熊野古道 伊勢路の旅 二日目

11月7日、土曜日。
双子のシャンプーをどうするかと考えた結果、片方は完全な新品だったから、あわよくば使ってくれないだろうかと期待を抱き、置き去り大作戦を実行することに。
でもそれは迷惑を掛けただけっていう大失敗な結果に終わった。宿で見送られてからわりとすぐに電話がかかってきたんだけど、その電話は気付いたときには切れてた。あ、シャンプーのことだろうなとは予想はついたんだけど切れたからもう大丈夫かと思って昨晩も行ったコンビニに寄ってた。
そこで栄養ゼリー?を買って飲んでたんだけど、ご主人が車で現れて「シャンプー忘れてますよ」って。
もう本当に申し訳なかった。そして、なんて親切な民宿なんだ…と。
という流れで、産卵期のウミガメのような低姿勢で平謝りをするっていう出発になった。
置き手紙みたいな形にしとけばよかったと後悔した。
結果的にこれからシャンプーはあるけどリンス(コンディショナー)はないみたいな場面に何度か出くわすんだけど、まあ結局双子の片割れちゃん使わなかったよね。シャンプーだしその子。

はい、こちらが本当に素晴らしいおもてなしをしてくれる民宿美浜さんです。浜街道で宿をお探しの皆さんは是非…!是非…!(お詫びの宣伝)
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熊野古道 伊勢路の旅 一日目

11月6日。
午前4時頃に目が覚めて、夜が明けてからはちょっと温泉地を散歩してみた。
本宮大社の周辺にはいくつか温泉があって、他には湯の蜂温泉とか渡瀬温泉とかが有名みたい。川湯温泉は名前の通り、川から温泉が沸き出ているらしく、源泉と熊野川の支流の大塔川が混ざり合ってちょうどいい温泉になっているとのこと。

川湯まつやの外観。なんかアパートっぽい。
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熊野古道の旅 ~熊野まで、中辺路~

ずっと伊勢神宮には行きたいと思っていたんだけど、でもなぜか行かないまま時は過ぎて、ふと、この状況って日本人として、日本人の総氏神である天照大御神を祀る伊勢(の)神宮に一度も行ってないのってまずいのでは…?とさすがにそろそろ行こうと決めた後に、でもこれだけ先延ばしにしていた”ある種の義務”を、普通に(飛行機や新幹線でびゅんと飛ばしてはい着きました、はいはじめましてアマテラスさん!ってな風に)済ませちゃっていいのだろうか…なんか違う気がするな…ととても個人的な疑問を抱いてしまって、どうしようかと悩んでいたときに、それとはまったく関係のないことで、八咫烏についてのあるアイデアが思い浮かんで、八咫烏といえば熊野、熊野といえば熊野古道という流れで、熊野古道について調べていたら、自然と伊勢路に目が留まって、伊勢神宮と熊野三山を結んでいる路があるのか…!と、降りてくるってのとはちょっと違うけど「あ、これだ。熊野古道を歩いて伊勢参りをしよう。最高だ!」となったのがこの旅を始めることになった理由。
かつては一生に一度はと言われたお伊勢参り(お蔭参り)も、交通機関がこれだけ発達した現代では行こうと思えばいくらでも行けるけど、初めての伊勢参りはなにか特別なものにしたくて、熊野古道にも魅力を感じていたし、この最高なアイデアは出来るだけ早く実行しようと、まあ思い立ってから出発までは少し時間が空いたんだけど、それは10月後半が忙しかったってことと、紅葉の季節に合わせられたらってな狙いで11月5日に熊野に到着するっていう方向で計画を練って、旅の出発を待ちわびてた。

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