5月7日。
設定していたアラーム時刻が早いので、周りに迷惑が掛からないようにと眠りの狭間で何度もスマホを確認しつつ、結局4時半過ぎに起きた。
そのときマシンガンのようないびきが聞こえていた。人はこんなに大音量でいびきがかけるんだと衝撃だった。耳栓無しなら絶対に起きてしまう。距離が離れていて助かった。
今日は誰が待つわけでもないモリナセカへ向かう。だが遍路関連の宿ということで楽しみだ。ガイドブックを流し読みした程度の知識しかなく、実際のところのりさんのリストを見るまで注目していなかったが、でも今は違う。サンティアゴを除けば、あの町に行きたい、滞在したいという願望を持つ唯一の町だ。
しかし今日はこの巡礼の中でも最も過酷な1日になるかもしれない。今日が良い日になりますように。
それにしても部屋が寒かった。暖房は間違いなくつけてないんだろうな。
照明も想像以上に眩しくて、ベッドが集まっている場所にも明かりが届いていたからすぐに消して、階段から漏れる明かりやスマホを使って準備を進め、中庭を抜けてキッチンの方(本館)へと移動した。

こちらの建物の中は暖かった。上に自転車集団が泊まっているからだろうか。いや、自分が寝ていた建物だって二階にも宿泊客はいたか。
食事を爆発させずに温められたのはいいが、朝食にしては重かった。でもエネルギー補給も必要だし、フリーのココアも飲んだ。飲みきれなかったナランハジュースは500mlのペットボトルの方に移した。

伝えきれていないけど、ここのオスピタレロにはとても感謝している。ありがとう。

おっちゃんが1人来た。早いな。いや、彼も旅人なんだ。早くて当然だろう。
準備体操をしていたら出発は6時10分頃になってしまったが、この旅最速クラスなのは間違いない。
あのとき怪我をしていなければ自分の人生も変わっていただろうか、なんて過去のことを考えながらスタートした。
まだ真っ暗なのでヘッドライトが必要かと考えていたけど、星明りのおかげでこのままでも歩いていける。まさに星の巡礼だ。






