フジロックを離れて横浜に到着してからは、万葉の湯でしばらく過ごして、川崎フロンターレ戦を観に行った。結果は言わない。
それから数日関東に滞在している間に、Twitter経由で知り合ったお遍路女子ちゃんとも会えて、原宿でタピオカ飲んだり、カワウソカフェに行ったりと、なんだかキラキラした感じで過ごしたかと思えば、その足で大宮の氷川神社まで行ったので、残り一社に迫っていた勅祭社もこの旅で制覇できた。
翌日は進撃の巨人展FINALにも行けたし、帰りは名古屋を経由して赤福リベンジできたし、6月にも会ったお遍路女子ちゃんに再会して、パンケーキ食べたり、うさぎカフェに行ったりとこれまたキラキラな感じで過ごした。
若い女の子がお遍路を歩いたとなると、なんだか硬派な雰囲気の女性を想像する人もいるのかもしれないけど、僕が知っているこの2人は普通に20代の女の子らしく、なんかキラキラしてるのよね。ひかる君というイケメンが歩いていたようなもんだね。まあ、原宿や栄を歩いている20代の男女が「62番札所が~」なんて話をしてるとは誰も思っていないだろうけど。
最後の最後でハズレくじを引いたのは、名古屋から博多への夜行バス。そこでもらった風邪は1週間以上長引いてしまった。連日早朝から行動していたからどっと疲れが出てしまったんだろうけど。
でもこの2週間弱、(あえて曇りでいてくれたのを含めて)天気は悪くなかったし、東京にいた日以外は暑さもそう酷なレベルではなかったから、わりと快適に過ごせたと思う。ありがたや、お天道様。
そして、この旅を終えて、僕は全都道府県を制覇したということになる。
通過するだけでは駄目で、何かしらその場所ですることでカウントしてきたけど、もちろんまだまだ見ていない・行っていないところは多い。お祭りだとか時期限定なのは特にね。
でも、沢山の場所へ行った。この自分の足でその地を歩き、この自分の目でそれらを見てきた。
有名な観光地も印象には残っているが、有名ではない何かを見てきたことも、自分にとっては前者に劣らないくらい大きかったと思う。
歩きながら、あるいは車窓から、見てきたこの国の風景。たとえ同じ種類でもそれぞれ様相が違う自然。本当に小さな集落。それより更に小さな神社。廃校。すれ違った人。知り合った人。もっと近付いた人。運動場で遊ぶ園児たちと保母さん。猛ダッシュをする小学生。部活に励む中学生。電車に揺られながらも勉強をする高校生。沢山の物や人を見てきた。夜のネオン街。酔って騒ぐ集団。ラブホから出てくる男女。ひと気のない早朝の駅のホーム。赤ん坊を抱いた若い母親。葬儀帰りの高齢者。
同じ日本でも、僕が今まで知らなかったいろんな街があり、そこにはいろんな知らない人たちがいた。でもみんなしっかりと生活を送っていて、僕が知らない、僕を知らない、人々の営みが、必ずそこにはあった。
絶対に制覇しよう!と序盤からがむしゃらに攻めてきたわけではなくて、あの県にはまだ行ったことがないから行ってみよう、というのを繰り返していたら、気付いたら40個近くクリアしていて、こうなったらもう制覇するしかないと決めたというだけの流れ。
最後になった今回の旅はもう制覇することを意識しまくりだったけど、自然なペースで回れたことはストレスを感じずに楽しめた要因の一つだろう。簡易的になることはあっても雑になることがなかったのもそのおかげだと思っている。おおよそ10年という時をかけて、僕はこの国を見て回ってきた。
制覇したことを人に話すと「すごいね!」だとか、まるで褒めてくれるような言葉を掛けてくれるから「いやいや、誰でもできることだよ」と返すけれど「誰でもできることじゃないよ」と言ってくれる人たちがいる。達成感はほとんどないが、満足感は感じている。でも、この気持ちを直接どうこうするという話ではなくて、達成するまでに得た経験を大事にしないとね。それはわかっている。
インスタ映え+LCC全盛期の今だからこそ、逆に世界一周するより貴重なのではないか?と考えて行動してきたのは事実。海外の綺麗な写真を撮ってはいおしまい。ではなくて、自国を知るということは常に意識してきた。日本人として生まれて、日本という国で育ってきたからこそ。
まあ、海外へもっと行きたい気持ちはあるから、これから自分はどうするだろうね。まだほとんど決めていない。決めていることもそりゃあるけど。
旅以外のこともやりたい・やらなきゃいけないことが沢山ある。どうするんだろうね。
