君の名は。を観に行ってきた。
2回目だけど、やはり綺麗で、そして切なかった。
新海誠の代名詞でもある風景描写は相変わらず美しかったし、なんとも言えない物寂しいストーリーも健在だった。
前回ついていけなかったわけではないんだけど、こういった映画での2回目以降の利点として、時系列的にいつなのか、今どちらが入っているのかがはっきりとわかって、そういう点ではとてもスッキリと観ることが出来た。
でもやはり今回も3.11と重ねて観てしまった。
叶わなかった願いと表現してもいいかな。夢物語でもいい。
もしあの日、もしくはそれ以前に、悲劇が来るということがわかっていたとしても、きっと伝えられなかっただろうし、伝えられたとしても、救えなかっただろうなと改めて思った。
18歳の高校生として自分が旅をしていた東北の地が、半年後に地震や津波で破壊されて、あの場所が…と衝撃を受けたように。
建物や景観だけじゃなく、3万人近くもの人が亡くなったということは、あのとき話した人、すれ違った人がもうこの世にはいないかもしれないと震えたように。
もしかしたらもう二度と再会出来なくなっているかもしれない人、あの日が普通の日であれば人生のどこかで出会っていたかもしれない人が、きっといて、自分の人生とも無関係じゃなくて、そういった自分と人生の線を交えた可能性がある人のことを想いながら観てしまった。
でも重苦しくはないし、笑える場面もあるし、おっぱいも揉みたくなるし、最後には観た人に希望を持たせるエンディングはさすがとしか言い様がない。
見終わった後の余韻は今回も、過去の喪失を悲しむだけじゃなく、新たな出会いを期待したくなるような気持ちだった。観て良かったなと。
映像美はもちろん、音楽も良かった。なぜか新海誠作品はポピュラーソングがマッチする。秒速5センチメートルのOne more time, One more chanceもそう。
RADWIMPSは4thしか持ってなくて、なんかラブソングばっかだなと長い間敬遠してたけど、サントラを手に入れずにはいられなかった。
サントラ好きとしては少し同じメロディーが多いかなと感じたけど、でも歌ものは純粋に素晴らしいと思った。(デート2が最高だけど)
BUMPの影響色濃いバンドだけど、4thの夢番地やスパークル、なんでもないやはRADらしさの一つだと思っている。そのRADらしさは嫌いじゃない。
映画とは直接関係ないけど、今日は後ろの若い男集団が騒がしくて残念だった。
隣にいる人も迷惑してる様子だったから注意しようかなと思ったんだけど、もう映画始まってたからタイミングが難しく、注意する自分自身が迷惑な存在になる可能性もあったからしなかった。
椅子を何回も蹴ってきてたのはさすがに我慢出来なかったから、もう直接後ろ振り返ったらその後は蹴られることはなかった。
案の定エンドロールで大きな声で話しながら立ち去ったけど、まあ迷惑な連中はいるもんすね。
素敵なことや人と、素敵じゃないことや人。はい、以上。