12月4日。
起床の4時半までに10回は寝て起きてを繰り返しても、まだ空も真っ暗で凍えるように寒いのに着替えている自分に「何を考えてるんだ?」とちょっと正気を疑いながらも、もしかしてスペ体質なのでは?と思うくらい右膝に加えて前回の左足付け根も仲間入りしたような不安を感じながらも、やっぱり出発するといつかの旅立ちを思い出させてくれるような気分になれて、泥沼の中の溺死体のような人間の泥まみれみたいな一日でも、今日は特別な日だと錯覚させてくれるのはありがたい。何に感謝すればいいのかはいつもわからないけど。
始発では日の出を迎えられなくなったのでギリギリを調整した鹿児島本線に乗り込んだ。車内で聴いていたのはシガー・ロスの胎児アルバム。いつまでもこの錯覚が続いてくれたらいいのにな。センチメンタルな爺さんも逆にエモいかもしれない。まあ、今日もなんとかなるだろう。
朝6時50分のJR黒崎駅。
バス乗り場は(おそらく)八幡高校の生徒で溢れていた。
53番に乗って前回の終了地点の小嶺車庫へ。