書き終わるのにまさか半年も掛かるとは思わなかった。
でもそれは、結願はまだか、高野山はまだか、と実際に歩いている人間も味わう感情を読んでくれている人にも味わわせるという技法です。いや、大嘘です。すみませんでした。
長い時間が掛かった理由は、サボって他の旅をしたりしていたということもあるけど、写真を選ぶのも、箇条書きみたいなメモを文章にするのも、無駄にそのときの自分に感情移入してしまったから。
写真を見返すと、もう歩かなくていいんだ!!というとてつもない安堵感と、よく歩いたな…という何ヶ月か前の自分へのリスペクトでいっぱいになっていたし、旅が終わってから心はわりとスッキリしていたのに、(特に後半になってからの苦しみの)文章を書いていると、その瞬間の精神状態に戻るようで、肉体的辛さを思い出すようで、もう歩いていないのになんだか疲れてしまっていた。
まだ書き終えてから時間が経ってないからあれだけど、最初の数日を除けばほとんど(自業自得感が強い)痛みがあったとはいえ、言い訳や愚痴ばっかだったなーと反省。
メモがそればっかりだったから仕方ないっちゃ仕方ないし、リアルな感情は書けたということになるけども。
自分もそうだけど、他のブログ等いろいろと見ていたら、納経所や宿などは、ありとあらゆる人から評されて大変だなと思った。不快にさせてたなら申し訳ない。
これでやっと次の作業に移れる。この書き遍路が終わって、やっと遍路旅が終わったなという気分。自分お疲れ。