日付2日も変わっちゃったけど、旧暦では元日にあたる8日に早良区の猿田彦神社で庚申祭があったから行ってきた。
ある程度並ぶ必要はあるだろうと始発の電車に乗るつもりではいたけど、まあ余裕持ちすぎでぎりぎりになって、パスタ食べたばかりの体で全力で走って駅に到着。
博多駅からは地下鉄空港線で藤崎まで。藤崎駅から地上に出るともう人の多さに驚いた。
まだ夜明け前で空は暗いのに猿田彦神社から伸びる行列が続いていて、最後尾まで誘導される間に住宅街をくねくねと曲がる列が作られていて、まさに長蛇の列がそこにあった。
並び始めたのが6時26分。いろいろと準備不足だった自分が悪いんだけど、ほとんど止まった状態だからまあ体は冷えていく。(止まれなかったから完全にブレ!)
上は大丈夫でも、指先から足が冷える冷える。
でも、もっと分厚い靴下履いてくれば良かったと悔いてもその場ではどうしようもないし、せめて自販機で暖かい飲み物でも…と思っても微妙に買い辛いし、でまあ我慢し続けることに。
周りの人はというと、ちょうど後ろにいたおじ(い)さんが大宰府からもう10年間ぐらい毎年来てるって人でこんなに多いのは初めてと近くにいた人と話してた。(申年だからだろうとそのおじさんも警備員も言ってた)
近くにいたおばあさん(そんな年取ってるようには見えなかったけど)の一人は途中できつくなってた。でも周りの人ら(そのおじいさんやランニングウェアを来た女性)で気遣って、腰掛けるとこがないから一人で少し先に進んで壁によりかかって待つという繰り返しでなんとか乗り切って、みんな優しいなあと感動した。
列を見てみるとお年寄りばかりではなく、想像してた以上に若者もいた。母親と来てる娘だったり、カップルだったりというのが多かった。
テレビカメラも沢山来ていた。
アサデス。の麻美ちゃんが来ていたらしいけど見つからなかった。
でもRKBの福田アナは近くのおばさんと握手してたから間近で見た。テレビで見るより可愛いというよくあるあれな感想。フード被ってた方が温かいですよとそのおばさんに声を掛けてた。
まだ咲いていない梅。大宰府はもう咲いているらしいけど。
やっと大通りに戻ってきた。通勤客とかも大勢いて、並んでたのも普通に住宅街だったからこの日は周囲の住民の方は大変だ。
境内に入るまでにはちょうど2時間。そう大きくはない神社に人があふれ返っていた。
庚申祭(こうしんさい)というのは庚申(かのえさる)の日に行われるお祭り。
庚申は古代中国の暦「六十干支」の干支が元となっていて、60日周期で年に6,7回来るんだけど、早良の猿田彦神社ではその庚申の日に庚申祭が行われる。
その中でも一年で最初の「初庚申」はやはり人気で、普通は8時半なのに、初庚申は5時半から始まる。
この庚申祭の最大の特徴はなんといっても猿面という猿のお面が購入出来ること。この猿面は博多人形の職人が一つ一つ手作りで納めていて、猿の“去る”にちなんで、玄関の外壁に掛けることで「災難が去る」すなわち「幸福を招く」ということで大勢の参拝客がそれを目当てに毎年お参りに来る。
参道には屋台も出ていてからお祭りの雰囲気が味わえた。
人生二度目の猿田彦神社。
左には猿面や守札等の授所。
右には福笹の授所。
福笹が貰えるのは最初の二回(初庚申と二番庚申)だけで、最初は猿面だけ買うつもりだったけど、帰る人皆が持ってるようだから影響されて自分も購入した。
正月は風邪引いてたりで初詣出来なかったから自分にとってはこの日が初詣。
申年で年男が猿田彦神社に初詣というのもなかなか乙ではないかと、伊勢の猿田彦神社ではご朱印貰わなかったけどここでは貰った。
帰りに梅ヶ枝餅を一個買ったけど、最初はカイロ代わりとして手の中でそのホクホクっぷりを味わった。
狭い神社だからこそ人口密集度がめちゃくちゃ高くて、交通機関を除けばこういった人混みは久しぶりだったかもしれない。
まだまだ並んでいるようです。
猿田彦神社からは散歩がてら歩いて大濠公園まで移動。
やっぱり立ち止まってるのと歩き続けるのとでは寒さは全然違う。
人が少ない大濠公園は最高だと思う。晴れてきて暖かさが増したのもあって気持ち良かった。
開館とほぼ同時に入館。
先月は前期を観に来て、この日は後期。前後期の違いは「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」が飾られてあるか「印象、日の出」が飾られてあるか。
前回は長時間かけて一枚一枚見ていったけど、「印象、日の出」にたどり着くまではスムーズというか、あまり時間をかけずに観ていった。
それでまあその印象派の名前の由来にもなった「印象、日の出」にたどり着くんだけど、前回のヨーロッパ橋とは違って日の出の前には多くのスタッフが絵の近くに立っていた。
絵の前にはレーンのようなものが作られていて、歩きながら観るという形になっていたんだけど、自分が日の出にたどり着いたときはちょうど前も後ろも誰もいないタイミングだったから、これはじっくり観れる!と思ったけど、まあ思っただけで、その場にはスタッフ以外誰一人いないのに、歩いて観てくださいと。
警備対策ならそこまで近づけないと思うから混雑対策だろうけど、まあ絵画鑑賞なんて少しも興味なさそうな大学生バイトっぽい男性に絵から遠ざけられて近距離鑑賞はすぐに終了。
正直人がいないのに遠ざけられるとは思っていなかった。まあその後少し人が来て、前のレーンにはいたけど後ろからは邪魔にならないように斜めで見ていた男性にも注意しているのを見て、そりゃ粋な計らいを彼らがしたとこで何のメリットもないわなそりゃと。
彼らがマニュアル通りに仕事をこなすことで貰えるお金で飲めに行けたりなんだりできるのなら私は幸せですと心の中で泣きつつ、完全に無愛想な対応だったからやっぱり前回のように女の子が良かったと嘆いていたら、
追い打ちを掛けるように、いきなり係の女性(中年)が近寄ってきて「お客様、植物の持ち込みは禁止されております」と注意を受けた。
え…、と動揺したけど福笹の先がリュックサックの中から少しはみ出てたのは知ってたから、まあ端の方まで連れていかれて、へし折らない限り中に収まらないから、この袋に入れてくださいと白いくしゃくしゃのビニール袋を持ってこられるんだけど、完全にそのサイズじゃ入らないから、中身を見せたら、あー、今日は初庚申だったんですねと。
んでどうするのかと待っていたらそのビニール袋を上から被せると言われて、お札も付いてるのにこんな袋を被せなきゃいけないのか…と思いながらも仕方なく被せられて、鑑賞の続きへ戻った。
と思ったらそれから数分もしない内に、睡蓮を観てる際にまたその女性がやって来て、受付にそれを渡さないならこれ以上観るのは駄目だと注意されて、もう本当嫌気が差して、面倒になったから「もう出ます」と伝えてさっさと外に出た。
規定なら仕方ないけど、途中で追い出すような形にされるくらいなら、せめて入口で言ってほしかった。
一番スタッフが沢山いる入口で何も言われなかったのに、絵画鑑賞してる最中に言われたらそりゃ気分は悪くなります。ええ。
完全に自分に非があることでも、見知らぬ人間から何度も注意を受けるっていうのはさすがにアンハッピー。
とまあ完全なコンプレイナーブログになってきたから、ここらでやめておこう。
前回は大好きな画家であるモネの絵が見れて本当に幸せだったのに、前回とは大違いな余韻で福岡市美術館を後にした。
もうリニューアルするまで行ってあげない。
(前期モネ展の時の写真)
帰りの大濠公園でキャスター付きの白いボードのようなものを運んでいた女の子がいたんだけど、かなりしんどそうで声掛けて助けてあげればよかったなあと後悔している。(気分がアンハッピーすぎて気になりながらもそのまま帰ってしまった)
あと認知症っぽいおばあさんが立ち止まってたのも一言声を掛けてあげるべきだったと思う。
困っている人ではなく困っていそうな人にも、躊躇なく声を掛けられるように、助けられるようになりたい。
とりあえず今のとこ神社ネタばっかりの神社ブログすぎて笑える。
ブログはもっとさらっと書きたいけど、やっぱりいろいろと書きたくなってしまう。