4月15日。
4時半に目が覚めたということは4時間半睡眠だったということ。何もかもが最高で完璧だ。
近くにいびきがうるさい人がいなかったのは皮肉ではなく本当に助かった。こういうのは運でしかない。ペットボトルに入っていた飲み水はなくなってしまった。
5時半にはベネズエラの彼が起きて、スマホでテキストメッセージのやり取りをずっと続けていた。
6時頃になるとフロアの他の人たちもぼちぼちと起き始める音がした。
スウェーデン人夫婦(と勘違いしていた夫婦)の妻が、いかにも疲労困憊といった様子で旦那に軽く抱きついてた。
自分は6時半くらいまでずっとメモをまとめていた。パンプローナ到着からのコメディだけでなく、歩きながらのメモも整理できていなかったから。メモをまとめるという行為も、ブログ執筆時間に含まれているようなものなので必要な時間。
自分には現在通信環境がないので、隣のベネズエラの彼に今日の天気知ってる?と尋ねた。するとスマホの画面を見せてくれたのだが、現在の温度が43度になっていて、ん…?と自分が一瞬戸惑ったのに気づいたのだろう、ちょっと待ってと華氏から(自分にとっては馴染みのある)摂氏に変更してくれて、7度と表示される画面を改めて見せてくれた。気候は一日中曇りといった感じだ。この街から移動すると少し違うものに変わるかもしれないが。
外国らしさの一つとして、パンツで就寝民が多いというのがある。ベネズエラ人も、彼の上で寝ていたイングランド人男性(20代中頃か後半)もそう。
2人の会話を少し聞いていたのだが、ベネズエラの彼は18歳まで自国にいたらしい。飢餓等の問題を抱えていると話していた。
通路を行き来する人たちと笑顔で朝の挨拶をしていると、能天気というか、まあそちら系の、自分が苦手なタイプのバックパッカーや写真家が言う「この世界の共通言語は笑顔」という最高に胡散臭い言葉が思い浮かんだ。でもその通りだと思う。笑ったときの自分の八重歯は気になるけど。
離れたベッドで寝ていたそのこちゃんに、洗面台に行ったついでにおはようと挨拶をした。調子はどう?と聞くと、くるぶしのとこに少し違和感があるとのこと。
いろんな顔馴染みに体の具合を聞いてみたが、みんな疲れているとか、どこかしらに痛みを抱えている様子だった。ベネズエラは腰、イングランドは足にacheがあると。でもフランス人女性は足を痛めていると前言っていたのに、今朝はすべて良い感じで、自分でも驚いてるわと話していた。
宿泊費とともに支払っていた朝食はアルベルゲと同じ通りにあるカフェバーで。
ハンガリー女性がそこで朝食を食べるの?と聞いてきて(今のところ彼女にとって最も親しい巡礼者が自分だ)、一緒に行きたそうな雰囲気だったから彼女と一緒に行くことにした。(一応そのこちゃんにも行くか聞きに行ったが、まさかの朝食は取ってないというオチだった)
カフェの前でブルガリアカップルに会った。彼氏のアレクサは英語が苦手なので、いつも彼女の方と話すんだけど、なんていうか、ブルガナやっぱり可愛い。顔だけじゃなく愛嬌というか話し方とかも可愛い。
そのブルガナが、ここの朝食は量も少なく粗末なものということを教えてくれたので、どんなメニューなのかを聞いた。それにロザンカが話したがってるってことで、彼氏の電話でロザンカと話すことになって、とりあえずそのこはアルベルゲにいるよと伝えた。
朝食について聞いていたハンガリー女性は、朝食のチケットを持っていなかったというのもあり、じゃあ私これを食べるわとスナックバーのようなものを取り出してそう言った。近くにはギリシャ夫婦を含んだこれから出発する人たちがいたので、これから旅が始まる彼女に、まずは彼らについていくといいよというのと、励ましの言葉を掛けてまた会おうねと別れた。
宿のレシート。朝食時にこれを見せてとのことだったが、奇妙なことにベッド番号が2つあるのでそのこちゃんも食べられたっぽい。店員に、もう一人は後から来るのか?待つのか?等聞かれたが、呼びに行っても不正っちゃ不正だし、パンとか持ってるって言ってたし、Noと返した。(でも今気になるのはWIFIの文字。あったのか…?)
朝食はというと、組み合わせ的には定番なのだが、聞いていた通り量が本当に少なかった。このパンの大きさじゃお腹は膨れない。(おまけに自分は昨晩ほとんど食べていないし)
カフェにはベネ(ズエラ)さんとかいて、何度か顔を合わせている韓国人男子も入ってきた。イングランドの彼が入ってくると、ここ座っていい?と聞かれ相席で食べたが、彼は甘いのが苦手らしくてマフィンをくれた。