緊急事態宣言が延長になりまして、真面目に過ごしている人間が損ばかり被り続けるのもあれなんで、程々に、上手に、やっていこうと思います。
今回から道中の神社や寺院、山を数えていくことにした。寄りまくって数を稼ごうというわけじゃないけど、訪れることになる神聖な、人智を超えた何か、何処かを数えていった場合、どのくらいになるのかなという好奇心で。
どこをどうカウントしていくのかというのは悩ましいけど、古墳や井戸、銅像等は無しで、お参りできた寺社を境内全体で一つ、摂社や奥宮は境内の外なら別カウントといった感じでいこうかなと。
ちなみに二日間を終えて、現在の数は10。次は三日月山です。それでは、参ります。
5月31日。
梅雨だし、天気予報を確認して、歩く日を決めていたのに、前日に一時間程しか眠れず、午前1時頃に目が覚めてしまい、また眠れそうにないな…起きるのが遅くなると歩きたくなくなるし…もういっそのこと始発のバスで移動するか…!と決めた。
振り返り、こうして文字にしてみると、より無謀さが際立つ。
まあ、そんなこんなで、既に3kmは歩き、出発地点の三日月山霊園駐車場に戻ってきた。開園前なので閑散としている。
自販機で水を購入し、朝のウォーキング中のおばちゃんたちと挨拶をしてから、6時半過ぎにスタート。
サル出没注意。良い出だしだ。
木々の葉が呼吸をし始めたような、朝の山の匂いは気持ちがいい。
しかし、蜘蛛の巣は一つでも、虫はまあいるよね。山の斜面をそれなりのサイズ感がある動物が駆け下りていったりもして、えええ…本当にサルいる…?と少しビビりながら登っていった。(天神に現れた猿だったかも…?)
でも基本的には心地良さに包まれた時間。鳥の鳴き声は地鳴きやさえずりというより、ああー!よく寝た!!朝かー!!!みたいなデカさだったけど。キツツキも元気だった。
緩やかな遊歩道を選ばず、急坂道をゆくという選択。山頂まで400m。
別に遊歩道でいいのにね。なんか選んじゃったよね。もちろん楽ではないよね。
ここで合流。
気配。
山中のT字路。
あと60m。
念のため袋を持っていたので、今日はゴミを拾っていくことに。飴、お弁当のおかずカップ等が落ちていた。山以外では除菌シートや煙草の吸殻等も。やっぱり見過ごせない。キリがないから全部ではないけど。
11番、三日月山山頂到着。約30分で登ってこられた272mの低山で、立花山と並び福岡市近郊から気軽にアクセスできる山として親しまれている。
ちなみに三日月山の由来は、形ではなく、山頂からの月が3つに見えることがあったからとのこと。昔は月が3つあったのかもしれない。
三日月山山頂より pic.twitter.com/C6lLWLP7CM
— 末宗凌 (@SuemuneRyo) May 31, 2021
福岡の街を一望。初めて見る景色ではないけども。
自分以外他に人がいない山頂でしばし過ごした。気付けば長い時間をこの街で過ごしてきたということ、知っている誰かが何人もいるのに、こんなに近くに暮らしていても、もう二度と会えないであろう人たちが何人もいること。そういったことを想った。
愛おしさはほとんど感じない。でも最悪な気分でもない。ただ、みんな去っていくよなと。
これから出会う人たちもいるとは思う。何人いるのか、どんな出会いなのかはまだわからないけど。
前回の長谷ダム湖が少し見えている。
薄くなっていく月。別に福岡に限った話ではないか。すべての街で。
夢にさえ現る月の遥けさは届かぬ杭に漂うみ舟
暑くなってきたので次へ。立花山への縦走。
中間辺りで40代くらいの男性とすれ違ったが、片手に拾い集めたゴミを持っていた。誰にも見られないところで、守り手となっている人たちがいる。
新鮮さはないが、今の僕が歩かなければならない道。歩いている道。
今日は急坂コースを選ぶ流れになってしまった。なだらかな方でもいいのに。
7時40分頃に立花山山頂到着。先客にシャドーボクシングをする人がいた。ジグザグに並木を往復はしていなかった。
大友氏が築き、立花宗茂で有名になった立花城の跡地。
12番、立花山。367m。
木々が遮っていない分、三日月山より見晴らしが良い。西区にある愛宕山と対となるような景色。
クマバチが飛んでいたり、シャドーボクシングから腹筋に移行した男性の息遣いが聞こえ続けていたりと、なんだか落ち着かなかったけれど、まあいいさ。馳せる想いも二山分はなかったし。
ただ、こうして見ていると福岡ってそれなりに都会ではあるなと感じた。沢山の人がいる。でも心から近づけた人がどれだけいるか。
筋トレさんに会釈をして、下りることに。これはちょっと道を間違えてたどり着いた立花大権現と七面大天女。
道を逸れた先の井戸…寄ってみるか…。
うーん…しょぼい。それに井戸ってなんだか怖いし。
スギのQRコードを読み込むと…
地元の小学生の写真が出てきて癒やされた。今は高校1年生かな。悪い人に出遭うことなく幸せに暮らしてほしい()
先程の井戸よりも長く道を逸れ、楠原始林・大クスへと向かう。
だが、この日はやたらと悩んだ。もう山頂には登ったわけだし、この先も道は続いているし、どのくらい寄り道をしていくべきか…と。
こちらは孫クス。孫でもデカい。
立花山大クス。いや、本当に巨大だな。山の主といった風格。
立花山大クス#自然 #トレッキング pic.twitter.com/14rbopitda
— 末宗凌 (@SuemuneRyo) May 31, 2021
再び悩んだ末、次は修験坊の滝を選択するも、寄り道にしては長いぞ…その先が下へと続いているならいいけど戻るのなら面倒だ…あれ…でも何人かとすれ違う…あれ…なんだか見覚えあるような…この道って正規ルートだっけ…?とモヤモヤしながら歩き続けた結果、下山へと続いてはいたものの、説明にもガッカリ名所と書かれるくらいの(雨後にしか)見えない滝だった。
いや、そうだと思ったよ。水場はあるけど、立花山に水量が多い印象なんてないもの…。
はい、登山口に着き、下山完了。全部で10人程とすれ違った。だが登り始めたのがまだ朝の早い時間だったので、ここから駐車場まででもう10人、更に続々と…といった具合に増えていった。年齢層は月曜日の朝だから大半が5,60代の方々。
わたしの名前はメイです。
登山口と駐車場の間にあるトイレ横の自販機でメロンソーダを購入。ペットボトルではないのでその場で飲み干した。
日差しも出てきたので、このプチ休憩中に帽子を被った。下りでなんちゃってトレイルランニングをしていたので少しつま先が痛いような気も。
大河ドラマになればより沢山の人が訪れてくるだろう。馴染みのある場所が頻出する大河というのも観てみたいかもしれない。
休日にみかんを販売しているじぃ&ばぁ。まるでシド・アンド・ナンシー。
突然の浴槽。
ここからは地図を見ながらの歩行に。何も考えず歩けばいいというわけではないので、正直少しストレス。
それにこの辺りには寺社がいくつかあって、寄ってもいいけどどうしよう…先に進みたい気分ではある…とまた悩んだり、そういった悩みモードで、どんな写真を撮ればいいのかわかんなくなってきた…とか違う悩みも増えたり。
写真にはちょうど写っていないが、新宮町と久山町を結ぶなかなかに車通りの多い道路なので、ショーパン+タイツはちょっと恥ずかしかったり。
それに問題も発生。次は九州オルレというトレッキングコース(のサイト)で見つけた「しんぐう愛の丘」という展望台を目指していたのに、そこへの道がわからなかった。ここから入れるかと思ったら立入禁止だし。ってかそもそもしんぐう愛の丘ってなんだ。聞いたことないぞ。
結局行けなかった愛の丘さよなら。綺麗な景色や道があったのなら残念。
繋がっているような、それっぽい道はあるんだけどなあ。わかんない。
完璧に下調べしてくればこういった問題が減ることはわかっているんだけど、歩く前に(寄る場所だけでなく)通る道まであれもこれも調べるってのはなんか嫌で、うん…。
田んぼや畦道からカエルの鳴き声が聞こえてきた。ゲコゲコゲコ。迷ったり悩んだりしながらも道ができていく。
悪くない。一匹毛虫が這っていて驚いたが。
山芋掘り。ダメ。ゼッタイ。
太閤水に到着。秀吉に縁のある井戸。
リアルタイムで水を汲みに来ている人の姿も。
って九州オルレの案内あるやん!もう遅いよ!こういう取り組みは恥ずかしがらず、もっとわかりやすく設置しとかないと!
先へ。想定通りにいかなくても自分の道。どう歩こうと正規ルート。
出会いも会話もほとんどない旅なので、最も話すのが交通誘導員という切なさ。
それにしても平地は楽だ。
古賀市突入。福岡市に続いて二つ目の市。
地面に花が咲いていた。
ウサギ。
カエル。
ピカチュウピカチュウピカチュウピカチュウ。
こういう石碑撮りがち。何の石碑なのかわからない場合も多々あり。
比較的新しい祠というか、この辺りの地域はこうした神や地蔵を丁重に扱っているように感じた。
しかし自分はまたお寺に寄るべきかどうかで悩んでいた。どこも気になるは気になるんだよ。何事も自分で決めるって難しい。
チェックしていたとはいえ、この神社には寄るべきだという雰囲気を感じた。五所八幡宮。
そうだ、八幡大神との縁だ。そういった場所へ寄っていけばいいんだ。
珍樹の森、ムーミン激推し。
鎌を持った管理者?のおじいさんと挨拶をして境内を進む。
ムーミンのねぐら…。んん…?
あ、いた。ムーミン。確かに、っぽい。
良い木だ。今日は威厳ある楠とよく出会う。
13番、五所八幡宮。ムーミンは置いておいて、境内全体から尊厳な空気が伝わってくる神社で、めちゃくちゃ良いなここ…と率直に感じた。まるで今日のすべての悩みや迷いを帳消ししてくれているようだった。
なぜ今まで来なかったんだろう…と考えたが、今日初めて来るようになっていたとも捉えられた。
松亀稲荷神社への道は、月並みだが、異世界へと通じているようという表現が合う。
来てよかった。馴染みある場所ばかりを訪ねているが、この旅をきっかけに出会う新しい場所というのがあってもいい。
五所保育園、青柳小学校、青柳川を越えて。
唐津街道の宿場町、青柳宿に。黒田藩、唐津藩、後に薩摩藩も通った宿。
太宰府神社への道でもあると。
醤油屋さんも趣がある。
後ろには福岡歯科医院。オリンピックのラグビーのチケットを持つ僕は君が見れるとばかり思っていたけれど、次なる挑戦での成功も祈っているよ。
ひたすら進む。真夏日に迫る気温で暑い。
福岡ではフロントガラスのない車がデフォルトです。
里親募集型保護猫×古民家カフェ Cafe Gatto。気になりつつも行ったことはない。
実りにはまだ遠い田園風景。
近くにあった園芸店が苗を育てているのだろうか。こうしたビニールハウスがいくつも建っていた。
説明書きがあると理解しやすい。要は山の方から集落へと水を引っ張ってきた人物。
紫陽花の咲く季節に、自分はよく歩いているような。
古賀浄水場の前を通った。古賀市を代表するスポットである薬王寺温泉にも寄りたかったが、残念ながら叶わず。薬王寺水辺公園にも行きたかったな。
旧筑前唐津街道。
馬術競技場の前で左折をすれば、二月や三月なら一面に菜の花が咲いていて素敵な「筵内なの花祭り」の会場。さすがに五月最終日に残ってはいなかった。
でも読んでくれている人にどうしても見せたいので、過去に撮った写真を載せておきます。綺麗でしょう?
はい、戻ります。わかんない方の石碑。
うーん、色褪せとるがな!
古賀市はそこそこ面白い街だと思うよ。そこそこね。理由は語らないけど。
弘法大師像。八幡大神もそうだが、弘法大師とも何かと縁を感じる。プラスで旧街道を若干意識しながら、といった方向性で行こう。この旅は。(と改めて…)
お大師様が全国を行脚していた時、大根を洗う老婆に一本請うたところ、老婆は大根をくれるどころか汚く罵ってきたので、この地を流れる大根川は干されたまま今でも水量が少ないという話。ええ、人には優しくしましょう。
そして本日最終地、熊野神社。
神武天皇も神功皇后も伝説が残るという社伝。
250段の石階段を上ります。もちろん終盤には応えるが、最後ですので。
北辰妙見宮。北極星。
上から見下ろすとこんな感じ。なぜか落ちたてほやほやの鳥の白いフンがあちこちにあった。多分カラス。
わかりづらいが、玄武岩に刻まれた阿弥陀如来像板碑。神仏分離令はここには届いていないか、ほぼ無意味だった可能性が。
14番、熊野神社。
お参りを済ませると、長い階段を下りて、三日目終了。
今日はいろいろと悩んだけれど、最終的にはスッキリに近い気分だった。来てよかったと思える、思わせてくれる、”新たな良い”場所に救われる単純な心。
田舎道を歩いていると、見知らぬ人との挨拶が自然と起こる。登山中は珍しくないが、いざ山を下りてしまえば、一瞬で希薄になる人間関係も、田舎では違う。
そういったフレンドリーさを嫌う人もいるけれど、自分は嫌いではないと感じる。たった一瞬すれ違うだけの多生の縁も、一言の挨拶や会釈だけで感触は異なってくるから。
それにしても、まあ…疲れた。帰路でもう頭がぼーっとしてたもんね。帽子は被っていたし、水分も取っていたけど、塩分足りなかったかな…何が悪かったかな…と働かない頭で考えてみたら、うん、あれだ。
睡眠一時間で、夏日を、20km以上歩くってのは、お馬鹿すぎた。単純にコンディション調整不足。倒れなくてよかった。別に後悔はしてないんだけど。
うん、真夏もすぐそこまで迫ってきてるね。いろいろと落ち着かないままでも、次の一歩を探っていこう。