天気の子

新海誠監督の最新作「天気の子」を公開日朝一、つまり最速で観てきた。

ネタバレせずにシンプルに感想を述べると、まあ、ピュアだなと。若い恋ってなんだか羨ましいな、と年寄りみたいなことを呟きたくなる作品だった。
主人公に感情移入せず冷静に見たら、正直ツッコミたくなるようなむちゃくちゃな描写が少なくないんだけど、裏を返せば、周囲をドタバタに巻き込むくらいのまっすぐで純真な恋心が描かれていた。となる。
空を中心とした映像美も相変わらず堪能できた。音楽も悪くなかったはず。でもストーリー自体で感動できる大人はそう多くはないと予想する。

元の作風に戻る。みたいな情報はあったから、今作自体に驚きはなかったけど、満足度はどうだろうか。
エゲツないほどにヒットした「君の名は。」の後だから、ああいう感動を期待して観る客も多いだろう。でも、前作から入った新規のファンは、ガッカリ…とまではいかなくても、思ってたよりは…みたいな人が大半なんじゃないかな。
「言の葉の庭」のように映像を楽しむ映画という印象だったし、そういう風に観れば満足に近い。

Bittersweet 27 Blues

本日、齢27となりました。個人的なイメージとして、男性の一番かっこいい年齢って27歳だと思ってたんだけど、全然かっこよくない自分がここにいますね。
自分としても年齢を重ねること自体にもはや何の喜びも感じてないけど、日付が変わった瞬間におめでとうメッセージを送ってくれるような人たちがまだいるということは罪悪感に近いくらいのありがたさを感じた。どうも、ありがとう。
うん。誕生日を覚えてくれてるってのはやっぱり嬉しいし、そういう相手をもっと大切にしなきゃと思う。忘れてた人たちに自分から報告して「あ、おめでと~」ってなるよりね。誰だってそうだろうけど。
あと、産んでくれた母親に対する感謝も年々増すかな。こんな息子でこれまた申し訳ないけど。

27歳は「27クラブ」っていうロックスターが早逝する年齢とも言われていて、その中からは、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、カート・コバーンなどの名前が挙げられる。
自分はミュージシャンではないけど、この年齢で既に何かを成し遂げた人たちの姿はやはり眩しく感じる。どんなに悲劇的な最期を迎えていようと、それすら輝きとして認識できる若さがまだあるから。
自分の過去を振り返れば、自身を表現する方法を習得することを怠っていたことに後悔を感じる。別に27歳でロックスターとして死にたかったわけではないけどね。

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