サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 5

4月16日。
目が覚めてiPhoneを取りに行ったらまだ3時台で、それから数回寝ては起きてを繰り返した。雨が降ってる音がした。早く曇りになってくれ。泥は間違いなく残るだろうけど。
6時に島村さんのアラームのバイブが震え始めたのに、起きないぞ…と心配になったが、3,4分後に起きた。
昨晩メッセージアプリのピコピコ鳴る通知音を消していなかった夫婦の妻が、何かを落としてそれが転がる音がとても大きくて、皆に朝だと伝える目覚ましのようだった。

人前で下着姿になることに抵抗がなくなってきた。帰国したら夜道や電車の中なんかで実践したいと思う。
洗濯物は完全には乾いていなかった。トレッキングソックスなんてほとんど濡れたままだ。
外国人女性の中には人前で気にせず着替える人も少なくないが、隣のハンガリー女子はオリエンタルな柄のミニバッグを持ってバスルームに着替えに行った。そして戻ってきたときにめちゃくちゃ良い匂いがして、自分も他人も汗臭くなりがちな巡礼とは思えない瞬間だった。誰かがRainingと言ったときに彼女と顔を合わせて、うーん…というような表情の交換をした。

朝食は質素なものが多いんだな。ここはパンが固くて、切ろうとしたら粉みたいなものが大量に落ちるし、食べるのに苦労した。

島村さんは早く寝たから1時くらいに一度起きたらしい。彼の方が早く準備を終えていたので、僕はもうちょっと時間が掛かると思うんで…と見送った。

午後は多分降らないかな。仮に降ったとしても大雨ではなさそうだ。

今は降ってるけど。

熊野本宮大社で買ったお守りを付けた。これで日本人とわかるのではないか。貝殻&熊野のダブル世界遺産スタイルでもある。どやっ。

サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 4

4月15日。
4時半に目が覚めたということは4時間半睡眠だったということ。何もかもが最高で完璧だ。
近くにいびきがうるさい人がいなかったのは皮肉ではなく本当に助かった。こういうのは運でしかない。ペットボトルに入っていた飲み水はなくなってしまった。
5時半にはベネズエラの彼が起きて、スマホでテキストメッセージのやり取りをずっと続けていた。

6時頃になるとフロアの他の人たちもぼちぼちと起き始める音がした。
スウェーデン人夫婦(と勘違いしていた夫婦)の妻が、いかにも疲労困憊といった様子で旦那に軽く抱きついてた。
自分は6時半くらいまでずっとメモをまとめていた。パンプローナ到着からのコメディだけでなく、歩きながらのメモも整理できていなかったから。メモをまとめるという行為も、ブログ執筆時間に含まれているようなものなので必要な時間。

自分には現在通信環境がないので、隣のベネズエラの彼に今日の天気知ってる?と尋ねた。するとスマホの画面を見せてくれたのだが、現在の温度が43度になっていて、ん…?と自分が一瞬戸惑ったのに気づいたのだろう、ちょっと待ってと華氏から(自分にとっては馴染みのある)摂氏に変更してくれて、7度と表示される画面を改めて見せてくれた。気候は一日中曇りといった感じだ。この街から移動すると少し違うものに変わるかもしれないが。

外国らしさの一つとして、パンツで就寝民が多いというのがある。ベネズエラ人も、彼の上で寝ていたイングランド人男性(20代中頃か後半)もそう。
2人の会話を少し聞いていたのだが、ベネズエラの彼は18歳まで自国にいたらしい。飢餓等の問題を抱えていると話していた。
通路を行き来する人たちと笑顔で朝の挨拶をしていると、能天気というか、まあそちら系の、自分が苦手なタイプのバックパッカーや写真家が言う「この世界の共通言語は笑顔」という最高に胡散臭い言葉が思い浮かんだ。でもその通りだと思う。笑ったときの自分の八重歯は気になるけど。
離れたベッドで寝ていたそのこちゃんに、洗面台に行ったついでにおはようと挨拶をした。調子はどう?と聞くと、くるぶしのとこに少し違和感があるとのこと。
いろんな顔馴染みに体の具合を聞いてみたが、みんな疲れているとか、どこかしらに痛みを抱えている様子だった。ベネズエラは腰、イングランドは足にacheがあると。でもフランス人女性は足を痛めていると前言っていたのに、今朝はすべて良い感じで、自分でも驚いてるわと話していた。

宿泊費とともに支払っていた朝食はアルベルゲと同じ通りにあるカフェバーで。
ハンガリー女性がそこで朝食を食べるの?と聞いてきて(今のところ彼女にとって最も親しい巡礼者が自分だ)、一緒に行きたそうな雰囲気だったから彼女と一緒に行くことにした。(一応そのこちゃんにも行くか聞きに行ったが、まさかの朝食は取ってないというオチだった)
カフェの前でブルガリアカップルに会った。彼氏のアレクサは英語が苦手なので、いつも彼女の方と話すんだけど、なんていうか、ブルガナやっぱり可愛い。顔だけじゃなく愛嬌というか話し方とかも可愛い。
そのブルガナが、ここの朝食は量も少なく粗末なものということを教えてくれたので、どんなメニューなのかを聞いた。それにロザンカが話したがってるってことで、彼氏の電話でロザンカと話すことになって、とりあえずそのこはアルベルゲにいるよと伝えた。
朝食について聞いていたハンガリー女性は、朝食のチケットを持っていなかったというのもあり、じゃあ私これを食べるわとスナックバーのようなものを取り出してそう言った。近くにはギリシャ夫婦を含んだこれから出発する人たちがいたので、これから旅が始まる彼女に、まずは彼らについていくといいよというのと、励ましの言葉を掛けてまた会おうねと別れた。

宿のレシート。朝食時にこれを見せてとのことだったが、奇妙なことにベッド番号が2つあるのでそのこちゃんも食べられたっぽい。店員に、もう一人は後から来るのか?待つのか?等聞かれたが、呼びに行っても不正っちゃ不正だし、パンとか持ってるって言ってたし、Noと返した。(でも今気になるのはWIFIの文字。あったのか…?)

朝食はというと、組み合わせ的には定番なのだが、聞いていた通り量が本当に少なかった。このパンの大きさじゃお腹は膨れない。(おまけに自分は昨晩ほとんど食べていないし)
カフェにはベネ(ズエラ)さんとかいて、何度か顔を合わせている韓国人男子も入ってきた。イングランドの彼が入ってくると、ここ座っていい?と聞かれ相席で食べたが、彼は甘いのが苦手らしくてマフィンをくれた。

East Sponge Side / 43C

関東滞在中に泊まった宿は中華街の中にあって、エントランスの向かい側は関帝廟だった。

宿の名前は「global cabin 横浜中華街」 去年の夏オープンで綺麗な宿だった。

部屋の照明をつけて撮ったのは動画しかないからわかりづらいけど、角部屋だからかかなりスペースがあり、気づけばそこはダンスホールと化していた。

Scroll to top