6月19日。
歩いていたときと同じようにアラームは使わずに起きられた。時間も4時だ。でも外は雨が降っている。おじいさんのいびきも聞こえるし、クーラーもついたまま。だが問題はない。雷が鳴る音も聞こえるが、問題はない。
昨日の間にほとんど荷造りは済ませて、今朝も細心の注意を払い、ほとんど物音は立てずに準備を進めていたんだけど、お年寄りに早起きの人が多いようにおじいさんも早くに起きて、窓を開けて外の天気を確認してから、僕に良い旅をという言葉を掛けてくれた。ありがとうおじいさん。
1階に下りて、電子レンジでおにぎりとカツサンドを温めて、誰もいないリビングで食べた。
この時間帯は4mm/h予報だったけど、たまに一瞬でそれ以上降っているような豪雨になる。再開初日に雨が降る、人生なんてそんなものとかじゃない。ただの梅雨。だから仕方ない。出発前にレインウェアを着た。
クリス君は落ち着いてるし、なおさんもおしとやかだった。身内のノリができあがっていて排他的ではなくてもその中に入り辛いところや、ウェイウェイしていて落ち着かないゲストハウスもあるけど、ふじやはほんとに居心地が良かった。次来たとして2人がもういない可能性の方が高いけど、この6月の楽しかった日々は消えない。
さよならふじや。

午前5時50分の、相変わらず止まらないで撮る人が通る、雨の道後の道。

久しぶりだなこの感じと歩きながら思った。気持ちの切り替えなんか必要なく、一瞬で観光から遍路へと戻った。観光客は10kg超えの荷物を背負って雨なのに傘も差さずに歩くことはない。





