サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 29

5月10日。
5時50分に起き上がろうとしたら、ベッドの角に引っ掛けていたパーカーをベッド下に落としてしまった。アリアリグループはやはり朝が早い。
島村さんは予想していた通り近くにいて、奥さんのボンジュールという挨拶に返事をする声が聞こえた。

キッチンがあるアジア人だらけ(といってもシンと自分以外はほぼ韓国人)の部屋に移動して軽めの朝食を食べた。

韓国人たちがぞろぞろと部屋から出ていき、唯一残った昨日目が合ってニコッとしていた女の子と話すことになったのだが、英語より得意という日本語がかなり上手で驚いた。
韓国人の巡礼者が沢山いてびっくりしていると話すと、わたしも驚いていますと返ってきた。4月スタートの韓国人は200人以上いるらしい。ゲップをしていた男性のことを彼も日本人ですか?と質問してきたが、彼は香港人です。
マスクをして、お先に失礼しまーす!と出発する彼女に、頑張って!と声を掛けた。今日30km歩くとのことだったが、ガチ勢には見えないのに、21日にサンジャンスタートでここにいるのはちと早すぎるからどこかでバスを使ったのだろう。顔は韓国人っぽくない、ちょっとだけ顔がぷにぷにした可愛らしい感じの子だった。

シンは”楽しむために”分岐は左の少し迂回する道を行くと昨日言っていた。自分は長く歩きたいので右の短い推奨コースを行く。また会おう、ブエンカミーノ。彼はまだ出ずにププに行くらしい。まあ、トイレのことですね。
準備体操をして、7時頃に出発した。イタリアおっちゃんとチャオ!ブエンカミーノ!を言い合っていたら、戻ってきたシンからも「ブエンカミーノ、リオ。アトデネ」



霧の中からサモスという町を目指す。

サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 28

5月9日。
22時前にギター男が今度は歌付きで弾き語りを始めて、この時間はやめて…と苦しむし、ある夫婦が消えていた部屋の電気を突然つけるし、そういえば30分夕寝していたし、犬が興奮を抑えられない!って感じでたまに吠えるし、すべて理解できる原因の元で眠れなかった。すぐに寝られていびきをかき始められる人が羨ましい。
寝袋よりブランケットの方がずっと好き。でも今日のブランケットはガサガサしていて微妙だ。
まあ、いろいろと焦ることはない。最後の方で波には追いつくし、それまでは一人の時間を楽しもう。

アラームは鳴らさずに起きたが、久しぶりに、眠い…と感じる朝だった。部屋の温度も寒い。だが朝食の7時までは時間があるからのんびりと準備を進めた。
30代以下(若者)は挨拶の反応や雰囲気が両極端な気がする。 めっちゃ感じ良いか、めっちゃ感じ悪いか。いや、上の世代もそうか。
皆と朝の挨拶を交わした。Good morningを他の言語で返して来た人にはその言語でも改めて返す。ヨーロッパの人たち(特に年配者)は英語嫌いで、自国の言葉にこだわりを持っているのはこの旅で強く感じてきたことだ。
部屋を出ようとしたら犬がいた。昨晩の鳴き声はやっぱり部屋内から聞こえていたんだ。ギターを弾いていた男性の犬だ。彼がトイレに行くと入り口前でご主人様を待っていて可愛いかった。

どうやら受付で利用した建物が朝食会場のようだがまだ鍵が開いてない。外は寒いが開けられるのを待つしかない。どこかの部屋からはピピピピとアラームが鳴り続けている。

しかし7時になっても鍵は開かなかった。もう1つの扉には木製のかんぬき+警報システムがついてるし、どうすりゃいいんだ。もしや誰も開けに来ないのか…?
しまったな…と思った。担当の人が寝坊でもして起きてこなければ数時間後も来ないパターンだ。他にも待っている人たちはいるのに。

仕方ないから中庭の写真でも撮ろう。

キッチンらしきカタカナ。

気温はかなり寒いのに、下着一枚のような格好でトイレに行く白人男性を見ていると、体感温度も全然違うんだろうなと当然思う。同じ人間でも様々だ。

なぜか自分のバックパック付近で寝そべる犬。ちなみに飼い主の男性はバルセロナの人らしい。

サンティアゴ巡礼 -フランス人の道- Day 27

5月8日。
12時と1時に目が覚めたが、部屋が暑くて、とても乾燥していた。こういった状況が頻繁に起きてしまう。
太ももと腕の色が日焼けで全然違っていたベッド下のドイツガールがなかなかの音量でいびきをかいていた。男のいびきはうるさいな…と単に迷惑を感じるだけだけど、女の子のいびきはなんか可哀想だなと同情してしまう。自分ではどうすることもできない現象なわけだし。
1人トイレに行ったと思っていたがその人は1時間近く戻ってこなかった。そして時刻は2時半になった。
残り約1週間をどう歩こう。ひたすら歩くだけか。

それからまた寝て、5時に起きて、ちょっと寒くなってきたな…と思っていたらまた寝ていて、6時のアラームで起きた。
トイレには行列ができていた。2階は1つだけだが下の階の3つも埋まっていた。使っていないので要らなかったがトイレットペーパーが切れていた。
6時10分にはもう出発しようかという人たちがいた。早いな。

フロント付近もカフェテリアっぽい場所も人が多いので、下の洗濯物ゾーン近くのソファで食べた。日の出前の空には半月が浮かんでいて、どこかからニワトリの鳴き声が聞こえていた。

上の写真の右、軒下にあるキッチンではアフロ男性とおばちゃん2人が調理中だった。ここに冷蔵庫があるとは知らなかったな。いろいろ冷やせたのなら生フルーツを買うくらいすればよかった。まあいいけど。

今日25km先のPierosという町に泊まるならベジタリアンフードのアルベルゲに泊まるしかない。リストを見る限り、町にはその一軒だけのようなので悩ましい。

のんびり準備をして7時過ぎに出発した。どちらにしろモデルプランからの脱却の日だ。

ストックを握る手が冷たいのに、どうせすぐ暑くなって汗をかくんだろうなと想像するとうんざりしてしまう。でもこの旅の残りも少なくなってきたのだから楽しもう。きっとこれが最初で最後のカミーノだろう。荷物も悲しくなるほど重いけれど、こんなことで悲しくなれる日だって限られている。

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