5月10日。
5時50分に起き上がろうとしたら、ベッドの角に引っ掛けていたパーカーをベッド下に落としてしまった。アリアリグループはやはり朝が早い。
島村さんは予想していた通り近くにいて、奥さんのボンジュールという挨拶に返事をする声が聞こえた。
キッチンがあるアジア人だらけ(といってもシンと自分以外はほぼ韓国人)の部屋に移動して軽めの朝食を食べた。
韓国人たちがぞろぞろと部屋から出ていき、唯一残った昨日目が合ってニコッとしていた女の子と話すことになったのだが、英語より得意という日本語がかなり上手で驚いた。
韓国人の巡礼者が沢山いてびっくりしていると話すと、わたしも驚いていますと返ってきた。4月スタートの韓国人は200人以上いるらしい。ゲップをしていた男性のことを彼も日本人ですか?と質問してきたが、彼は香港人です。
マスクをして、お先に失礼しまーす!と出発する彼女に、頑張って!と声を掛けた。今日30km歩くとのことだったが、ガチ勢には見えないのに、21日にサンジャンスタートでここにいるのはちと早すぎるからどこかでバスを使ったのだろう。顔は韓国人っぽくない、ちょっとだけ顔がぷにぷにした可愛らしい感じの子だった。
シンは”楽しむために”分岐は左の少し迂回する道を行くと昨日言っていた。自分は長く歩きたいので右の短い推奨コースを行く。また会おう、ブエンカミーノ。彼はまだ出ずにププに行くらしい。まあ、トイレのことですね。
準備体操をして、7時頃に出発した。イタリアおっちゃんとチャオ!ブエンカミーノ!を言い合っていたら、戻ってきたシンからも「ブエンカミーノ、リオ。アトデネ」
霧の中からサモスという町を目指す。
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