5月18日。
5時前に携帯が床に落ちて起きてしまい、4時間程の睡眠になってしまった。6時半になると誰かと誰かのアラームが鳴ったので顔を洗いに行ったが、戻ってきてもほとんど誰も起きていなかった。昨晩のシャワー事件以降に部屋に戻った人たちは全滅だ。このフィステーラが最終地点の人が少なくないからだろう。
昨晩一緒にいた人たちも、同じくムシアに向かうというふざけたキャラのスキンヘッドチュピートおじさんを除けばみんなフィニッシュっぽかったし。まあ、ぼちぼち起き始めたけども。
ワセリンを塗ったり、五本指ソックスやスパッツを履くのも今日が最後だ。宿の主人であるハビエルが乗り気じゃない友人たちを説得してくれたと思おう。
7時前にシンが起きて膝をポンッと叩くのが見えた。自分の足はわりかし状態は良さそうだが2人はどうかな。そのシンが足にクリームを塗っているときに、Walkerとして最後の日だねと声を掛けた。
ベッドの上からは日本語で「歩くの?」という質問が来た。 「バス使いたいんでしょ!知ってるよ」「歩くよ!」「足痛いんでしょ!知ってるよ」 シン(が部屋を出ていった方向)を指差して、彼はどんな様子?と聞いてきたので「歩く気満々だよ、一番乗せられてるから」と教えてあげた。
イタリア人夫婦からGood morningと挨拶されて、Buon giorno!と返したら、奥さんにも旦那さんにも可愛い子だね~~!!ってな感じで肩をなでなでされた。(旦那さんは昨晩えりこさんのイタリア語下ネタに苦笑いしていた人。奥さんはあの場にはいなかった)
7時半過ぎに1階に下りると、昨日と同じようにお香を焚いていた。証明書を貰った建物内に貼ってあった四国遍路のポスターを写真に撮るのを忘れていたことをふと思い出した。
そしてフィステーラゲームオーバーTシャツを探すのも忘れていたことにも気付いた。でも昨日はGalician Literature Dayというガリシア地方の祝日で店が閉まりまくってたから仕方ない。

一旦外に出て、ストレッチをしているときに「もしここに泊まってなかったら今日歩いてないでしょ?」とシンに聞くと「そう、あなたがいなかったらね」と言ったので、誰に話してるんだと後ろを振り返ると、ハビエルの姿があった。
ドネーション制の朝食はハビエルができたてパンをパン屋さんから買ってくるというスタイルだったので準備に時間こそ掛かったが、シナモンジンジャーで体は温まったし、問題ないさ。
一緒にテーブルに着いていた綺麗なお姉さんも今日ムシアへ行くということがわかった。ロシア女性はフィステーラに数日滞在してから向かうと。フィステーラが先の人も普通にいるんだなと安堵した。
バスの時間を知りたいというイタリア人のおばちゃんがいて、ハビエルが誰か知らないかい?と探していたので、自分がバスの時刻表(を写した画面)を見せてあげると、彼女はそれをスマホで撮影していた。
出発前、見送ろうとしてくれているハビエルに、ムシア方向への目印がどこにあるかを聞いた。
夜に寂しい想いをするのも、朝になれば気持ちが切り替わっているのも、自分にとってはよくあること。宿自体は人情味溢れる素敵なアルベルゲだった。
楽しかった!!と実際にメモも残していたけど、ここまでに書いた内容ではその楽しさが充分に伝わっていないだろう。でも心から楽しいと思える滞在だった。きっとそれはオスピタレロのハビエルの人柄のおかげだ。






