない。
ああ!For Fuji!
頑張れ自分。


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