4月13日。
朝6時、そりゃみんな起きるわというほど強く眩しい照明が灯された。
洗面所に行っていたそのこちゃんと、Hiってな感じで手で挨拶。ここに来てからたびたび目が会うスキンヘッドの白人男性に口パクでGood morningを言うとウィンクが返ってきた。寒さを感じるけど、でも隣の女性はキャミソール1枚だ。
朝はWi-Fiが動いてないのか繋がらない。職員が6時30分にフロアに来て、まだ起きていない人を起こすように、Beautiful Outside!と大声で言っていた。
他の皆とも朝の挨拶をした。目が合った人全員に。
韓国人の彼は違うフロアだと言っていたけど、自分の予想通りやっぱり同じフロアだった。彼女とも一緒に来たのか?と思うほど親しげに韓国人らしき女の子と話していた。やあと手を上げると笑顔で会釈が返ってきた。最初に会ったときに教えられたのは、ヨンテみたいな名前だったかなあ。(後に再確認したら、リー・ミンテックだった)
自分のこの旅でのマメ対策はワセリンを塗って、五本指ソックスとトレッキングソックスを二枚履きするというもの。隣のお姉さんもマメ対策をしていて、ピップエレキバンのようなものを指に巻いていた。ベッドを離れるとき彼女にブエンカミーノと言うと、See you laterと返ってきた。
1階に下りて靴紐を立ったまま結ぼうとしていたら、(あそこのベンチに)座って履きな!と職員のおっちゃんから言われた。彼曰く今日は雨らしい。
サン・ジャンで出会った韓国のおっちゃんが、初めて見るような、大きな袋の中に大量に入ったキシリトールガムをいくつかくれた。リーと話してた女の子はただの女友達だった。あの韓国人家族3人も入り口にいた。お互いに笑顔。
このオレンジのバックパックが今回の自分の相棒。レインカバーをすると隠れるけど貝殻も付けてます。

自転車カミーノもいる。昨日受付にいた職員のおっちゃんと話していた。

7時半頃、朝食のために3人で昨晩のレストランへ向かった。

しかし朝食会場は自分だけレストランではなくホテルの方だった。会場が複数あるのは知らなかった。昨晩リーたちとも同じ時間になったはずのに姿を見かけなかったのはそういうことか。
ホテルの2階に行くと、感じの良いおばちゃんスタッフがいて、受付で貰っていた紙を見せると、こっちよこっち!と席を案内された。相席は2人男女がいて、今日のゴールはどこ?と聞いたら、(20kmちょい先にある)ズビリという答えが返ってきた。パンプローナは(大きな都市だけど40km以上あるから)遠いもんねというような会話が続いた。

そのこちゃんとロザンカがいつ食事を終えるかわからないのでやたらと落ち着かない朝食だった。
朝食を食べ終えて、入口付近にあるトイレを使ったら鍵が全然開かなくて、閉じ込められたかと思ってめちゃくちゃ焦った。
外に出て空中回廊の下で雨具を装着していると、女の子を加えた例の韓国人グループ4人が来た。彼らにもどこまで?と聞いたが、わからない、行けるとこまでという答えが返ってきた。リーみたいにあまり英語が得意じゃない相手と話すのは正直気楽。でももしかすると彼らとはもう会わないかもしれない。
8時に出発にふさわしい長い鐘が何度か鳴った。レストランの方へ行くとちょうど2人が出てきて助かった。
それでは出発。

多分今日の行き先はZubiri。20,7kmだ。

道中にはこのようにアルベルゲの看板をよく見かける。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで790kmー!ふぅー!!

朝からぬかるみ。ロザンカは木の杖をレストランに忘れたらしい。昨日良い木はないかと手に取ってみたりして見つけたもの。取りには戻らずそのまま進むことに。

雨は大したことないのでメモもしやすいし、写真も撮りやすい。ありがたや。
わりとぽっちゃりした男性2人に抜かれた。元気が良い。

次は自分たちが女性2人組を抜いた。人と会えば発することになるので、ブエンカミーノ祭りだ。
バイヨンヌに着いた際はここはアジアかよ、どんだけだよと思ったけれど、巡礼者は白人が多いみたいで良かった。
でもこのグループはシュールだ。白人おばちゃんが先頭にいて、後ろはアジアンの男女。でもきっとソーニャさんはみんなから可愛いと思われていると思う。白人どころか日本人でも珍しい小ささだし、明るくて積極的だから小動物を見ているような感覚になるんじゃないかな。ロザンカからも可愛がられてるのがよくわかる。優しいおばちゃんなので自分にもよくしてくれているけど。

今日も白い息は出るが、ポンチョを着るとやはり暑い。貝殻を見せびらかして歩けるのはいつだろう。ソーニャのバッグからは時折からんころんと貝殻の音が聞こえる。

罪深いことに、歩きスマホをしながら歩いていた。だからストックは両方とも片側だけで持つというほとんど意味のない状態。
こんな頻繁に写真を撮っていて、事細かくメモをしている奴はそうそういないだろう。首痛の言い訳にもしましょうぞ。
でもブログにはしっかり書きたいし、できるだけ写真も残しておきたい。自分のためにも、読んでくれる他の人のためにも。
だからこのロザンカ先頭のペースはちょうどいい。写真やメモで時間を使ってもすぐに追いつける。ペースメーカーだ。

ロザンカはブルガリアということで琴欧洲の話になった。向こうでも知名度はあるらしく当然のように知っていて、彼はPremiumだと言っていた。
相撲は日本でも人気かという質問などにいろいろと答えたりしてたんだけど、ソーニャさんがでもスキャンダルありましたよねと言ったので、ロザンカが何があったの?と聞いてきた。別にスキャンダルの話題は出す必要なかったんじゃないかと…思いながらも、この時期や少し前に角界で続いていた問題について説明した。バイオレンスやエジプト人の無免許運転について。

住民は数十人でもSupermercado(スーパーマーケット)はある。巡礼者が絶えることはないだろうから活気はある町なんだろう。
雨は今はほぼ問題ない。だがいつ問題になるかはわからない雲。



どんな道でも。
いつかは一つに…。


次の集落で多くのペレグリーノ(スペイン語で巡礼者の意味)の姿が見えてなんだか嬉しくなった。ロンセスバージェスはスペインに入ってから最初の集落ということで、スペイン人の中ではそこから巡礼をスタートさせる人も多いとのことだがどうだろうか。

ヨーロッパ的な可愛らしい建物や看板はやはり撮りたくなる。

わんこさん。

教会。かっこいい。

上の写真に写っているカップルが話しているとこを聞いたロザンカが、もしかしてブルガリア人?といった感じで話しかけて、めちゃくちゃ盛り上がってハグをしていた。
英語はほとんどできないけど優しそうな男性の方の名前がアレクサで、モデルのように足が細くて綺麗な女性の方がブルガナ。やっぱり同じ国の人と会うと嬉しいよねと3人の様子を見ていると思った。自分たちも握手をした。
この建物(ロザンカは事務所だと言っていたけど銀行)のところで右に曲がるのが正規ルートなんだけど、矢印を見落としたのか前の人たちは曲がっていなかった。自分たちの後ろの人たちはきちんと右折していたけど。

5人になったので写真を撮るのがちと大変になった。

ブルガリア語で会話されるとわからないが、ブルガナとは英語で会話ができる。彼らは昨日ナポレオンルートを行ったらしい。雪の下は冷たい水で、7時間掛けたと言っていたから、途中の町のオリソンからではなくサン・ジャンから歩いたのかな。

他の人たちに追い越される瞬間。

ズビリまで18km。


雨が少し強くなってきた9時頃、アレクサがポンチョを着るのを手伝ってあげた。




SOS。


すると今度はこの固定されていない丸太の橋を渡る時にアレクサが手を取ってくれた。男同士の友情です。
ブルガナはとても重そうな感じだったので、大丈夫?と聞くと、私にとって少し重いのって。

ソーニャさんがこの集団から離れて前へ行った。間にブルガリア人たちを挟んでいたが3人で話してるし、程なくして前に追いついた。
何を考えながら歩いている?と聞いてみたら、日本に帰ったら何しようか考えてたと。北海道か奈良に長期で行こうかなとか、ワーホリとかウーフ(農業体験的なやつ)も選択肢だと言っていた。アクティブだなと当然感じたし、どうやって稼ごうかというような話もしてたけど、彼女なら絶対になんとかなると思った。

このような洞穴のようなものがいくつかあったので見た目的に防空壕みたいだと思ったが、多分反対側と繋がっていたので排水路だと思う。

エスピナルという町が見えてきた。

ソーニャさんがバスルームを探してるということだったが、公衆トイレなんてないのでバーに寄った。先に行っててとのことだったので1人になった。

この辺りでカッパを着ていた女性と、ちょっと雨降ってるねと少しだけ話した。

若干ペースを緩めたのでブルガリアの3人に抜かれた。

お馬。

ソーニャさんが追いついてくるにはしばし時間が掛かるだろうから、休憩がてらちょっとこの場所で待った。自分もトイレに行きたいような気がしなくもない()

草原の先に見える風景。

ヘルスケアより正確だろうとこの日は万歩計アプリを起動させてたんだけど、かなり電池が減ってるので落とした。わりと過酷な使い方をしているので元々自分のiPhoneの減りは普通より早いのもあるが、10時5分で51%になっていた。モバイルバッテリーで充電しながら使うことにしたのでズボンのポケットに入れた。大きめで重たいモバイルバッテリーなので、写真を撮るのが大分困難になった。

この柵までの一本道でソーニャさんが追いついてきたので合流。


サンティアゴ巡礼をどう思うかという話から、宗教についてや、今のところ自分が感じる日本の巡礼路との違いなどの話題になった。
日本の宗教についてでは、そのこちゃんに神道と仏教の違いを教えた。外国から来た仏教がなぜ日本で受け入れられたかは「死」が鍵になったと思うと。神道が死を忌み嫌うこと、何より人間が感じずにいられない死への恐怖は神道ではあまり減らせないので、自然と棲み分けができたということ等々。
そのこちゃんはヨーロッパの教会は、なんか権威を見せつけているように感じると言っていた。日本の自然崇拝から始まった信仰と比べれば、確かにそういった印象を受けてもおかしくはない。歴史的観点から見ても、十字軍一つで日本の宗教との違いは明らかだし。
というような意味で、このカミーノが日本(の宗教)を見つめ直す時間になる可能性はある。まだ実態はわからないけど。

こういう旅ならではという部分もあるだろうが、わりと込み入った話もした。
ありきたりな言い方をすれば、芸術肌の彼女には日本では生き苦しく感じる部分があるらしい。
典型的な流れに上手く乗れず、またはそれを拒み、自分に合った生き方を模索する若者ってのはまあ一定数いると思うんだけど、そういう人間が総じてぶつかりそうな壁に彼女もぶつかっているんだろうなと感じた。
自分がどうすべきかだとかを言う立場ではないし、そういう類の言葉を求めているわけでもなさそうだったので、そう深刻にはならず淡々と話を続けた。
昨日痛そうにしていたので心配だったが、足は大丈夫らしい。でも昔山登りで痛めた膝の古傷は少し痛むとのこと。高校生のときに交通事故に遭ったという話も聞いた。ぼーっとしていたら?車におでこをドンッとぶつけたと。よく生きてたねと笑うしかなかった。
自分の足の状態は今のところ問題なさそう。

でも肩は重い。


珍しくベンチを見かけた。

そして次の村。

休憩できそうなバーが手前にあったので寄ることにした。

先に着いていたロザンカが出迎えてくれる形に。ブルガリアカップルはいなくなってたから待っていたのかな。


同席は白人の60代くらいの夫婦。家族に電話がしたいんだけどInternational Numberがわからないの。アメリカの(国際電話番号を)知ってる?と。確か+1だったはずだけど間違ってたら困るな…と電話認証のいるアプリで確認してから教えた。1っていうのがなんだか面白かった。アメリカはキングなのだよ。
Thank youって日本語でなんて言うの?と聞かれたので教えると、Arigatoとお礼を言われた。

頼んだのはブラックティー(スペイン語でのお茶の発音はテー)。気温は低くて体も冷えていたので温もった。

トイレ。もちろんイラストと同じ格好になった。

例の韓国人グループが来て隣の席に座った。先に彼らが出たはずだが、前の村で食事をしている間に追い抜いたみたい。
やたらと自分を気に入っているリーが真横に座った。年齢はお互い25歳ということだが、1994年生まれらしく、実質2歳下。ソウルの近くのキョンキドという街に住んでいると。
カカオトーク持ってる?と聞かれたが、持っていない。じゃあInstagramは?ということでアカウントを教えた。彼は3枚SIMカードを持っているらしい。ロック画面の写真の色白なモデル?はかなり細身なのに嘘っぽいくらい巨乳な女の子だった。
話のネタにちょうど良かったんだろうけど、日本についての何かを彼らは褒めてくれた。リーはサロンパスを持っていたし、一番背の高い彼は大阪で買ったシール?を持っていて、福岡は良い場所だと言っていた。多分自分やその2人とも同世代くらいの女の子は日本製品は良い、ビールの美味しいと言っていた。多分このグループの中では彼女が一番英語が得意そうだ。
そのこちゃんも住んでいる場所を聞かれていたが、群馬はどこか知らないみたいだったけど、東京の近くと言っていた。まあ、これは鉄板ですよね。
ちなみに自分はこの旅を通して、(Ryoが欧米人に発音し辛いのは知っていたので)名乗る必要がある場面ではRioと自己紹介をしていた。でもこの韓国人たちはリョーサンリョーサンと自分を呼んでいた(途中からなんか呼び捨てになったけど)。

バーから出るのが一緒のタイミングだったので、背の高い彼にポンチョを着るのを手伝ってもらったら、女の子からあなたのガールフレンドはどこよ!と言われた。背が高い彼は、ただの友達だよ!と説明してくれたが。ちなみにソーニャさんはそのとき既にロザンカと店の敷地外にいた。
ってことで韓国人たちと歩く形になった。おっちゃんとも話した。
彼は40代でカトリック教徒。家族がUSJが好きで大阪にはよく行くとのこと。息子は日本のアニメが好きで、YouTubeでいつもワンピースを見ていると言っていた。奈良の鹿がいる公園(東大寺)や、神戸の温泉も好きらしい。彼が旅で使いそうな日本語を覚えているのはそうやって関西に度々来ているからなのだろう。
大阪(オオサカジン)と東京(トウキョウジン)の違いを聞かれたがどう答えていいか難しかった。オオサカジンはうるさいと言われていると答えると、彼もそう思うと言っていたので、まあ正しい答えになったのかな。
日本が好きな韓国人は良い人が多いイメージだが、彼もとても優しそうだ。男子たちが「オネガイシマス~」とやたらと連呼するのは謎だが。

なぜ歩こうと思ったの?とおっちゃんから聞かれた流れで、日本にも巡礼の道があることを教えた。写真を沢山撮るねとも言われた。でもそれは彼が疑問に思ったから言ったわけではない。彼も美しい景色があるもんねと話していたから。
他の人がどのくらい掛けて歩くのか興味があったので聞いたみたら、彼も40日くらい掛けるらしい。
ちなみに男性陣3人はグループかと思っていたが、サンジャンで出会ったと言っていた。つまり、自分たちと同じってわけだ。

お墓(正確には慰霊碑的な十字架)に石を積む韓国女子。彼女は整形は一切してなさそうな容姿だった。この先イヤホンで音楽を聴きながら歩いていて、そんな風に歩く人は初めて見た。おっちゃんはここで合掌していた。

そのこさんもいつの間にか一緒に。畜産系のあの匂いを田舎の香水と表現していた。ちょっぴり群馬の自虐ネタ風に。

このときはもう韓国ボーイズは先に行ってたんだけど、その前にズビリに宿を予約しているという話を聞かされていた。一緒に行くかと尋ねられたが、彼らが健脚だと疲れるし、ソーニャさんとロザンカを置いていくことになりそうだから、自分たちは遅めだからと断った。
その宿の場所を教えてもらった際にそのこちゃんが北朝鮮の近く?と返した。そう、でも危険じゃないよとリー。金正恩の名前を自分が出したら、ノットミーと言っていたのでその場にいたみんなで笑った。ちょっと似てるからなあ。

前を歩いていたロザンカと自然と合流。なんだかんだで元のグループに納まるという。

はああああああ可愛いコリー…。

この村で確かもう12kmは歩いていた。結構余裕だな。

意外にも車はスズキが多かった。

あ、でもまだ5.5kmはある。途中のErroという町までもまだ距離は残っている。

いや、2km伸びたし。目的地までの距離が道標によって違うあるあるは万国共通なのだろうか。

雨が止んだ。ふと、Fuji Rock 09でノエルが「So the rain stopped. I did that.」 って言ったあのシーンをわかる人いないかなー。そんで、そおおおおおって歌い出すような仲間がいたら最高だなーなんて思った。

うーん、今日マメができそうだ。そんな感じがする。

ロザンカが前で電話をし始めたので、そのこちゃんとまた話をする流れになった。ビーガンや自律神経の話を。
加工食品を日本で食べられなかったのに、サンティアゴ巡礼の前のマルタでの生活を含めて、ヨーロッパに来てからはわりと何でも食べられるようになったらしい。そういう意味では食に対して柔らかくなったと。
ウーフなのかは聞いてないが、ホームステイのような形で複数の農家に行った際の話もしてくれた。
ビーガン(もしくはベジタリアン)の家庭に行ったとき、そこのホストが、皆が肉を食べるのを止めれば世界から争いはなくなると話していたと。肉食を止めれば牛や豚などを育てる穀物を育てる必要もなくなる。そうすればその分を発展途上国の人々に与えられ、食糧不足からの飢餓も解決する。また菜食主義で精神も穏やかになる。というような考え方のファミリーだったらしく、それにそのこちゃんも共感して実践していたけど、次に行ったのが酪農の家で、普通に肉が出てきて諦めたという見事なオチまでついた話だった。
その手の考え方をする人がいるのは知っているし、自分の考えを実際に行動に移すのも個人の自由だとは思うんだけど、僕は価値観の押し付けは好きではない。だから、何かにこだわりすぎて逆側を否定するっていうやり方はしたくないと言った。それ以外もそうだけど、食もまた文化なわけで、文化の尊重も大事だと思う。
やたらと他所の国に文句をつける国もあるが、別に何人が何を食べたって、否定はしない。理解をするという行為は惜しむべきではないはず。
自律神経についての話もしてくれた。彼女には行きつけのカイロプラクティックの病院があって、そこに行くとすぐにどんな問題を抱えているか先生にはわかると。
まるで超能力みたいな話だと思ったが、少し触られると起きているのも大変になると言っていたので、かなりの効果があるのだろう。生活を送る上で、呼吸の仕方というのもとても重要なので指導を受けたこともあるらしい。
超猫背の姿勢すこぶる悪いマンなので、興味深い話ではあった。病院の名前まで教えてもらったし。
お遍路中に、気を送って膝を治療する修験道の人に出会ったよいう流れで、ふざけて山伏にでもなろかなと言ったら、山伏じゃなくてもそういうの向いてる気がしますと言われた。自分は人の心が読めてると。
どうですか知り合いの皆さん。僕は心読めてますか。いや、読めてますよ。今これ読みながら半笑いしてるでしょう。
彼女のような、自分の考えを持っていて、なかなか普通は経験しないことを経験してる相手と話をするのは純粋に面白い。会話も受け身ではないし。

電話を終えたロザンカさん。

正直こういう案内はあっても、カミーノに関係なかったりするし、村の名前が違うこともあるので、いつも役立つわけじゃない。

ロザンカが自分とソーニャさんを呼び止めて、これ日本人の名前じゃない?と聞いてきた。Peregrino Japonesとも書かれてるし、確かにそうだ。道中で倒れた人なのだろう。


残り4.2km。

あの事務所で悩んでた女性と会って話をした。彼女はモスクワから来たロシア人。ナポレオンルートは迷うと危ないけど、結構みんなチームで行ってたらしいよと言うと、私もナポレオンのチームを作りたかったわ、It’s OKだけどねって。

ロザンカにまたりんごを貰ったので先程ソーニャさんにもあげたチョコをお返しにプレゼントした。

写真を撮るロシア女性。

ここからはエロ。日本人が絶対反応してしまう町名。

初めて会う人でも、You need help?と声を掛け合ったり、助け合い歩いて行く。今日のゴールまであと3kmほど。

みんなが通るから窪みが深くなり、水溜りが成長するという悪循環トラップ。

お牛。

山中にあった崩れた家屋。

どれだけの日本人がいるんだろうねという話をした。そのこちゃんは2,3人な気がしますと言っていた。そんな勢いなのに初日に会って面白いよねと。

山道っちゃ山道なのでこういう歩き辛い道もある。

この場所から今日の目標の村のズビリが見えていた。後は下山だ。
そこで写真を撮っていたロザンカに、美しい景色、美しい靴、嬉しくなるよ!と言ったら笑ってくれた。
あと何キロか知ってる?とソーニャさんが英語で尋ねてきた。バライドンノー。でもロザンカも聞いていたので多分1kmか2kmよと答えていた。するとソーニャさんがI hopeと言ったので、自分がYou hopeと続けると、またロザンカが笑っていた。
ソーニャさんはBecause my foot is not goodとも言っていた。あら、やっぱり悪かったのか。休憩してもいいんだろうけど、ロザンカは次の町まで行くと言っていたし…うーん。荷物の送り先はズビリにしたらしいが、今日中に次まで行くのだろうか。

こちらがそのビューティフルシューズです。汚ねえ…。

でも残りわずかなのでこのまま進む。

ぐちゃぐちゃにぬかるんだ泥道も嫌だが、濡れた岩というのも滑りやすくて困る。一枚岩みたいな場所も多いし。

お遍路では次のお寺が近づくと鐘が鳴る音が聞こえてきていたが、ここでは村が近づくと馬鈴の鳴る音が聞こえた。(写っていないけど、この向こう側に馬がいた)

3時頃にズビリに到着した。バスク語で橋の村という意味。

狂犬病に罹った家畜を連れてこの橋をの柱を3回巡回すると治癒という伝説から「狂犬病の橋」と呼ばれていた橋の上で、リーが待っていた。多分後ろの仲間を待っていたんだろうけど。

橋の上からの景色3連。


まずロザンカの荷物が届いているアルベルゲへ向かった。

ロザンカの荷物はこのアルベルゲで受け取れた。そして女性2人はここに泊まると。自分はどうしようか。公営のアルベルゲ(ムニシパル)が安いらしいから探そうかなと軽く考えていて、それを呟くとそのこちゃんは英語で、他を見て回るべきだと自分に言ってきた。でも絶対公営に泊まりたいわけでもなかったし、わざわざ別のとこにするほどでもないから、どうしようかなーと悩んだ。
まあでもここで良いかと話を聞いていたら意外な展開になった。どうやらこのアルベルゲは朝食なしで、そして値段の高い3人部屋は空いているらしいが、普通の部屋は既に満員だと。
ってことで他のアルベルゲを紹介してもらった。宿泊料は5ユーロ高くなるらしいが、オススメらしい。どっちを選ぶ?とロザンカにもそのこちゃんにも聞かれたので、朝食ある方を選ぶかな、と答えて、まあ勧められたアルベルゲへ行くことになった。オスピタレロのマリアが電話もしてくれたし。

上記のやり取りの最中、中にいた宿泊客の男性がHiと元気良く挨拶してくれたんだけど、絶賛悩み中だったこちらの反応が薄くて、俺のHiは、ハァ~↑~↓~イwwwwって感じでやべーんだよ(いつも引かれるんだよ)と隣にいた女性に話してたのがシュールで面白かった。
宿の横にあった自販機。すぐに移動したけど、とても気になっていた。

まだまだ歩いて移動しなきゃいけない。荷物持とうか?とロザンカに聞いたが大丈夫らしい。この2日間でオスプレーのバックパックかっこいいなーと感じていたけど、ロザンカのもオスプレーだった。(他にはアークテリクスのバックパックも憧れ。ちと高いけど)

このアルベルゲを撮った写真には写っていないが、他のアルベルゲでは洗濯物を結構外に干していることに気づいた。

電話ボックスにあの夫婦がいて、プラスワン!と言って、笑い合った。自転車で移動している人の姿もちらほら。

町に着いたからといってそこがゴールではない。泊まれる宿を見つけて、そこでベッドを確保するまでは。

この看板のアルベルゲだ。

あった。


イケメンのアレックスが、玄関というかガレージで迎えてくれた。ウェルカムドリンクは手作りのレモネード。靴等脱ぐ際に、ここ汚してごめんと謝ったら、大丈夫!日々の仕事だからって。うん、そりゃそうだ。
スタンプを押してもらったり、宿泊費を払ったりという受付の一連の手続きを終えると、洗濯機についてやバスルームの位置など設備をいろいろと紹介してくれた。
アレックスはイケメンな上にめちゃくちゃ感じが良くて、なんかノリで握手したんだけど、バスルームを紹介してくれたときに、握手とかするだろうからそういう時は使ってと言っていたのを聞いて、ああ、汚い手で握手はすべきではなかったなーと後悔した。そんな嫌味な感じで言われたわけじゃないけど。
ディナーは彼が調理するらしい。ソーニャさんもさすがのイケメンに参ったのか、彼の作る料理食べてみたいかもと言っていた。(でもロザンカがかなり空腹状態だったから、ここでディナーを食べるのか、レストランを探してすぐに食べるのかは彼女次第だった。結局食べることになったけど)
とても綺麗なとこで、すべてのものが新しいなと感じた。多分新規参入なんだろう。
ガレージの前には自販機があったりもして、公営を無理に探さなくても、こういうところも良いなと思った。綺麗な宿など、そういった部分に旅の楽しみを見出すのもまた悪くないだろう。でも疲れている状態で宿を探すのは面倒だし、これからどうなるか。
(ちなみに宿泊費は15ユーロで、夕食は13ユーロだった。決して安くはない、というかアルベルゲの値段設定では高級な方)

ベッドの上にはバスタオルと飴ちゃんも。

別室だた自分たちの後に、プエルトリコのジェニファーが来た。途中追い抜いたから彼女の存在は知っていた。多分自分たちと同じ流れでこの宿に来たんだと思う。
サングラスをかけているクール系かと思っていたが、ここで挨拶をした際の笑顔は素敵だった。今まで見た中巡礼者の中では一番肌の色が濃い。でも黒人ではない(ヒスパニックで良いのかな)。彼女はシャワーのときは歌っていて、自分の部屋はバスルームの横だったのでその歌声が聞こえていた。

カタカナとか苦手で名前覚えられないと言っていたソーニャさんから、洗濯物シェアしない?という提案があった。
節約にもなるし、この手の旅では仲間と一緒にランドリーを使うのは定番だが、男の自分からは言い出しづらいことだし、さすがに嫌かなと思っていたから正直びっくりした。洗濯機と乾燥機どちらも3ユーロずつ。3人で使おうという提案だったが、ロザンカは靴も入れたいってことで結局2人での使用になった。(洗濯機から乾燥機に移すのはアレックスがやってくれるらしい。なんて優しいオスピタレロ…)
バスルームは1階と2階に1つずつなので、シャワーは次の人のためにそう時間は掛けられなかった。シャワーヘッドは背の低い人は絶対届かないだろうという高い位置にあったので、出る際は下ろしといた。そして次はジェニファーだった。待たせてごめんねと言ったら大丈夫よと。
ベッドに戻って足の状態を確認してみたら、案の定小さな水ぶくれができていた。旅前の予行演習的な日にやらかして、元々薄くなっていた右足の小指裏にぷっくりと。
あのバーを出る際に右足の締めが緩くて遊びがあったもんなあ。ここに苦しめられることになるのかな。
ロザンカは今日の出来事を日記に書き込んでいた。娘から貰ったというそのダイアリーがとても素敵だったので写真を撮らせてもらった。きっと日本人2人のことが書き込まれているだろう。

これはクレデンシャルの中身。左上は最初の事務所、右上が昨日のアルベルゲで、左下が先程押してもらったここのアルベルゲのスタンプ。

シャワーを浴び終えたソーニャさんが下のバスルームから戻って、クリームを肌に塗っていて、女の子だなーと何の捻りもない感想。
シャワーどうだった?と聞いたら、Very good, I love hot showerと返ってきた。昨日同じ想いをしたであろうロザンカもそれを聞いて笑っていた。
それから同部屋の一つ空いていたベッドに、ベロニカというハンガリーのブタペストからの女性が来た。年齢は20代後半かな。
ロザンカとソーニャさんの2人は街の散策に行った。どうするか聞かれたが自分は残った。メモをまとめたかったし。ってか山の古傷若干痛むって言ってたのにソーニャさん大丈夫か…。
メモをまとめる作業は過去のものがやはり面倒で、それなりに進めたらもう、頑張れ記憶力ってな感じで投げ出した。お遍路の頃から衰えていなければかなり書けるはずだし。ある程度で充分だろう。
非常食系が減らないから食べていかないとな。 汗はかくことはかくが、白い息が出るような気温なので、水も想像よりずっと飲んでいないから、ドリンク剤も一切使っていない。でも晴れの暑い日にどうなるかだ。まあ、まだ先は長いが。
ベロニカがシャワーからバスタオル姿で部屋に戻ってきて、その後も下着姿だったりして、なんていうか、うん。艶めかしいと表現したらいやらしくなってしまうから、ちょっとだけぷりっぷりしている感じと書いておこう。
ロザンカがいないので下のベッドに座って、彼女もボディクリームを塗っていた。そこまで会話はしなかったが、Wi-Fiのパスワードを教えてと頼まれて教えるという場面はあった。
今日のヘルスケア情報。水ぶくれもあるが、体で一番痛いのは肩だ。でも、どうにもならないか。

歩いている最中にわざわざガイドブックを取り出すのは面倒なので、該当のページを写真を撮ったりという明日の下調べをした。
今いるナバラ州の週間天気予報。微妙だ。

明日たどり着くであろうパンプローナという街。牛追い祭りで有名な巡礼中最初の都会。でも文字の情報では賑やかそうだが、実際行ってみないとわからない。

これは標高差。明日は上りも下りも大したことはない。

これは街から街の距離とアルベルゲのリストが載った用紙。アルベルゲはこの他にもあるし、この情報はフランス語なので、実際のスペインの情報とは少し違ったりもする。

疲れはやはり感じる。メモをしながら、写真を撮りながら、ひたすら歩く日々だ。
午後6時頃、ベロニカと2人きりだったのだが、寝転がっていたのでお腹鳴りそうで困った。そして眠たくて少しだけ肌寒かった。半袖のアンダーシャツ一枚だったので、ライトダウンを取りに行く決心をするまでは毛布にくるまっていた。
ふと、一人で行動したらどうなるだろうと考えた。面倒くさいというか色々ナーバスになる気はする。でもそうなったらそうなったで、一人ですべてをやるしかなくなるだろうから、なんとかなるだろう。一人で行動している人もいるわけだし、誰かとまた組む可能性もあるわけだから。
今のところ楽しいのは2人のおかげだと思う。そのこちゃんは別れることをあまり気にしないタイプだと思うが、どうなるか。
寂しくなるだろうか1人は。寂しさを抱えたまま、いろんなことを考えながらというのもありだろうけど。
今日はそのこちゃんと2人の時間がそれなりにあった。前半はブルガリア人同士で話していたり、そのこちゃんが遅れてきたりもしたし、後半はロザンカが一人で先を歩くことが多かったから。
グループは良いけど、ペースが違うとそのグループを維持するのは難しい。そしてこのサンティアゴ巡礼については初心者なので、グループを解消するタイミングなどの諸々の都合もわかっていない。 うちはほぼ一緒だから恵まれているのだろう。ロザンカは年齢は重ねているけど荷物も少なく、何より年齢のわりにタフだし、そのこちゃんはワンダーフォーゲル経験もあって、彼女もまた結構タフだし。
まあ、変化があればなるようになるだろうが、とりあえず今はまだわからないことだらけ。
2人が帰ってきた。そして、ロザンカがアレックスのオススメするアルベルゲに明日泊まるらしいけどどうする?とそのこちゃんが聞いてきた。私はどこでもいいからと。
多分今日泊まれなかった宿よりここの方が良かったと思うから、その流れで(アレックスのオススメなら)期待できると思うと言った。
どうやら3人分予約してくれるらしい。聞きに来てくれたそのこちゃんにありがとうと伝えた。
ちなみに街にはハムの店などがあって、トルティージャを食べたらしい。ロザンカはワインを飲んでいたと。
ロザンカが電話を始めた。電話相手の声がかなり聞こえる。夫ではなくスペインにいる男友達だろうか。
ベッドの上からそのこちゃんの持ち物が落ちてきて、枕の先の隙間からWi-Fiのパスワードを教えた。でも他の人も繋いでいるから回線が遅くなってきた。
ロザンカが電話が終えたかと思うと、今度は相手を変えてまた話し始めた。今度は家族だろうか、女性だ。耳に当てずにスピーカーで話しているので丸聞こえ。他にもいろんな人に電話していた。
その真上にいたベロニカが、(電話している)下の人うるさい…とジェスチャーで伝えてきた。うん、絶対迷惑してるだろうなと思っていた。自分たちはロザンカがそういう人だとわかっているけど、同部屋になった人間に突然こんな振る舞いをされたらストレスしかないだろう。
ベロニカに明日パンプローナまで行くの?と聞いたら、多分ね、でも足が痛くてどうかわからないと。怪我なのかはわからないから、疲れてるだけならいいけど…と少し不安そうに話していた。2日で約50km歩いてるわけだし、体に問題が出てくる人は多いだろう。自分もその1人だし。
そのこちゃんが腰が少し痛いと話すと、ベロニカが私も痛いわ、体が泣いてると言っていた。自分が毎日疲れるねと言うと、そうね、でもこれからもっと疲れていくわと。
1階に下りると、庭でヨガっぽいことをしていた見覚えのある眼鏡のおっちゃんと会って、また会えて嬉しいよと言われた。
洗濯物は終わっていて、カゴの中に出してくれていた。でもそのこちゃんはあんまり乾いてないからとベロニカの衣服の横で自然乾燥させることに。多分速乾性の違い。自分も速乾性ではない普通の衣類はあんまり乾いてなかったし。
これは1階のディナー兼朝食会場のダイニング。時間の7時になって下りてきた。写真のああいう橋が道中にあるのかなという会話をしたが、先に言っておくけど、ない。

9人でのディナーになった。プエルトリコのジェニファーの姿はない。
昨日隣のベッドで寝た女性がいてお互いに笑った。自分の隣に座ったあの眼鏡のおっちゃんと夫婦かと思っていたが違った。とても明るい彼はベネズエラ出身で、その隣にはあのウィンクしてくれていたアルゼンチンのスキンヘッド男性。その3人のグループで、サンジャンで出会ったらしい。
女性はフランス人だけど現在はバルセロナ在住。スキンヘッドの男性は英語がまったく話せなくてスペイン語だけなので、ベネズエラの彼が「悪いね、奥の2人はスパニッシュで話してるんだ」という場面もあった。でも彼が通訳をしてくれたりもしたので助かった。
隣の彼には最初コリアかと勘違いされていてめちゃくちゃ謝られた。昨日4人のコリアングループと会ったからって。多分リーたちのことだな。
彼は東京に行ったことあると話していた。Palaceが良かったと言うので、Imperial? と聞いたらYes!と。It’s called Kokyo. Kyoto? Kokyo!という流れになったけど。
木々等の自然があってとても美しい場所だったと。僕は東京だけしか行ったことないから、京都には行ったことはないけど、フランス人の彼女は行ったことあると思うよって。
そのフランス人女性はかなりの日本通で、日本の様々な場所を訪れていて、京都には3回は行ったと。初めて行ったのは日光だと話していた(三猿は世界でも有名で、アルゼンチンの彼も知っていた)。
日本のどこ?と彼女から質問された。南の方と返すと、どこ?と更に聞かれたので、Fukuokaと街の名前を出すと、Fukuoka!! Kyusyu!!と盛り上がった。1日だけ行って屋台に寄ったらしい。まさか九州を知っているとは思わなかったので嬉しかった。
その場にいたのはうちの3人とその3人とベロニカと、スウェーデン人夫婦がいた(年齢はみんな40代くらい)。眼鏡をかけた奥さんの方はすれ違うときとかちょっと怖いイメージだけど、フランス人女性が日本ではサントリーの工場に行ったわっていう話の流れから、旦那さんの方が、サントリー!!!サントリーはベストだ!!!日本のウィスキーは本当に!!本当に!!本当に最高だよと興奮するように言った後に、自分に対してめっちゃ投げキッスしてきてウケた。
明日のパンプローナへの道はどんな感じだろうと隣の彼がふと言ったので、さっき写真を撮った標高断面図を見せたら本当に感動された。やっぱり日本人は凄い…と。
するとベロニカがそれが彼らのトラディッショナルなやり方なのよと言った。だってさっき彼はそれの写真を撮ってたものって。いや、見てたのか。でも、どうやらわたくし日本人のようです。
そのこちゃんが、違うよ!彼はプロフェッショナルインターネットだから!みたいに訂正を入れていたけど、それはちょっと解釈を間違えていたと思う。多分皆に配られた物でも、わざわざ写真を撮ってそれを見せてくれるってとこに感動して、彼は日本人上げしてくれたわけだから。
うん、日本については本当にみんなが褒めてくれた。ハイテクノロジーだとかその類のことを主に。フランス女性は浅草で泊まったカプセルホテルの話もしていた。
ベロニカもフランス女性も足の前側が痛いと話していた。ジャンプしたりなんだりあったからと。それから病院の話になって、旅の間?日曜は店も開いてないという流れから、各国の店の営業日や時間の正確さといった話題になった。
各国の人柄の特徴みたいな話も序盤にあったが、そこでベロニカはハンガリーとブルガリアとは違うわと言って、自分と目が合ってやれやれといった感じで笑っていた。というかベロニカとかなり目が合ってたなあ。
そのベロニカは普段はヨガやランニングをやっているけど、今の痛みは初めてのものらしい。大丈夫だろうか。
バスルームのセンサー(タイマー)式の照明が自動で消えてビックリしたという話はみんなで盛り上がった。手をひょいひょいと動かして再点灯させるモーションで。隣の彼が町が停電したのかと思ったと言ったのには爆笑した。日本ではないよねと聞かれて、だから初めてひょいひょいしたよと笑いを取らせていただきました。ありがとうございます。まあパリで同じことしたんだけども。
明日の行き先はスパニッシュグループはパンプローナと思いきや、パンプローナの次がグルメなんだよと隣の彼が言っていて(この日飲んでない自分に、お酒は飲まなくてもそこでは少しだけ味わいなというようなことを言われた)、どこまで行くかは決まっていない様子だった。フランス女性はディスカッションが必要ねと。
この晩はロザンカはほとんど喋らずかなりおとなしくて、そのこちゃんは頑張って入って行こうとしていたけど、なぜかやたらとローフィッシュについて質問していた。隣の彼がSashimiもSushiも好きだよと答えてあげていたけど。
そのベネズエラの彼はカミーノ経験者から、最初の5日はフィジカル、それからの20日はメンタル、最後の5日はスピリッツだ、と言われたという話はなかなか興味深かった。
ここからはイケメンアレックスが調理したディナーの写真。まずはサラダ。

野菜スープ。

チョリソー。

これはナバラ地方伝統のトマトとポテトを使った料理。

最後はデザート。チョコと、

レモンやチョコを混ぜたホームメイドヨーグルト。

料理はどれも美味しかったし、とても楽しいディナーだった。良い感じに隣の彼が話を振ってくれたおかげでもある。日本人だとわかるとみんな良くしてくれるな。素晴らしい国出身なんだ自分は。
ディナーを終えてダイニングを去る前、トライリンガルのフランス人女性が次は日本語を習うわと言ったので、自分はKonichiwa~と言った。いただきますは知ってたから、ごちそうさまをそのこちゃんが教えていた。
フランス女性と少し話した後、またウィンクをしてきたアルゼンチン人の男性にアイマール好きだよと言うと、ベネズエラの彼が通訳してくれたので、メッシより好きなんだと伝えると、アルゼンチンの彼はメッシはアイマールが好きだと教えてくれた(メッシにとってアイマールがアイドルなのは知ってたんだけど)
そのアルゼンチン男性から「君のチームはどこだ?」と聞かれた。絶対に知らないから、知らないと思うって返したら、でも言ってごらんとベネズエラの彼が言うから、大分トリニータだと答えた。彼のチームはリーベルプレートらしい。クラブW杯(トヨタカップ)で日本に来てたの知ってるよと言うと笑顔で喜んでくれた。
にしても、君のチームは?って素晴らしいわ。サッカーチームが好きなことが、贔屓のクラブチームを持っていることが、当然みたいな国は最高だ。
グンナイ!ブエンカミーノ!と別の部屋の人たちに挨拶をして、ディナーの代金をアレックスに支払った。(現金払いをした自分のあとにそのこちゃんがカードで支払っていたけど、自分もカードを使いたかった…!)
食事とても美味しかったよと伝えてお礼を言い、そしてあなたはハンサムでスペシャルな人だと伝えた。奥歯の銀歯はチラッと見えるけど、長めの茶髪の爽やかイケメン。
これはワインセラー的な機械。

ディナーのメニュー。

部屋に戻るとそのこちゃんが、今夜よく眠れると思うと言ったので、ワイン?と聞いたが違って、宿のおかげでと言っていた。昨日はあまり眠れなかったのかな。2人とは場所が少し離れていたからわからないけど三度寝くらいしたらしい。ロザンカは寒くて3時に起きたと。2人が話しているの聞いていると、公営はデメリットなのかなと思った。
同部屋の4人全員がお腹いっぱいみたい。きっとみんな満足のディナーだった。
ベロニカは違うわよ、やれやれみたいな表情をしていたけど、ベッドの上で音楽流した。まあ1分くらいだけど。
でもベロニカの言いたいことはわからなくもない。個人的にブルガリアとは何かと縁があるが、僕の知ってるブルガリア人たちはだいたいうるさいし。
そのこちゃんはディナー中の会話に影響を受けたのか、巡礼後はマドリードだけ行く予定だったけど、バルセロナも行きたくなったと言っていた。
いつの間にか上の2人は寝ていた。ロザンカが部屋の電気消してとジェスチャーを送ってきたので消した。ベッドの下段だけに付いているカーテンは短かった。
枕元にあるライトもロザンカはすぐに消していた。でも他の部屋からは話し声が聞こえる。
寝たと思っていたそのこちゃんはマッサージしているのか、どこかが痒いのか、体を動かしている音がしたが、そのうち終わってガイドブックを読んでいた。
日本にいる相手とやり取りをしていて、ふと毎日何人と会っているだろうという疑問が浮かんだ。100人はいかないかもしれないが、7,80人はいるだろうか。ちなみにサマータイム時のスペインと日本の時差は7時間。
野良猫はいる?というような質問も来ていたので考えた。うーん、野良猫より野良犬の方が多いだろうか。いや、そんなことはない。猫もいることはいる。でもどちらも想像していたより遥かに少ない。馬や牛や羊の方が多く見かける。
あんまり眠気は感じないけど、寝ないとな。時刻は22時23分。
誰かに(といってもロザンカばかりだけど)撮ってもらった写真を見ていると、自分の顔は人に気に入られるような顔をしていないと思った。でもそんな顔なのに普通に接してくれる人や仲良くしてくれる人たちには感謝だ。
写真は普段鏡で見ている自分とは違って、これが現実なんだと思い知らされる。語学力もそう。最悪ではないがイマイチなことばかり。とはいっても、そんなにナーバスになっているわけじゃない。残念には思うけど。
写真自体はこの旅に向けてカメラアプリを(OneCamからMicrosoft Pixに)変えたから大分ブレが減っている。時々強制終了するのが玉に瑕だが、まあ良いことだ。
今日の歩み
Roncesvalles – Zubiri / 21.5km


