6月22日。
夜中には男女の笑い声が聞こえたり、改造マフラーのバイク集団が来たりした。国道沿いの道の駅だから仕方がない。
遍路が死の旅なら、 今の自分が死ぬということだろうか。それはつまり、新たな自分に出会うということなのか。別にそんな再生は望んでないけど。
夜の間に靴の中には大きな蜘蛛が入っていた。
翌日になって改めて感じたのは駐車場で車中泊している車の多さ。でも遍路以外の人がほとんどだと思う。いろんな形の旅があるから。
爪は歩く前から痛んでいるが、僕の中のリトル弘法大師が()、いや、手に握る金剛杖の化身が…歩けと言っている。足が腐ることはないからと。
控えめな宣伝。

5時過ぎに起きたが、もっと早く起きても良かったなーと思いつつ、いつもより入念に準備体操をして6時7分に出発した。
雨がいつ降り出してもおかしくない空だった。
民家の前を歩く際は、杖を地面に突く音は小さくなるよう常に意識しているが、こういった朝早い時間はより意識して歩いていた。紐を握って鈴も鳴らないように心掛けた。

海はそれなりに近いが見えることはない。







