熊野古道 伊勢路の旅 六日目

11月11日。
部屋にあったファイルバインダーの中に、iStampというデジタルスタンプラリーアプリを使って伊勢路の各ポイントをチェックしていくと 、ステーキやらみかんやら当たりますよっていうチラシを見つけたんだけど、既にもう半分過ぎてるし、バッテリー食うのも嫌だったから始める前から断念した。さよならステーキ、さよならアルミマウンテンボトル。

チェックアウトのときにおかみさんがちょっと待っててというので待っていたらお腹減ってるでしょ?と大きな握りたてのおにぎりをくれた。確かに素泊まりでこれからすぐに峠越えだけどそんなことまったく予想していなかったから本当に嬉しかった。
午前7時に伊勢路六日目の歩みをスタート。
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朝起きた時は肌寒いくらいに感じたけど、歩いてるとちょうどいい気温。でも風は帽子が飛ばされそうなほど強かった。

さよなら古里。
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「←一石峠」と書いてあると、すぐそこの分かれ道で左に進むべきか、右に進むべきかわからず迷ってしまう。右に進むというのが正解だったけど、こんな風に迷う場面は多々ある。

そして一石峠へ。もしかして入口閉まってる…?と一瞬戸惑ったけど、車が通れないように常時柵は閉めている模様。
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本日も峠越え。頑張ろう。
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国道が見えてもうそろそろ終了なのかなと思いつつ、もう少し山へと進んだ。
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しかし行き止まり。
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地図は直進と書いてあるように見えたけど、結局想像以上に一石峠は短くて、その先は林道だったというオチ。わからなかった。あの飛行機雲が見えた辺りで国道の方に行くべきだった。もっと先にも踏切があるのだと思っていたから真っ直ぐ進んでしまった。
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まあ、反対側からならここでは迷わないね。うん。

空を見上げると飛行機雲だらけ。見上げている間にも新しい飛行機が新たな飛行機雲を作っていて空は散らかりまくり。反対の空にも複数あった。飛行機雲は好きだから良いんだけど。
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休憩所を発見したけど、どうやら9時かららしい。まだ7時半過ぎだったから当然入れずに通過。
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卵の自販機店は開いてた。
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昨日コンビニを調べたら閉鎖になっていたけど、その場所?には普通に開いてるコンビニがあった。
飲むヨーグルトや茶屋がないなら団子を山の上で食べてやろう!という作戦でみたらし団子を購入。潰せないから荷物のスペースを結構取るという厄介者だったけど()
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飛行機雲が崩れた朝の空。
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造船所?の辺りは磯というよりは下水の臭いがした。(なんか匂いについては嫌な匂いばかり書いてる気がする…)

この歩道トンネルの辺りから、あの地図をバックパック横のペットボトルホルダーに巻いて歩き出した。
ちなみにぐっとはくるけど、この歩道トンネルは通らずに進んだ。(トンネルを見る為に少し戻ったりはした)
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開けた場所に出た。今まで一度も通ったことがなかった道の今まで一度も見たことがなかった景色。
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歩みは続く。
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ツヅラト峠へ。
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この川の対岸に「卵卵ファーム」なるお店があったんだけど、正直寄りたかった。
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地図があってもどっちかなと迷うところはある。でも迷いながらも不思議と目的地へと近づける。
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綺麗。
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この道ですれちがった散歩のおばあさんに挨拶をすると「またこっちに戻ってくるの?」と聞かれた。
「いや、越えていきます」と返事をした後に、いや、越えていきますってなんてかっこいい言葉なんだ…とちょっとだけ面白かった。
普段は絶対使わない言葉だし。
「越えていきます」

今日のここまでの道も平地が長くて、シンクロの青木愛が地上の方が疲れると言っていた言葉に本気で共感した。

ツヅラト峠登り口の前には花広場があって、そこの小屋みたいな場所で一旦休憩。
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賑やかなところに一人でいると寂しくなることがあるけど、一人でいた方が快適なところというのは間違いなく存在する。山、風、空、木々、自然の中で一人静かに送る時間が僕は好き。
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コンビニはないようだし(あったけど)、出来るだけまだ取っておこうとおにぎりを食べるのを我慢していたんだけど、ここでようやく食べれた。GoogleMapのせいで残念ながら、ほかほかではなくなってたけど本当に美味しかった。
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それでは歩いてゆきませう。
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登り口の辺りでバイクを発見。ここに置いてあるということはこのバイクの持ち主と出会いそうだ。
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ツヅラト峠越えスタート。
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ツヅラト峠のツヅラトというのは九十九折りのことで名前の通りカーブが多め。でも石畳も石垣も綺麗に整備されているから歩き難いということはない。
ちなみに伊勢路を進むにはツヅラト峠と荷坂峠のどちらかを通ることになるんだけど、ツヅラト峠の方が江戸時代以前から使われていた古い道だから今回はこちらを選んだ。
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結構急な石段を登っていると、靴紐を結び直しているおっちゃんと出会った。
この気さくな男性が登り口に置いてあったバイクの持ち主。君、高速バスのとこにいなかったか?って最初に聞かれたんだけど、確かに高速バス乗り場のとこでどちらへ進むか迷っていた。
伊勢へと歩いているという話の流れから、それは参宮道って言うんだよとこの人から最初に教えてもらった(気がする)。伊勢図図絵を指してそれ持ってるんやとも言っていた。結構有名なガイドマップなんだろうか。これめちゃくちゃわかりやすいですととりあえず地元の人に喜びの声を伝えた。
ツヅラト峠にはトレーニングがてらよく登りに来るらしい。実はこのおっちゃん百名山を沢山登っていて、その数は既に80近くも制覇していた。でもあと少しというとこで3年前に病気をして止まっているとのこと。
棺桶に片足突っ込んでるから全制覇はどうやろうなあと笑っていたけど、彼なら制覇しそうな気がする。お互いに励まし合って別れた。
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山の神。
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そして峠に到着。
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今までで最高の絶景だと感じた。緑の山々、どこまでも続く海、その先の水平線。海面には太陽が反射してキラキラ光っていて、青空には飛行機雲。ススキや色付いた葉が風に揺れて、鳥の鳴き声も聞こえる。足に疲労感はあるけど、苦痛はここには存在しない。ただただ心地良い時間が流れた。誰にも邪魔されずに過ごした。11時頃だったはず。     
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峠で食す団子。誠に美味なり。
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しばらくここでのんびりと過ごしていると、自分が登ってきた方からさっきのおっちゃんと同じ年齢くらいの新たなおっちゃんが登ってきた。
話を聞くと伊勢路のいくつかの山で道標を設置したり、東屋にペンキを塗ったりしてた人らしくて、伊勢路関連のなかなか面白い話を聞けた。(町の方を指差してあの辺りに家があるみたいな話もあった)
彼曰く、峠に関しては間違いなく新宮から伊勢の方へ進む方がキツイらしい。
別れ際にまたおいでと言ってくれた。 四季折々で違う良さがあるからと。

おっちゃんに別れを告げていると、逆側から小学生集団が登ってきた。この近くに学校があるらしく遠足だろうか楽しそうで微笑ましかった。
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下り始めてすぐに道を間違えたけど、この間違いは完全に自分の不注意だった。
でも間違えても誰にも迷惑は掛けていない。自分しか知らない自分だけが疲れるだけの間違いなんてそう長くは気にならない。
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最後にわりと高齢の四人組とすれ違ってツヅラト峠制覇。その後には四人組よりは少しだけ若い夫婦とすれ違った。12時にはもう制覇していたと思う。
登り口から森のような歩行者用道を歩いていたら、ガイドを先頭に歩いていた四人組ともすれ違った。ガイドのおじさんは鈴を付けていて、自分に直前まで気付いてなくて「おぉ、滅多にあわへんのに」と驚いていた。
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この案内板がある場所のトイレで今まで見たことないようなおぞましい虫を見た。死んでたから良かったけど。
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おしくらまんじゅう。
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平地の道を進むということ。
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残念ながら定休日。
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伊勢へと確かに近付いている。
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この道の先で道路工事をやっていて、交通警備の人が誘導してくれたんだけど、その少しの間話をしたら応援の言葉をくれた。

年季の入った牛。
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もうすぐ宿のはずなのにまだ2時前。ってことで時間余りまくってるから川遊びをすることに。
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中州まで歩いて荷物を下ろし、靴と靴下を脱いで足だけ入水。
冷たいけど冷たすぎず疲れた足がとても気持ち良かった。
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なんだこの体勢は…。
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川の対岸に見えていた大内山牛乳の工場に行けば直売所があるかもと行ってみたけど、完全に工場だったのでこの先にあるミルクランドというお店へ寄ることにした。
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ミルクランドは実質大内山牛乳の直売店みたいなものだった。でも牛乳やヨーグルトといった乳製品だけでなく、パンやスーパーで売ってそうなもの等いろいろ販売していた。
自分が店内に入ったときにスーツを着た営業っぽい男性二人が並んでソフトクリームを食べている姿はなかなか目にすることがないものでシュールだった。
もちろん僕もソフトクリームを頼む。伊勢茶も気になったけどバニラがベストかなとバニラを注文。
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はい、優勝。これが美味しくないわけがないってな濃厚さ。またいつか食べたい。
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どういう使い方をすればいいのか謎だけど、このTシャツ欲しかった。いや、今でもちょっと欲しい()
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ソフトクリームだけでは飽き足らずに飲み物も。
飲むヨーグルトが気になったけど、紙パックだったから他の場所でも飲める気がして(実際飲めたんだけど)悩んだ結果りんごおーれにしてみた。 
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また歩き始める。しかしもうすぐで宿だと思っていたらそれは勘違いだった。一度プランを練り直したのに、古い方のメモを見ていたからというのが原因。
まだ一時間以上道は残っていたから、まだ歩くことに。
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国道を歩いたから、江尻橋のとこから大内山の一里塚までの道はまったく歩いていない。
でもこの頃になるともう気にしないメンタルが付いていた。疲れも溜まってきて余裕が減っているというのも関係しただろうけど、伊勢へと向かう体に、神宮へと参る気持ちがあって、その方向へと進んでいるんだから、近付いているならそれでいいといった考え方にいつの間にかなっていた。
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ここの道でつがいの白鳥が風に対抗しながらも羽ばたいて、離れては近づき合う姿を見た。透明な川に沿った道。 太陽の下で鳴きながら飛ぶ小鳥の群れも見えた。他の自然も含めて、ここで感じられる全てが美しいなと感じていた。
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ふるさとは とおきにありて おもふもの。
一理あるけど、ここが故郷の地元の人はこれを見てどう思うのだろうかと気になっていた。でも調べてみたらこれは室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの~」と続く詩が元みたい。知らない詩だった。
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養豚場に近付いて悪臭がしてくるまで快く歩けた。その後、何の恨みがあるのかカラスに糞を落とされそうになったりもした。
僕が歩く道は楽しいこと、美しいことばかりではないらしい。それでも歩いていくのだけど(プチ悟り)
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橋に流木が引っ掛かっていた。この水位まで上がってきたのなら恐ろしい。
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もう少し。もう少し。
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こんなところにも綺麗な花は咲くらしい。
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最近陶芸に興味があるからか気になったもみじ茶屋。奥に見えるのは大紀中学校。
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そして本日の宿「紀勢荘」に到着。今思い出しても大好きな宿だったなあと心が温かくなるそんな宿。
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外観の雰囲気からまったく想像していなかったけど、インターホンを押すと若いギャルっぽいお姉ちゃんが出迎えてくれた。
後でご主人をお父さんって呼んでたから娘ってわかったけど、中年ぐらいの夫婦みたいな比較的若めの人が経営されてる民宿では娘が手伝うパターンってのが多いのかもしれない。

外観だけでなく、室内からも和を感じる素敵な雰囲気。古き良き昭和と表現しておこう。
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宿帳セットも素敵。
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玄関からまず目に飛び込むのはこのレコードコレクション。インテリアの勝利。
先頭にあったこのビートルズバラードのLPは生で初めて見た。 他にどんなのがあるのか見れば良かったなと思う。(なんかじっくりと触れない性格なもんだから…)
他にもいい感じの小物とか沢山置いてあってそういうのもまた魅力的だった。
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お風呂から上がるとおかみさんと会って少し話をした。
これから食事に行くつもりだと話すと、この辺りは居酒屋とうどん・そば屋の宮路があると教えてくれた(調べてはいたんだけど)。近いのは居酒屋だけどお酒は飲まないでしょ?って、図星だったのではいと答えたら、そうだよね。って返ってきたけど、飲まなそうな感じが出てたのかな。
宮路に歩いて行くつもりだったんだけど、それを伝えると軽く笑われて自転車借してあげるからそれでいきな!って。もう歩き過ぎてて、とりあえず歩けばいいみたいな精神になっていたっぽい。
この旅の寝間着にしていた薄めのニットとジャージで出ていこうとしていたら、それじゃあ外は寒いよって母親のような親切な助言を貰ったので、ウルトラライトダウンさんを着てから行くことに。(寒さ対策で出発前に買ったんだけど暖かい日ばかりだったからようやく出番)

実はおかみさんの同級生がやってるという宮路へ行く時、同じ宿に連泊している同い年の男の子におかみさんが引き合わせてくれたから挨拶をした。動物園へ研修に来ているらしく、自分が恥ずかしくなるくらいとてもしっかりしていた。

自転車と紀勢荘と書かれたスリッパも借りて出発。
あまり街灯のない暗い夜道を自転車で走る。風が冷たいけど星が綺麗だから許せた。そしてずっと歩き続けてたから久しぶりの乗り物。別に進んでいるわけではないけど伊勢路の最中に乗り物に乗っていることに少し罪悪感的な後ろめたさを感じていたのは内緒。
明日も寒くなりそうだななんて思いながら走り抜け、そして宮路に到着。店内は予想以上に繁盛していた。
一番人気のカレーうどんとからあげを注文。注文後に、カレーうどんとミニ天丼がセットになっている熊野路っていうメニューの存在に気付いて、そっちにすれば良かった!と小さな後悔を感じたけど、カレーうどんのボリュームが結構あって問題はなかった。味も美味しかったし。
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うどんが運ばれてくるのと同時に厨房から店主のおっちゃんが出てきて「君、動物園の子?」って聞かれた。それは僕じゃないですと笑いながら返した。
自分が伊勢路を歩いていることを告げると、ここは熊野古道の人も沢山来るんだよと教えてくれた。でも正直この辺りに食事するとこほとんどないからまあ来るだろうなとは思ってた。良い位置に建ってますもんねと言ったらおっちゃん、だろ…?ってな顔でにやついてた。
帰り際にこれ持って帰りなと、このお店のパンフレットを渡してくれたんだけど、それは宿でもう貰っていると伝えたら、今度は大紀町のパンフレットをわりと強引に()渡された。
そういえばテレビを見ていた客の声からMRJへの注目度の高さを感じた。やっぱり関連企業とか近くにあるってのが関係しているのかなと考えたけど、比較対象がこの辺りしかないから詳しくはわからない。

宿に戻って、寒かったからストーブをつけた。古いけど古すぎなくて良い味を出している。
実は最初は気付かなかったんだけど部屋の奥に洗面台があったりと何かと便利な作りだった。でも何より良かったのは宿全体から情緒を感じられたということ。
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今日は途中から、地図を手の届く位置に置いて歩いたけど、かなり効率が上がった気がする。
迷うより迷わない方が良い。迷うにしてもその回数が少ない方がいい。カンニングペーパーではないわけだし、これからは使っていくことにした。
だってもう充分に迷ったから。(とか言いつつこの地図があっても迷うことはまだ呆れるほど沢山この先にあります)

本日も8時過ぎには就寝。
今日もまた充実した良い一日だった。
ここにいるということが、ここまで頑張って歩いてきたという証拠。


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