サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 35

5月16日。
5時半起床。部屋全体の写真を撮り忘れていたけど多分撮れないまま去る。寝ている人がいて部屋はまだ暗いから。
えりこさんは準備が早いから先に起きようとシンと話していたけど、結局そのちょっと早めに起きていたシンはまた寝たので6時になった。

みんなが起きると朝食タイム。シンが昨晩作った手作りハンバーガーを食べた。自分はチョコパンとオレンジジュースをシェア。バナナとオレンジの果実を貰った。

でもオレンジジュースを飲み干すために頑張りすぎて気持ち悪くなってしまった。バックパックのサイドポケットは片方空いているのにミスったな。リンゴも食べたし、過去一で気持ち悪い。
室内なのにニワトリの鳴き声が聞こえる気がした。幻聴まで聞こえてきた。

だが一日は始まった。7時10分前出発。いつの間にかカミーノ・デ・サンティアゴからカミーノ・デ・フィステーラ表記になっている。

サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 34

5月15日。
5時50分に起きるとシンが昨晩言っていたのでアラームはその時刻に設定していた。しかしアラームを止めようとしたらガンッと頭をぶつけてしまったし、シンが起きたのはもう少し後だった。
準備を進める中で、バスルームの洗面台で日焼け止めを塗って戻ると、部屋ではえりこさんがヨガっぽいストレッチをしていた。
(大抵の犯人は東アジア人だが)バスルームから誰かが痰をカーッ!とやったり、ヴォェ!というえずきが聞こえてくるのも残り僅かかなと言うと、あれはシンの確率が高いと思う…と彼女が言っていたのは笑ってしまった。
韓国男子たちは到着の朝になってもまったく楽しくなさそうだった。でもシンが忘れていた帽子を持ってきてくれる子もいたし、決して悪い子たちではなかったと思う。ただちっとも楽しそうではなかったというだけ。

朝食は昨晩食べ切れなかった分をこっそりレストランから(自分が一時的に妊娠して)持って帰っていたパンがメインで、えりこさんが持っていた辛ラーメンも分けてもらったりした。

2人からちょっと遅れての7時20分前の出発。ムシアからにしておけばよかったという後悔を未だ引きずっている。申し訳なさも含んだ感情だ。

サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 33

5月14日。
5時前に誰かがトイレに行く音で目が覚めたが、朝食の7時までは時間があるので毛布にくるまってうとうとしながら過ごしていた。
隣のおっちゃんが静かに眠ってくれて助かった。キャパシティはあるアルベルゲだが、この日の宿泊客はせいぜい10人程度だったし、その他の人たちも騒がしくなく快適な夜だった。
足首辺りに間違いなく疲労が溜まっているのを感じるし、髪の毛を切りたい。
6時になったら準備を始めよう。いや、早いか。でも誰かのアラームが鳴り出しそうだ。

降水確率をチェックしてみた。あいこさんがサンティアゴに着く日は晴れがいいと言っていたけど大丈夫そうだな。

リーがまたインスタを更新していて、#800kmのタグを付けていることに、いや、バス使ったやんwwwwwとツッコみたくなった。

予想通り6時に誰かのアラームが鳴ったものの、10分を過ぎても誰も動く気配がないので、準備を始めた。
日本に帰っても、寒い朝に毛布にくるまる幸福は感じられないだろう。暑くなっていそうだから。
ちょうど1週間後の月曜日はもうマドリードに移動なんだな。バルセロナからシンガポールまでの便までもあと3週間。いや、よく考えれば明日サンティアゴに着くというのも変な感じだ。どんな気分なんだろう。
予約しているフィステーラのアルベルゲにはもう空ベッドがないみたいだし、もし3人で行く場合は別々になるのかな。それは寂しい。

多分朝食の準備をする人が来て、出入り口付近の電灯がつけられたので、一気に作業しやすくなった。
ドイツのおっちゃんも起きて、グッモーニン&グーテンモルゲン。今は何時かね?と聞かれて、6時半と教えた。彼もスペインのチョコを買っているのが見えた。お腹空いたな。
日本から持ってきたアミノ酸ドリンクの粉末や非常食系は軒並み底を突いた。丸まったティッシュがポケットの中に入っていて、それを洗濯していたようだが、ポケット内で事故は収拾していたので悲劇は起こらなかった。

フロント付近にある自販機にキットカットを買いに行ったら、朝食のおばちゃんと昨日高床式倉庫で一緒だった彼がいた。
彼から今日サンティアゴまで?と聞かれて、今日は歓喜の丘まで、(サンティアゴは)明日の朝だよと答えてから、あなたは?と聞き返した。
その彼は今日サンティアゴまでということだった。39kmと長い日だけど、今日誕生日の母がサンティアゴで待ってくれているから目指すと。素敵だ。昨日は僕の母親の誕生日だったよと自分は言った。母親を大切に想う気持ちに国境はないらしい。
彼ももちろん昨日会ったことは覚えていて、僕らは昨日会ったよねというようなことも言ってきた。
程なくすると彼が出発しそうな様子だったので、もう出るの?と聞いた。彼の名前はヴィクトル。ロシア出身だけど今はドイツに住んでるとのことで、ナイスだねと言うと、君はナイスウォークだよと返ってきた。彼は7時にポンチョ着て出発した。ブエンカミーノ!

朝食のおばちゃんは陽気な地元のスペイン人で、鼻歌を歌ったり、テレビを見ながらOle!とリズムにノッたりしていた。
彼女が舌を軽く打ってこちらに合図してきたので、なんだろう…?と思ったら、写真右上の甘い揚げ物(料理名がわからない…)をキッチンペーパーに包んでプレゼントしてくれた。朝食を取らない人と思われた可能性もあるけど、とても美味しかった。
正式な朝食ができあがるとまたそれが再登場することになるわけだけど、その時点では自分以外の客はまだ来ていなかったので、いっぱい食べなさい!とトーストも余分にサービスしてくれた。
スペイン語で話すからなんとなくしか伝わらなかったけど、ムイビエン!と言いながらサムズアップしたら気持ちは伝わったようだ。美味しかったよ。

テレビで集団の喧嘩(もしくは暴動)のニュースが流れると、おばちゃんは、サンティアゴ等はビエン!だけど、テレビに映っている地域はBoo!ってな感じでサムズダウンしていたので笑った。ガラが悪くて疎まれている地域ってあるよね。

自分が朝食を終える頃に女子たち、遅れてドイツ人おっちゃんが朝食のテーブルに着いていた。
朝食のお礼として、グラシアスとおばちゃんに伝えると、投げキッスがむちゅちゅちゅと飛んできた。

外は雨も降ってるっぽいし、寒そうだな…でもそろそろ行かなきゃと荷物をまとめていたら、ブラジルのおばちゃんが自分の背中をトントンと叩いてからチョコをくれた。驚いてそのままスペイン語でグラシアスと言っちゃったけど(彼女に言うべきはポルトガル語のオブリガード)、彼女はスペイン語も理解している人だから大丈夫かな。とても嬉しかった。

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