四国歩き遍路の旅 11日目

6月3日。
5時過ぎのアラームで起きた。個室の布団で寝れたとはいえまさかの熟睡。
ゲーム音は早朝も聞こえていた。なんだったんだろう。廃人がいるのかもしれない。謎のままだったけど。
昨晩は本当に喉が乾いて、途中起きてペットボトルを持って水道に汲みに行った。
干していた衣服は下着等まだ少し濡れたまま。iPhoneの画面の曇りが消えているのは良かった。

6時50分に朝食の準備ができたと部屋に電話がかかった。
昨晩の夕食に続き野宿しているときなら絶対に食べない量の朝食。テレビはめざましテレビが映っていた。
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今朝はおかあさんがいた。おばあちゃんといっていい年齢の女性だったけど、とても感じの良い笑顔で挨拶してくれた。
苦しくなるから食べ過ぎないようにしなきゃなと思いつつも、残すのもあれだからまた頑張って食べる形に。

食べ終わると歯磨きをして、日焼け止めを今日はしっかりと塗って出発の準備をした。

廊下には写真や格言?があった。
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8時前に出発した。また1日が動き出す。

四国歩き遍路の旅 10日目

6月2日。
やっぱり朝は寒くて、4時前に目が覚めても、寒過ぎる…と寝袋の中でくるまっていた。
でも起きたのなら行動を開始するわけで、通夜堂から出て顔を洗っていたら住職も起きていて、おはよう、早いなと声をかけられた。
いつもこんな早いの?と聞かれたので、お遍路中のことなのか普段のことなのかはわからないけど「はい」と返事すると、返ってきた言葉は「年寄りみたいだな」
本当にフランクで面白い住職だった。

5時前から朝のお勤めが始まった。太鼓の音も聞こえて一度眼鏡の彼も起きたけどまた眠った。
その彼が寝ているのを起こすのもあれだし、朝のお勤め邪魔するのもあれだし、5時15分に明徳寺を出発することにした。
と思ったら、ちょうど一段落したのか、気配を感じたのか、住職がこちらを向いたのでお礼のお辞儀をしたら、ドラゴンボールの孫悟空がやりそうな人差し指と中指でやるヨッ!みたいなハンドサイン?で気をつけてな的な感じで見送ってくれた。もう一度お辞儀をしたら、またそれをやってくれて、ちょっと傍目からは笑うようなそのやり取りを何度か繰り返してから出発した。
滝行の謎は解けないままだったけど、楽しい滞在だった。滞在時間的にはこの旅で最も長く過ごしたお寺でもあった。

集落の建物の日陰はまだ夜の冷たさを残していて寒かったけれど、そこを抜けて日向に出れば美しい朝。
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橋を渡る。
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橋の途中で振り返って撮った。後ろからの朝日が暖かかった。
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君の名は。

君の名は。を観に行ってきた。
2回目だけど、やはり綺麗で、そして切なかった。
新海誠の代名詞でもある風景描写は相変わらず美しかったし、なんとも言えない物寂しいストーリーも健在だった。
前回ついていけなかったわけではないんだけど、こういった映画での2回目以降の利点として、時系列的にいつなのか、今どちらが入っているのかがはっきりとわかって、そういう点ではとてもスッキリと観ることが出来た。
でもやはり今回も3.11と重ねて観てしまった。

叶わなかった願いと表現してもいいかな。夢物語でもいい。
もしあの日、もしくはそれ以前に、悲劇が来るということがわかっていたとしても、きっと伝えられなかっただろうし、伝えられたとしても、救えなかっただろうなと改めて思った。
18歳の高校生として自分が旅をしていた東北の地が、半年後に地震や津波で破壊されて、あの場所が…と衝撃を受けたように。
建物や景観だけじゃなく、3万人近くもの人が亡くなったということは、あのとき話した人、すれ違った人がもうこの世にはいないかもしれないと震えたように。
もしかしたらもう二度と再会出来なくなっているかもしれない人、あの日が普通の日であれば人生のどこかで出会っていたかもしれない人が、きっといて、自分の人生とも無関係じゃなくて、そういった自分と人生の線を交えた可能性がある人のことを想いながら観てしまった。

でも重苦しくはないし、笑える場面もあるし、おっぱいも揉みたくなるし、最後には観た人に希望を持たせるエンディングはさすがとしか言い様がない。
見終わった後の余韻は今回も、過去の喪失を悲しむだけじゃなく、新たな出会いを期待したくなるような気持ちだった。観て良かったなと。

映像美はもちろん、音楽も良かった。なぜか新海誠作品はポピュラーソングがマッチする。秒速5センチメートルのOne more time, One more chanceもそう。
RADWIMPSは4thしか持ってなくて、なんかラブソングばっかだなと長い間敬遠してたけど、サントラを手に入れずにはいられなかった。
サントラ好きとしては少し同じメロディーが多いかなと感じたけど、でも歌ものは純粋に素晴らしいと思った。(デート2が最高だけど)
BUMPの影響色濃いバンドだけど、4thの夢番地やスパークル、なんでもないやはRADらしさの一つだと思っている。そのRADらしさは嫌いじゃない。


映画とは直接関係ないけど、今日は後ろの若い男集団が騒がしくて残念だった。
隣にいる人も迷惑してる様子だったから注意しようかなと思ったんだけど、もう映画始まってたからタイミングが難しく、注意する自分自身が迷惑な存在になる可能性もあったからしなかった。
椅子を何回も蹴ってきてたのはさすがに我慢出来なかったから、もう直接後ろ振り返ったらその後は蹴られることはなかった。
案の定エンドロールで大きな声で話しながら立ち去ったけど、まあ迷惑な連中はいるもんすね。

素敵なことや人と、素敵じゃないことや人。はい、以上。

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